サイクリスト憧れの聖地「宗谷岬」を目指して

2013年8月20日~23日

美瑛で感動のゴールを迎えた北海道遠征第一弾に引き続き、北海道遠征第二弾ではサイクリスト憧れの聖地「宗谷岬」を目指します。北海道遠征第三弾の繋ぎも考慮して2週間ほど掛けて練りに練ったスケジュールでしたが、お盆期間から続く不安定な天候が全く好転せず、北海道遠征第二弾のメインイベントである「利尻島&礼文島」を残念ながら諦めることにしました。

今回の遠征で一番悩んだ点は「旭川空港を利用した場合は初日に使える時間が僅か3時間しかない」です。

3時間あれば「旭川空港→旭山動物園→旭川市内」にすればいいのですが、日程的に旭川から先で6日間必要になるため、この案はボツ。勤務先の規程で7連休以上の場合は特別な申請が必要なため、6.5連休に収める必要があるのです。

そこで、夕方の便で新千歳空港へ移動、そしてJRの特急で旭川駅へ移動、駅周辺で宿泊して、朝一の空港バスで旭川空港へ移動、そして前回の続きで旭川空港をスタート。これで6日間の走行日を確保したのですが、天候に翻弄され、当初の目論見は崩れたのです。

6.5連休を前提に往復のフライトを2ヶ月前に確保したわけですが、直前になっての大幅の変更というのは、どうしても無理が生じて、最終日にしわ寄せがきます。

北海道遠征第二弾の最終的な走行ルート
北海道遠征第二弾
20130821旭川空港~旭川~羽幌 距離: 166.5km 高度上昇値: 566m 平均スピード: 21.3km/h
20130822羽幌~稚内 距離: 157.9km 高度上昇値: 757m 平均スピード: 21.6km/h
20130823稚内~猿払 距離: 78.3km 高度上昇値: 374m 平均スピード: 20.3km/h

初日

初日は旭川市内に前泊するための単なる移動日です。


午前中は仕事で、午後から半休。最寄駅から名鉄電車を使うと乗り換えが2回もあるため、荷物が多い場合は疲れます。そこで前回の復路で利用した空港バスを利用します。


フライトの待ち時間でちょっと早めの晩御飯。セントレアの一刻堂の「一刻みそ + 玉子チャーハンセット」合わせて1070円なり。


時間を持て余すので、展望デッキで夕暮れ時のセントレアの景色を眺めます。


定刻通りに運航して、新千歳空港に到着。愛知県に比べると北海道は、ちょっと寒さを感じます。旭川までの移動は長丁場になるため、指定席にしましたが、まるで貸し切り列車状態でした。


午後11時50分頃にようやく宿に到着。とりあえず乾杯!

二日目


前回のゴール地点から再開させるため、朝一の空港バスで旭川空港へ移動します。


8時22分、旭川空港をスタート。

旭川空港へ向かう途中の車内から見た景色が良かったため、予定していたルートを少し変更しようとしたところ、いきなりミスコース。戻るのもタイムロスになるため、ナブユーにガイドさせて復帰。


手に入れたガイドマップに掲載されていた「プラタナス並木」は涼しくて快適です。このような並木が約3kmほど続きます。


旭川から国道12号を走るとトンネル入口で自転車通行禁止の看板。しかたなく怪しい迂回路を走ってみると、旭川から神居古潭まで続いている自転車道が出現。


自転車道を進むと反対岸に渡ることができる「神居大橋」が現れたため渡ってみます。


「旧神居古潭駅」と上り線ホーム。振り向くと下り線ホームがあるということは、線路があった場所から見た光景ということになります。

今回の遠征で「カムイ」は「神居」であることを初めて知りました。私の世代ならカムイといえば1985年制作映画「カムイの剣」でしょうか。神居古潭(かむいこたん)は、アイヌ語で魔神が住む所という意味。


駅構内には蒸気機関車が3両も保存されています。「キュウロク」の愛称で親しまれた「29638」、「デゴイチ」の愛称で親しまれた「D516」、そして201番目に製造された最後の「C57」である「C57201」。鉄道マニアなら涙が出そうなくらい感動するのかな。なお、復元された駅舎は、「旭川サイクリングロード」の休憩所として利用されています。


