ワイルド・スピード The Fast and the Furious

「ワイルド・スピード」を観ました。(レンタルで)

「アメリカの走り屋の話らしい」「車がすごいらしい」という噂でしたので、もしかしたら「頭文字D」の実写版か?(登場人物はアメリカ人だろうけど)という期待をこめて観ました。(前提知識無し)

ワイルド・スピード コレクターズ・エディション
冒頭、トラックを襲撃する黒いインテグラ軍団登場!。シーンは替わり主人公らしい人物(ブライアン)が緑のエクリプスに乗り登場。話はちょっと進み、ブライアンは深夜開かれる公道ドラッグレースに顔を出す。そしてボス的存在のドミニクに挑戦するが惜しくも負ける。このバトルシーンは非常に迫力がある。「ニトロパワー炸裂!」ってアメリカ人らしいというかアメリカ人好みの演出だと思う。

その後の話の展開としては、
ブライアンはドミニクの仲間になり行動を共にする
敵対する中国人(金持ちでイヤなやつら)とのいざこざに巻き込まれる
で中盤をすぎ、終盤に向け、トラック襲撃軍団の正体解明へと繋がる。

ストーリーには非常に古臭さを感じます。「トラック襲撃軍団の正体が実は」ってあまりにも単純すぎるところもなんとなく安易ですが、その犯人達があまりにも「悪いやつら」に感じられないところが面白い。襲撃されたトラックのドライバーがショットガンで犯人達を返り討ちしてやろうとする場面では、トラックのドライバーの方が悪人に思えました。敵対する中国人グループが最後に本当の悪人になってドミニクたちを襲撃し、ドミニクの仲間の一人を撃ち殺してしまい、「やっぱりあいつらは悪人だったんだ」と思わせる展開も観る側を無理矢理納得させる。

序盤、主人公の車が中国人グループに破壊されてしまう場面では「こいつら間違いなく大悪人」と思わせようとしているのがみえみえで、この作品を中国人が観たらどう思うのでしょうか。主人公は「白人」ですが、その白人に対する差別的な発言も出てきます。

主人公の車が「エクリプス」から「スープラ」に替わったことで、中盤以降のバトルシーンが面白くなり、スープラってカッコ良いと思えてきます。

ストーリーはとりあえずおいといて、カリカリにチューンされた日本車のオンパレード、そして迫力ある0-400バトル、単純にカーアクションが楽しめる作品だと割り切って観れば、非常に面白い作品だと言えます。

◆評価「もし自宅に大スクリーンがあるのならDVD版を買おう(車好きなら)」



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