「体重減=痩せた」ではないです

部署に私より少し年輩で比較的アクティブな休日を過ごしている人がいますが、時々次のようなことを言っています。

「昨日は、○○○○○○の試合の審判を1日やったから体重が減っちゃったよ。結構痩せるものだね。」

って、それ違うでしょ。サッカーの審判みたいに走り回る人なら多少なりとも「運動」になるかもしれないけど、殆ど動かない審判の場合は、「立ち仕事」とそれほど変わらないわけで、単に暑い中やっていたから汗を大量にかいて水分が抜けただけのことです。なおかつ酒好きな人となれば、「運動した後のビールは美味い」なんてカブガブ飲んで、つまみも大量に食べて「痩せる」どころか「太る」でしょ。

「試合の審判」だけでなく「ジョギング」などもやっているみたいですが、本人が「やっている」という割には痩せる事は全く無く、1時間程度のジョギングをした後に、「ビールが美味い、飯が美味い」では理屈を理解せずに運動した気になっているだけというのは明白です。(それは健康維持のためのジョギングになってしまう)

一時的に体重が減ったとしても、それは単に体内の水分量が減っただけなのか、腹の中に溜まっていたものが出たのか、それとも脂肪が減ったのか、単日での判定では本当のことは分かりません。

短期間で効果を実感できるようなダイエットなら「自転車」が一番良い。3ヶ月間真剣にやれば内臓脂肪なんかガンガン減っていくのは間違いない。「ジョギング」程度ではちょっと飲んでちょっと食べたらチャラになってしまいます。なぜならばチャラにならないほど長時間のジョギングができますか? 自転車ならそれができます。

消費カロリー計算機」でシミュレーションしてみれば、具体的にどのくらい運動する必要があるのか分かります。

体重が70kgなら
→ サイクリング(約20km/時):8.0METs・60min. ■> 588kcal (514.5)

平均速度20km/hで1時間走り回れば、514.5kcal余分に消費してくれます。ただし、これだけではチャラになってしまう可能性が高いです。最低でも2時間走れば簡単にはチャラになりません。そして、確実に効果を出していくためには4時間走ります。4時間もジョギングできますか? 自転車ならできますよ。つまり「ジョギングより自転車の方が良い」というのは、そういうことです。それと、無理してジョギングをすると膝を痛めます。

結局のところ「ジョギングは太らないためと健康維持のための運動」だと割り切ったほうが良いと思います。「運動嫌い」という人は食事制限で体重をおもいっきり落とした後に、リバウンド防止と健康回復(維持じゃない)のために軽い運動を始め、運動に慣れ、そして健康維持のために軽い運動を続けるべきだと思います。



関連エントリー