今回の遠征のルートおよび時期を決めた要因はこれです。


日本一のひまわり畑「北竜町ひまわりの里」。


8月上旬からお盆の期間に訪問するのがベストですが、7月下旬からお盆明けまでの期間の北海道は交通費(フライト代金)および宿泊費の全てが割高になるため、年に何度も旅する私にはコスト面で回避。年に1回とか2回程度の旅行ならば、割高でも短いベストシーズンに訪問することをお勧めします。


目の前の景色とオーバーラップさせながら「130万本のひまわり」をイメージアップ。ガイドブックを眺めるだけでは空気感は伝わりませんよ。


ひまわり畑を眺めていると突然のどしゃ降り。休憩場へ避難して休憩がてら軽めの昼食。相変わらず天候が安定しないようです。


20分ほどで雨が上がり再び良い天気。さてここから羽幌までひたすら走るのみ。残り90km。


北竜から留萌までの区間は補給ポイントがありません。心身共に疲れたので、ようやく着いた留萌のコンビニで休憩タイム。


留萌(るもい)の黄金岬は「日本の夕陽百選」に選ばれている夕陽スポット。留萌で宿泊するのなら素晴らしい夕陽を拝めるのですが、先を急ぎます。ともかく北海道は広すぎるため、区間距離をギリギリで設定させる必要があります。(夜間走行無しルールですから)


躍動する留萌をイメージした「波灯の女」。このような小さい灯台でも5km先まで灯りが届くらしいです。


今朝の走り始めの気温は21℃、昼間も最高で27℃、夕方近くになると24℃、やはり北海道は涼しいということのようで、北海道のコスモスは8月に開花していました。


日本最北端の国指定重要文化財「旧花田家番屋」


ブロンプトンでひたすら走るというのは体調次第ですが苦痛になってきます。北海道限定という怪しいドリンク「キリンガラナ」を購入してみると、カフェインがコーヒーの3倍も入っているようです。これで少しは気合いが入るのでしょうか。


気分転換で少しでも気になるものがあればちょっと立ち寄ってみます。ニシン漁で栄えた小平町。本日の宿を目指して「にしん街道」を北上します。


巨大な「オロロン鳥」がお出迎え。これを見ると羽幌町に着いたという感じがします。サイクル野郎ネタで「天売島」にも渡りたいのですが、オロロン鳥を観るためには時間的に天売島で1泊する必要があるため、残念ながら今回の遠征に組み込むことができません。時間無制限のきままな旅なら良いのでしょうが。


羽幌の夕陽もとても美しいらしいので、日の入り時刻の少し前に羽幌に着くペースで走りましたが、17時50分までは太陽が見えていたのに、夕陽は残念ながら雲の中。


18時30分。コンビニで焼酎を仕入れて宿に到着。


北海道に乾杯!

三日目


民宿らしい軽めの朝食。本日も約160km超の長丁場になるため早めに2回目の朝食が必要になりそうです。


羽幌の宿を7時40分スタート。次に来た時の参考のため、天売島に渡るフェリー乗り場に立ち寄ってみました。ほんと「次こそは」という心境です。


こんな快適な道を独り占めです。「サイクリングっていいなぁ」とつくづく思う瞬間でもあります。


オロロンライン(国道232号)を北上すると、妙に腹がゴロゴロするので、「ロマン街道しょさんべつ」にピットイン。みさき台公園の展望台の景色が素晴らしい。ちょっと得した気分。


道の駅てしお 「寄り道定食 600円」をいただきます。 三点盛り+たまご+漬物+しじみ汁+米 シンプルですが朝食にはちょうど良い感じです。


ちょっと寄り道で天塩町の「川口遺跡」。長さ1.5km、幅200mに渡って続縄文時代から擦文時代にかけての竪穴式住居跡が230基もありますが、ゆっくり散策していては本日のゴールが日暮れになってしまいます。駐車場付近を散策して撤退。


「サロベツ原野」の道路沿いには補給ポイントが皆無と予測できるため、天塩のコンビニで補給品を確保しておきます。


何も無い快適な道路。この辺り全てが「利尻礼文サロベツ国立公園」ですから、その広大さに驚きます。


利尻島を見ながら稚内目指して北上中。「今回は行くことを断念した利尻島と礼文島には、機会を改めて行こう」と心に決める風景。


北緯45度通過点「北半球ど真ん中」。だから何?という感じでしょうか。


ちょっと寄り道するために進む方向を変えても「何もない」原野が続きます。


礼文島、利尻島、稚内市、豊富町がロケ地として撮影された2012年制作の映画「北のカナリアたち」。礼文島に行ったときは「北のカナリアパーク」にも立ち寄ってみたいですね。


