題材は何でも良かったのでしょうが、園児たちの間で流行っているポータブルゲーム“GSV”を題材に「みんなが持っているから」をどう考えるのか。この手の「みんなが持っているから」は子供を持つ家庭なら必ず抱える悩みでしょうね。
こばと幼稚園の園児たちはゲームに夢中で、ゲームを持っていない潤一、尊、真はうらやましげに見つめるばかり。斉藤家はゲームを買わない方針で、潤一が欲しがっても買わないと言い切る。中村家は「グアム旅行に行くからゲームは買わない」と真と約束したという。真野家は「斉藤さんが買わないのならうちも買わない」という若葉に対して夫の透は「斉藤さんに合わせる必要もないだろう」と若葉を嗜める。そんな中、ある子の“GSV”が紛失した。今回は嫌な展開だなぁと思ったけど…
“GSV”を持っていない子の親たちは「まさかうちの子が…」と不安がる。この手の事件(?)があればそうなるのは当然で、よくある「うちの子に限ってそんな事はしない」と言い切る親の子ほどやっている可能性が高いわけで。
紛失した翌朝、こっそり“GSV”は戻されたが、ここからがこのドラマらしい展開。親子間の信頼であり、子供間の信頼であり、子供なりの悩み。斉藤さんの息子である潤一くんは、さすが母親ゆずりというべきか「本当に正しいことは何か」を理解している。そして今回の主役である三人の子供は素直で良い子。
他の親たちはゲームは返されたのだから「盗ったこと」を問題にすべきではないと主張するが、「やったことを隠し続けるほうが子供にとっては辛い」と思う斉藤さん。
真くんと潤一くんが幼稚園で真実を話すシーンは泣けてきます。真実を話せたことで今回の件は子供たちのトラウマにならずに済んだことでしょう。正直に話す勇気の大切さを教えられたエピソードでした。