補完計画滋賀県編「比叡山延暦寺と観音寺城跡」

2014年9月8日

日本一周補完計画の滋賀県編ですが、滋賀県については何度もブロンプトンの遠征ネタで走っています。補完計画では「走ること」そのものには意義がないため、日本一周で取りこぼした立ち寄りポイントをひとつひとつ攻略していきます。

滋賀県の「比叡山延暦寺」に訪れたいと思いながらも、なかなか機会が無く、この大物を取りこぼしたままでは“滋賀県編完了”とはいえません。そこで「比叡山延暦寺」を立ち寄りポイントその1とします。

100名城ネタとは別に信長ネタで「安土城跡」には既に立ち寄っていますが、その近くにある「観音寺城跡」も100名城のひとつです。信長ネタで周ったことで「観音寺城跡」を取りこぼしたため、「観音寺城跡」を立ち寄りポイントその2とします。

平日の夕方は通勤・通学の人たちで混む合うため、その時間帯より早いまたは遅い列車に乗り込む必要があるため、遠征最終日は立ち寄りポイントを絞り込んで早めに撤収とします。


走行ルート → 20140908比叡山~安土

遠征三日目

遠征三日目は「比叡山延暦寺」と「観音寺城跡」に立ち寄ることが目的ですが、平日の朝の移動は通勤・通学で列車が非常に混むため早朝の移動が必須となります。

ということで、福井駅発の始発列車に乗車。時刻は4時50分にも関わらず乗車率が妙に高いのが気になります。朝帰りの人たちなのでしょうか。

実は「比叡山延暦寺」に行く方法を確定させていないため、状況次第で変えていきます。

始発列車に乗っても敦賀駅での乗り換え時間の30分待ちが無駄に思えるため、予定変更して大津駅まで乗り換えずに移動します。列車に乗ってから行き先を変えることができるのが18切符らしさです。しかし、大津駅の随分手前から通勤時間帯になってしまったのか、車内はそれっぽい人たちで大混雑です。旅モード全開の私は浮いた存在ですが、私と同じように福井駅から移動してきているシニアのお姉さま方は爆睡しています。あの根性を見習いたいものです。


大津駅で列車から降りるのも一苦労でしたが、7時30分ごろスタート。よくよく考えてみると、「大津駅→比叡山延暦寺→観音寺城跡→安土駅」よりも、少し遠回りになりますが「近江八幡→観音寺城跡→比叡山延暦寺→大津駅」が良かったかもしれません。これなら朝の通勤ラッシュに巻き込まれる前に列車を降りることが可能でした。

さらに、大津駅スタートにしたことで、朝の通勤車両の往来が多い道を走ることになり、ちょっと失敗したかなという感じです。


坂本城跡の明智光秀像。ぽっちゃり体型で妙に若さを感じる明智光秀です。肖像画とは随分印象が違います。 → 「明智光秀の肖像画、名言、年表、子孫を徹底紹介 | 戦国ガイド


「光秀の意地」歌:鳥羽一郎

「これが光秀の本音にございます 一寸の虫にも 五分の魂 やらねばやられる 戦国の掟 わしは主を間違えたようじゃ」

ありゃりゃ、そうなんですか。

「軍師官兵衛」では「本能寺の変」に至ったいきさつが描かれていましたが、実際のところはどうなんでしょう。


本当の坂本城跡は少し離れたところにあるのですが、このような住宅地になっているため、公園のところを坂本城跡にしているようです。


比叡山の麓に鎮座する「日吉大社」に立ち寄ります。

比叡山の麓に鎮座する当大社は、およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀された、全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮です。平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師が比叡山に延暦寺を開かれてよりは天台宗の護法神として多くの方から崇敬を受け、今日に至っています。
日吉大社について | 日吉大社

「入苑協賛料:大人300円」となっていますが、ゲートところの建物は無人で閉まっています。入場口からは分からないのですが、入場してから「平日無料」と書かれた看板を発見。私は無人の建物を何度も覗き込んで、まるで不審者になってしまいました。

ケーブルカーの時間が気になるため、境内を走って移動。


西本宮桜門


拝殿


西本宮本殿

日吉大社は広いため、全てを周ると1時間くらい要しそうです。今日のところはここで撤収して続きは次の機会に。(次がいつになるのか分かりませんが)

