劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」

アニメ版のあとに実写版が作られるパターンが多そうですが、「君の膵臓をたべたい」は実写版映画のあとにアニメ版映画が作られました。「アニメ版→実写版」だとガッカリ率が非常に高いのですが、「実写版→アニメ版」はどうなんでしょうか。

という不安点もありましたが、劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」のブルーレイは早々に予約注文しておきました。ただし、ガッカリの可能性もあったため豪華版ではなく通常版です。


さて、劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」ですが、この作品のヒロインである桜良の葬儀シーンで始まります。実写版を観て結末が分かっている人には驚きはありませんが、前情報無し&映画をよく観る人には「わっ、このパターンで話を進めるのか」となるはずです。

話の展開に実写版のような“無理やり感”がアニメ版には全くないため作品の世界に入り込めます。というよりもどっぷりハマり、そこに自分もいるような錯覚に陥ります。

「君の膵臓をたべたい」がどのような作品なのかはネタばれサイトに詳しく書かれているため割愛。

単純に実写版とアニメ版を比べてどうなのか。

圧倒的にアニメ版が勝ります。アニメ版があるなら実写版を観る必要はありません。実写版は客寄せのための人気俳優を使うことを前提とした脚本です。

アニメ版のエンドロール後のエピローグにこの作品で言いたかったことが凝縮しています。そしてラスト10分の主人公がヒロインの日記を読むシーンで涙腺崩壊間違いなし。張られた伏線は全て回収しているためストーリー構成も良いです。ただし、ヒロインの死の理由「通り魔」は原作から改変しても良いような気がしますが、そこだけが残念です。桜良にふられた元彼が犯人だとあまりにも悲劇すぎるので、そこを明確にしないのなら、「交通事故」が妥当でしょうか。

劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」は完成度が非常に高い作品です。それゆえに「アニメ版→実写版」のパターンだと実写版は大ゴケした可能性大です。



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