過去の遺産 その2

10月15日の日記に「ベータ」のことを書いたが、今日はその続きである。

貴重なベータのデッキはまだ壊れたままで、修理に出すかどうか迷っている。

このデッキを購入したのは16年も前、そうこれは大学4年生のころ学校に行かずにバイトばかりしていた時期に2ヶ月間のバイト代を全て注ぎ込んだ代物である。今では信じられないほど高価であった。

購入後2年ほどは非常によく使ったものだが、就職後は「ビデオ」に戯れる時間が無くなり使う機会も随分と減った。それでも月に1~2度程度は電源を入れることもあった。

しかし、それから数年後ほとんど使わなくなり単なる部屋のインテリアになっていた。さすがに高価の代物のことはある。飾り物として余生を送っているのだから。それでも年に数回程度は昔の作品を観ることもあったため動作確認程度はしていたのだが、最近の2~3年は電源すら入れなかった。
長い間放置していたため何時壊れたのか分からないが、とにかく今は壊れている。修理を出そうにも一般的に修理可能期間は「製造後10年」が相場であり、わざわざこのような古い(私にとってはあっという間の16年だったので古いとは思えないのだが)デッキをサービスステーションを持ち込んで「こんな古いデッキなんて直せません」などと言われたくない。

それでは新品(ベータのデッキの最終モデル)を手に入れようかとネット通販を調べてみるがどこも「完売」で手に入らない。もちろん地元のショップなどで手に入るわけがない。

やはりダメ元で修理を依頼するしかないのか。そしてもし直ったら次に壊れるまでに貴重なものだけでもコピーするしかない。

といっても何にコピーするのかがまた問題なのである。

続く。



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