2013年3月7日、8日
ブロンプトンの全国制覇を続けていますが、その中の「日本一周」だけはなんとか50歳になる前に達成させたいものです。2013年の遠征先としては「北関東」「東北」「北海道」を予定していますが、「紀伊半島」をどうしようか悩む日々。
紀伊半島の地図を眺めてみても和歌山市内からぐるっと走っても立ち寄りポイントが非常に少なく、ただ走るだけになってしまいます。正直言って「日本一周」の「47都道府県の県庁所在地+α」に立ち寄るという自分ルールに当てはめた場合は、紀伊半島を走る必要性は殆どありません。走行済みルートを眺めて欠落している印象があるのが嫌で、そのために走るようなもの。しかし、「走るだけ」というのは「ブロンプトンの旅」の趣旨から外れます。
そこで、高野山、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)、伊勢神宮に立ち寄る「巡礼の旅」として紀伊半島を走ることにしました。
初日: 和歌山駅をスタート → 和歌山市内観光 → 高野山
20130307和歌山~高野山
二日目: 高野山 → 峠越え → 十津川 → 熊野本宮大社 → 新宮
20130308高野山~熊野本宮大社~新宮
三日目: 新宮 → 熊野那智大社 → 潮岬 → 新宮
20130309新宮~那智大社~潮岬~新宮
四日目: 新宮 → 伊勢神宮 → 伊勢市駅ゴール
20130310新宮~熊野~伊勢市
4日間の合計
走行距離: 517.1km
高度上昇値: 5315m
三河安城駅から京都駅までは新幹線で移動。京都駅で特急に乗り換えて和歌山へ向います。平日の京都駅は意外にも「観光地」の雰囲気が全く無く、極めて普通ぽい日常的な通勤&通学の風景となっていました。そして新幹線ホームとは違い、在来線のホームはどこかしら「地方」の感じすらします。
紀伊半島巡礼の旅の旅のお供は、岐阜遠征「戦国時代の面影を巡る旅」で出逢った「のぶさま。」です。天下統一を目指した信長は、「ブロンプトンで全国制覇」を目指している旅のお供に相応しいと思うのですが、夢半ばで亡くなっているので。。。
桜巡り「大阪~和歌山~徳島~香川~岡山」で立ち寄った和歌山城が今回の旅のスタート地点になります。時刻は既に10時45分。遠征を進めていくとどうしても繋ぎの地が遠くなるため、初日や最終日の移動時間が長くなってしまいます。
桜巡りで和歌山市を訪問した時は「桜」の名所を中心に立ち寄ったため、今回はもう少し違う趣向を変えてみます。まずは黒船の見張り番所の跡であり万葉ゆかりの地でもある「番所庭園」。先端まで行くことができますがちょっと見るだけで入園料500円はもったいないので華麗にスルー。
ちょっとした激坂を上ってやって来ました「雑賀埼灯台」。この場所から先ほどの「番所庭園」の景色を見ることができます。
学問の神とされる「和歌浦天満宮」。菅原道真が大宰府に向かう途中に悪天候を避けるために立ち寄ったことが縁で菅原道真を祀り、それで学問の神だそうです。
「権現さん」の愛称で親しまれ国の重要文化財としても指定されている「紀州東照宮」。ご祭神は徳川家康公と徳川頼宣公とのことですが、紀州藩の初代藩主である頼宣公が主役かもしれません。
梅の名所でもある「紀伊風土記の丘」に立ち寄って、梅の散策。しかし、タイミングが悪かったのか、梅に関してはイマイチの風景でした。遠足なのか大勢の園児たちが来ていましたが、竪穴住居に興味を持てたのか妙にはしゃいでいたのが印象的。
五十猛命(いたけるのみこと)が祀られている「伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)」。趣があり何かしらのオーラを感じるなと思っていたら、なんと「御鎮座千三百年」とのこと。
和歌山に行ったら立ち寄ってみたいと考えていた「和歌山電鐵貴志川線貴志駅」。
「たま駅長は居るのかな~」と覗き込んでみましたが、残念ながら留守でした。うーん残念。私同様に残念がっている観光客が平日にもかかわらず数人。
駅の売店には「たま駅長」のグッズを販売していてその中に「これは!!」と存在感があるグッズを購入。(同僚へのお土産の分も)
※次回の旅からは「のぶさま。」に代わって「たま駅長」が全国制覇のお供になります。関西エリアを旅する時は「のぶさま。」かもしれませんが。
「桃源郷運動公園のつばき園」に立ち寄って「ツバキ観賞」を楽しみたかったのですが、園内を散策してもツバキが植えられているだけで、特別な演出は無く、撮影しても絵にならなかったため写真は割愛。ラストスパートに備えて小休憩。
帰宅後にルートラボで確認してみると、「桃源郷運動公園のつばき園」が高野山に向う上り区間のスタート地点になっているようです。ここから大門まで約30kmも上りが続きます。
高野山へ行くためには、どこから向っても上りがあるわけですが、ブロンプトンでは非常にキツイです。
もう少し楽に上れるかと予想していたのが大ハズレで、大幅なタイムロス。このままでは山の中で日が暮れてしまいます。
上り始めて2時間30分も掛かりようやく高野山の入口の「大門」に到着。時刻は18時。
夕刻の高野山はなんとなく幻想的。この時間帯になると散策している観光客も皆無で殆どの店も閉まっています。
前回訪問時に見つけたコンビニで晩飯を調達して今夜の宿坊先へ。前回は小さいお寺で、今回は大きめのお寺ですが、個人的な感想としては宿坊をするのなら小さいお寺をお勧めします。大きいお寺には何かしら「泊めてあげている」感があって居心地が悪いというか。
朝のお勤めに参加した後は精進料理の朝食です。それにしてもシンプルな食事ですね。
二日目は8時少し前にスタート。
宿坊の最大のメリットは観光客が殆どいない時間帯に「奥の院参道」を散策できることです。参道の入り口「一の橋」から歴史上有名な人物の墓石や供養搭、祈念碑、慰霊碑を拝見&参拝しながら奥に進みます。
武田信玄
上杉謙信
朝の高野山にはオーラが漂います。膨大な墓石や供養搭、それも有名人のものがずらっと並んでいるのですから、高野山こそが最強最大のパワースポットと思えてきます。
奥の院に近づくと白装束の団体さんが。。。
雪が残る高野山でパワーをもらいました。ちなみに御廟の橋から先は撮影禁止ですので、記念写真を撮るならここになります。
最強最大のパワースポット高野山を後にして、熊野三山を目指して深い山道を再び走ります。