過去の遺産 救済への第一歩

時々、日記に登場する「過去の遺産」であるが、そろそろ救済に乗り出そうかと真剣に考えている。

学生の頃、そして就職して数年間で集めまくった膨大なコレクションが「ベータ」と「Hi8」で保管されているわけであるが、SONYがベータの完全製造中止を宣言してから、これらのコレクションをどうすべきか悩みつつ「そのうちなんとかするさ」と放置していたのも事実。

知人に「ベータどうしている?」って聞いたところ「デッキを修理(オーバーホール)して、大事なコレクションをDVD-Rにコピーしている」とのことであった。

やはりそうするしかないのか。

DVD-Rについては耐久性の問題からいつかは再び別の媒体へコピーし直さなければならないようだ。DVD-RAMならば半永久的に保管可能。しかし、いつまでもそれらの媒体が現役とはとても思えないのも事実。

DVD-Rにコピーした場合の一番の問題点としては、DVD-Rから無劣化吸出しができないことである。DVD-RAMならばHDへ再び戻すことができる。これはDVDレコーダーを使った場合の制限事項であってPCを使えばなんとかなりそうという情報を入手したので、とりあえずはDVD-Rでいこうかと決めつつある。DVD-RAMに決められない理由はスバリ「コスト」である。DVD-Rに比べDVD-RAMは媒体単価が3倍以上高いのである。

DVD-Rにコピーするとして、「ベータ」と「Hi8」の両方のコレクションの全てをコピーしようとしては、一日一本ずつやったとしても4~5年掛かってしまう。とりあえずは救済すべきものを厳選する必要がありそうだ。

まずは「救済への第一歩」として、過去に何台も買ったベータのデッキの内の最後に買った製品を修理に出すことにした。

「とりあえず、2~3年使えるようにしてください」と電器屋に運び込んだが、私がこの製品を入手してから既に17年も経過している“大昔の製品”ということもあり修理部品が手に入るのか微妙らしい。年号が“平成”になってから年に数回程度しか出番がなかったとはいえ、観たいときに観ることができてこそコレクションとしての価値があるというもの、デッキが壊れていて観ることができないではコレクションも単なるゴミである。

修理のついでにヘッド交換も依頼したが、直せるのかどうかそして修理代がいくら掛かるのか、とりあえず調査をしてみないとなんとも言えないらしい。

もしも修理不可能だとしたら、数年間電源すら入れていないデッキの様子を見るしかないか。それもダメだったら、弟の部屋に10年間放置されているデッキを発掘して試してみるか。

それらが全部ダメということは無いだろうという前提でDVDレコーダーを買うことにしよう。



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