2014年7月22日
北海道遠征第五弾の三日目は、先月の第四弾で立ち寄った「愛国駅」を目指して走ります。AルートとBルートの2本立てで日本一周を進めてきて、両者が愛国駅で接続されることで「日本一周達成」となります。
襟裳岬から帯広までの区間には観光ポイントはありません。日本一周のためだけに走るルートともいえます。30年前にドライブで北海道を一周した時は、帯広から富良野へ向かったため襟裳岬を通っていません。さて、うわさに聞く「黄金道路」がどのような道なのでしょうか。
三日目のコース → 20140722襟裳岬~帯広
予定では昨日に引き続き今日も走行距離が約160kmになりますが、北海道は走りやすいため、ブロンプトンで150km以上走ることも苦にならなくなってきました。
襟裳岬の宿の朝食。昨日の宿に比べると豪華さを感じます。7時25分、出発。
昨日は濃霧だった襟裳岬、「今日こそは!」と先端を目指して進みますが、残念ながら朝から霧に包まれています。
人気が殆どない地区だからでしょうか、エゾシカのファミリーが朝の散歩をしています。自転車オヤジが珍しいのかそれとも警戒しているのかジッとこちらを見ているエゾシカ。
しばらく先に進むと、別のファミリーがいます。数はこちらが多そうですが、いったい何頭のエゾシカが襟裳岬にいるのでしょうか。こちらのファミリーを撮っていると、なんと集団で近づいてきます。エゾシカとはいえ、大挙して近づかられると怖さを感じます。
岬の先端まで行っても濃霧であることは間違いないため、ショットカットして海側に降りると、なんと霧が晴れて青空が見えています。どうやら襟裳岬だけ霧に包まれているようです。
サイクル野郎にも登場した「黄金道路」を走ります。40年前の漫画で描かれた黄金道路は砂利道ですが、さすがに現在は舗装された良い道です。なぜここが黄金道路なのかは後程。
快適すぎるくらいの黄金道路を進むと「えりも黄金トンネル」が現れます。
えりも黄金トンネルは、延長4941mもある北海道内で最も長いトンネルですが、ここを通ってしまっては良い景色を見ることができません。
トンネルの隣には、車が全く通らないサイクリング向きの良い感じの道があります。なんだかもったいなく思えたため、こちらを走りますが…
なんと、土砂崩れで完全通行止めです。車が一台も通らないわけです。この国道336号がなぜ「黄金道路」と呼ばれているのか。
「えりも町庶野~広尾町音調津」の区間は、黄金を敷き詰められるほど莫大な費用を投じて作られ、さらに完成後も自然災害で何度も崩壊しているため、今なお莫大な費用を投じています。崩壊した道路の隣に新しいトンネルが作られているため、この道路にはどのくらいの費用が掛かっているのでしょうか。
約5kmもあるトンネルを通るのは怖いですが、気合を入れて突入。ところが、トンネルを通過する間に追い抜かれた車の台数は5台ほどでした。さすが北海道。
黄金道路沿いにある「フンベの滝」(フンベとはアイヌ語で鯨)。今日は水量が少なすぎてショボイ感じがしますが、川ではなく岩の間を通ってきた水が流れ出るため、何本もの滝を見ることができるようです。
道の駅「コスモール大樹」
「航空宇宙産業基地構想」絡みで銀河連邦タイキ共和国のヒーロー「カムイリオン」。もう何でもアリという感じです。
大樹町役場の隣の公園に鎮座する蒸気機関車59611号(大正10年製造)。雪国ですからスカート付きですね。
道の駅「忠類」のところにあるナウマン公園。
花しょうぶが見頃になっています。
役場のような雰囲気がする道の駅です。ちょっとした土産売り場と休憩場とトイレ、そしてパン工房があります。
パオパオパンをいただきます。
今週末、十勝スピードウェイで「全日本ママチャリ12時間耐久レース」が開催されるようです。
クワガタのメス。咬まれると痛いので、写真だけ。
スケート王国の帯広市のカントリーサインはスピードスケート。
一大観光地化を進めている「幸福駅」に到着。
広尾線が廃線になる前の寂れた感じが好きですが、朽ち果てていくのも寂しいものです。維持していくためには観光客を少しでも呼ぶ必要があり、そのために改装していくのは仕方がないところです。
30年前に購入した「幸福きっぷ」を今回も購入。
バイクや自転車といっしょに記念写真を撮るのならここで。
こちらが幸福駅の駅舎。
みんな揃って集合写真。
老朽化のため駅舎は2013年11月に建替え工事がされましたが、旧駅舎の面影を残し、駅舎の壁には昔と変わらずメッセージカード、名刺、写真などを貼り付けることができます。
模擬ウェディング用に設置されている「幸福の鐘」。幸せが舞い込む鐘を優しくならしましょう。
旧広尾線車両とお花畑。
幸福駅と愛国駅周辺を担当する地域の神様「駅神」の「みゆき (担当 幸福駅)」と「めぐみ (担当 愛国駅)」。萌えキャラ好きの同僚への土産はこれ。その他にもグッズがいろいろあって、その筋の人たちがたくさん買っていくようです。(通販もあるみたいです)
14時52分、先月の遠征で立ち寄った愛国駅に到着。
中学2年の時にサイクリングを始め、ほどなくサイクル野郎の漫画本の収集を始め、そして多大なる影響を受けて「日本一周をしてみたい」と思うようになったものの、しがないサラリーマン家庭ではそれは許されません。それから35年の時を経て、社会人ゆえに分割になりましたが、日本一周を達成です。
日本一周の旅の仲間たち。
「日本一周に乾杯!!」を楽しむためには帯広市内に宿泊するのが良いのですが、4日目の富良野観光に時間を費やしたいため、少しでも今日の内に富良野寄りに進めておきます。
こんな風景を楽しみながら本日の宿を目指して走ります。今日も北海道の広さを感じました。
17時ごろに宿に到着。しかし、駅周辺の宿なら食事に困ることはないだろうという予想は大外れ。活気がなく寂れた町です。しかたなく、近くのスーパーマーケットであれこれ購入。
寿司とメロン。缶チューハイで乾杯!! 今日も走行距離が160kmほどありました。自転車で走るには北海道は広いです。
距離 : 162.9km
平均スピード : 23.0km/h
高度上昇量 : 668m
高度下降量 : 499m
タイム : 07:25:30 ~ 16:59:36
土産 | 1,480 |
飲食 | 3,512 |
ホテル札幌屋 ※素泊まり | 3,780 |