ケーブルカーの時間が迫っているため、ブロンプトンを停めてある場所まで走り、さらにケーブルカー乗り場に向かう急坂を汗だくになりながらブロンプトンを走らせます。

比叡山は自転車で上ることはできないため、強制的にケーブルカーを使うことになります。(体力と時間がある人向けには登山道があります)


いざ、比叡山へ (8時30分)


この景色を見ると、結構な高さの山の上に延暦寺があることが分かります。


ケーブル延暦寺駅から10分ほど歩いて比叡山延暦寺の東塔の入り口に到着。


「比叡山」といえぱ織田信長の「比叡山焼き討ち」でしょうか。

「比叡山焼き討ち」で検索してみると興味深いブログが見つかりました。
→ 信長が「比叡山」焼き討ちをした理由、その真相

ドラマでは信長が延暦寺を攻めた行為を「悪」のような扱いをしていることが多いのですが、仏教の仮面を被った“ごろつき武装集団”だったようです。「比叡山焼き討ち」が本当にあったのか、実際のところは不明とのこと。


延暦寺の総本堂「根本中堂」。


法華総持院東塔

「伝教大師最澄は日本全国に6か所の宝塔を建て、日本を護る計画をされましたが、その中心の役割をするのがこの東塔になります。」

その6箇所とはどこなのか。


安総 近江宝塔 比叡山東塔院
安中 山城宝塔 比叡山西塔院
安東 上野宝塔 上野国緑野郡 群馬県
安南 豊前宝塔 豊前国宇佐郡 大分県
安西 筑前宝塔 筑前国築柴群 福岡県
安北 下野宝塔 下野国都賀郡 栃木県


西塔の常行堂・法華堂(にない堂)


釈迦堂(転法輪堂)

平日の朝は観光客が殆どいないため、心静かに拝観できます。


東塔から西塔までを往復すると結構なハイキングになります。シャトルバスもあるのですが、せっかくですから歩いてみましょう。


10時30分、再びケーブルカーに乗って下山。

今回は東塔と西塔を早歩きで周りましたが、それでも約2時間ほど要しました。さらに横川まで足を延ばすとなると5時間コースかもしれません。


浮御堂(うきみどう)って有料なんですね。この建物を見るために300円の出費ですよ。


というよりは「千体仏」の拝観料ですね。


琵琶湖の湖畔道路は大型車の往来が激しく、ブルベの時に嫌がらせを受けたため、悪い印象しか残っていません。そこで1本隣の道は走ることにしました。こちらは交通量が非常に少なく快適です。


そして近江八幡へ向かう自転車道を走ります。


観音寺城跡に到着。いえいえ、ここに来ただけではクリアしたとは言えませんよ。

観音寺城跡へのアタックルートはいくつかあるようですが、近くまで自転車で行くためには観音正寺のヒルクライムコース(林道観音寺線)を走る必要があります。


平均勾配が10%超える約2kmのヒルクライム終了。ここからは徒歩で観音正寺に向かいます。

観音正寺への参道には、ありがたい言葉が書かれた看板が33枚も立てられています。それを1枚1枚読みながら進むと歩くのも苦になりません。


仁王像が建つ境内へと到着しました。時刻は既に14時20分を過ぎているため、あまり長居はできませんが、本丸跡を見つけ出さねばなりません。


正確な案内板があるわけでもなく、なんとなく奥に行けば何かありそうな雰囲気がする小道を突き進みます。


途中からこのような「山に迷い込んだ」状態になり、非常に不安になってきました。しかし、奥へ行くしかありません。


登り切ると「観音寺城跡」の説明板が設置されていて、「あ~良かった」といっきに脱力感が漂います。


本丸跡の石碑。これで「観音寺城跡」を攻略です。


近江源氏 六角定頼

楽市楽座は織田信長が行ったことで有名ですが、実は最初にやったのは六角定頼だったようです。


そして安土駅前の織田信長。時刻は15時15分。なんとかギリギリ間に合いました。

安土 15:20 – 17:36 三河安城 (米原、大垣で乗り換え)

走行距離:74.8km
獲得標高:613m

これにて日本一周補完計画の滋賀県編は完了です。

3日間の旅費
交通費 : 4,980円
宿泊費 : 8,600円
観光 : 3,840円
食事、おやつ、ドリンク : 5,870円
合計 : 23,290円



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