「サロベツ原生花園」を散策しますが、何もないのが「サロベツ湿原」の特徴ですから散策路には何もありません。何もないところに何かを見出すのも趣があっていいのかもしれません。


とりあえず記念写真を。


写真は「エゾリンドウ」。サロベツ原生花園で観ることができる花については豊富町観光協会のページを参照。


「宮の台展望台」からの眺め。「広大な景色」それに尽きます。


今日もラストスパートで、これ。今回の遠征も「北海道はでっかいどう」をこれでもかと感じます。


ノシャップ岬(漢字で書くと「野寒布岬」)に到着。ここからも利尻富士を見ることができるため、1日の大半を利尻富士を眺めながら走ってきたことになります。


イルカ像と稚内灯台。日本最北端の町「稚内市」。ここまで来たら日本最北端の「宗谷岬」はすぐそこです。町から近いという点については鹿児島の「佐多岬」とは随分違うものです。佐多岬の場合は佐多岬だけのために時間を掛けて走る必要があります。


稚内公園の「氷雪の門」。観光スポットになっていますが、実は樺太で亡くなった日本人の慰霊碑。合掌。


17時45分ごろに宿に到着。まずは風呂に入って一休みにしてからグルメを求めて散策。。。あれ?どこも閉店している? 28年前に訪問した時は、美味しいカニ丼を食べた記憶があるのですが。。。哀しすぎますが、コンビニ弁当になってしまいました。

四日目

「ブロンプトンで日本全国制覇の旅」を始めて150日近く費やしていますが、ついにというかようやくというか日本最北端「宗谷岬」に辿り着きます。


宿を6時スタート。気持ちが高ぶる中、宗谷岬目指してシャカシャカとブロンプトンを走らせます。


あれに見えるは1945年までは日本の領土だった「樺太」。


ついに日本最北端の「宗谷岬」にやってきた!! 28年前に車で来たことがありますが、この年になってから自転車で佐多岬から繋いで来たと思うと妙にテンションが高まります。


何枚も何枚も記念写真を撮ってしまいます。他の観光客が数分で撤退していく中、いつまでもウロウロしてしまう私でした。


土産は宅配で送ることにしましたが、売っている土産が何十年経っても変わらない昭和の雰囲気。


“天北酪農の夜明け”を象徴した「あけぼの像」。「北海道の牛乳生産量100万トンを突破と、飼育乳牛50万頭突破を記念して、昭和46年7月、宗谷岬の丘陵上に建設されました」とのこと。

あるものを食べたいのですが、開店時間まで1時間30分以上あります。今日は午後から天気が荒れるため、午後の予定は全て空白にしてあります。当然ながら宿もすぐ近くです。つまり、ここをスルーして先に進むと10時ごろには宿に着いてしまうのです。

ということで、北海道遺産「宗谷丘陵(そうやきゅうりょう)」をぶらぶらします。実はあまり期待はしていませんでしたが、思いのほか良い感じの場所で結構気に入りました。


まるで阿蘇のような景色。


のどかな景色。

1時間ほど景色を楽しんでお店に戻ってみると、店主らしき人影発見。営業時間より30分早いけど、すぐに準備しますよとのこと。「もうお客さんが来ているから急いで来て」って従業員に電話している店主さん。急がせてすいません。


間宮堂の「塩帆立ラーメン 大盛り」をいただきます。美味し。


達成感と景色とグルメに大満足して宗谷岬を後にしました。


宿まで6kmほどのところにある道の駅で、「こけももソフト」を食べながら小休憩というか時間調整。午後から天気が荒れそうだから今からチェックインできるのか宿に電話してみると快諾されて感謝。

宿に向かう途中にあるコンビニで昼食を買いだして走り始めると、まさにゲリラ豪雨状態。1分ほどで全身びしょ濡れです。宿まで5分だったのに。。。

遠征の疲れが溜まっていたのか、午後からは昼寝タイム。夕方まで爆睡していました。たまには休養日がある遠征も良いものです。


待望の晩御飯。予想以上のご馳走で大満足。




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