「ターンA ガンダム」を観ました(これもレンタル)
ガンダム誕生20周年記念作品らしいことと、富野監督が初代ガンダム以降の作品を根底から否定し続け、ようやく作りたかった作品を作ることができたのが、この「ターンA ガンダム」らしいという程度の何も知らない素の状態で観てみました。
観始めて、冒頭からいきなり何かしらの拒絶感を体中に感じる。何がって、キャラがキャラがキャラが~、、、なんじゃこりゃ。思わず二十数年前の作品かと思った。初代ガンダム登場以前のキャラですよ。これじゃ。そしてメカが、メカが、メカが~、、、最悪。
シナリオはたしかに良いかもしれない。富野監督が気合を入れて作った作品はテーマが重いが、この作品のテーマはかなり重い。
見た目は小学生向け、内容は中学生以上(たぶん高校生以上)。めちゃめちゃバランスが悪いと思うのだが。
私は、ZZ以降のガンダムシリーズを観ていません。ZZも途中で観るのをやめました。当時、TVアニメの質がかなり落ちていて、ガンダムシリーズを含め観たいと思うものがほとんどありませんでした。その代わり、OVA(オリジナルビデオアニメ)には面白く質の良い作品がたくさんありました。といってもTVアニメの質が落ちた理由は、優秀なスタッフがOVAに流れたためだったそうですが。
OVAの「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」や「機動戦士ガンダム0083 StardustMemory」、映画の「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」や「機動戦士ガンダム F91」などガンダム世代に好まれる作品群に対して「ターンA ガンダム」は現代の中学生、高校生向け作品だと感じられました。
◆他のガンダムと比較しない人、過去のガンダムを忘れられる人または知らない人にお勧めします
《地球光》
正歴2343年。少年ロランは月の世界から密かに産業革命真っ只中の地球へ降り立つ。彼はそこで様々な人々と出会った。アメリア大陸の有力領主であり実業家のグエン、月の女王ディアナと瓜二つの少女キエル、その妹ソシエ、飛行機屋のメシェー…鉱山で働きながら2年の月日をロランは幸せに過ごした。しかし、彼の故郷である月の軍隊”ディアナカウンター”は、地球帰還作戦を開始してしまい、地球の自警軍”ミリシャ”との間で戦争が勃発した。科学力の差でミリシャを圧倒するディアナカウンターだったが、戦闘のさなか、”黒歴史”の遺産である∀(ターンエー)ガンダムが目を覚ます。ガンダムのパイロットとなったロランは地球側にたって故郷の軍隊と戦うことになってしまった。そして両軍一触即発のなかに、月の女王ディアナが降下し、ディアナはキエルと出会うのだった。
《月光蝶》
今回の戦争は裏で混乱を演出する者がいる…。ロラン、グエン達と共に月へもどった女王ディアナは地上での戦争の火種が政治家アグリッパ・メンテナーと軍人ギム・ギンガナムによる権力闘争にあったと気づく。暗殺者を送り込んだアグリッパに歴史の過ちを繰り返すのか、とディアナはつめよる。アグリッパは、地球帰還そのものが月の民ムーンレィスの闘争本能を呼び覚ました、と切り返す。彼は閉ざされた社会環境で暮らしてきたムーンレィスが本当の故郷である地球へ帰ることには反対なのだ。地球という本来の環境で呼び覚まされたヒトの闘争本能が、月をも戦乱に巻き込むことを懸念していたのだ。そして、まさにギンガナムは戦争を楽しもうとする男だった。戦いを終わらせようとするロランは、最強のモビルスーツ”ターンX”を駆るギンガナムに∀(ターンエー)ガンダムで立ち向かい、その戦いは地球まで”月光蝶”となっておおうのだ。