歴史の半島「天草と島原」

九州遠征の第四弾の四日目は熊本市内から天草五橋を渡り天草市へ移動。フェリーで島原半島へ渡り島原市まで走ります。熊本市から天草松島までは車で何回か走ったことがありますが、自転車の場合だとどのような雰囲気になるのでしょうか。


201208九州遠征 1日目 「由布院→阿蘇」
201208九州遠征 2日目 「阿蘇→高千穂」
201208九州遠征 3日目 「高千穂→熊本」
201208九州遠征 4日目「熊本→天草」
201208九州遠征 4日目「島原」
201208九州遠征 5日目「島原→長崎→長崎空港」

遠征四日目

天草に向うためには国道3号を走って「宇土」を右折するのが手っ取り早いのですが、交通量が非常に多いため裏道を駆使して国道3号を走らずに国道57号に出たいものです。こういうときこそ、ルートラボで作成したルートをソニーのナビにインポートさせると大活躍します。今まではナビのルート検索を信じて走りましたが、これがまたとんでもないルートを案内してくれるので「もう勘弁して」と何度も怒れてきたものです。

インポートしたルートのお陰で、国道3号を回避して国道57号に出ることができたわけですが、なぜか国道57号の交通量が非常に多くて「ここは愛知県か!!」と思えるほどです。唯一の違いは自転車をなかなか追い越せなくてもクラクションを鳴らすわけでもなく、安全に追越ができるタイミングまで待ってくれていることです。愛知県や岐阜県で同じような場面になると即行でクラクションを鳴らされ「回避できるわけないのに何を鳴らしているんだ!!」と怒りがこみ上げてきます。四国や九州を走っているとクラクションを鳴らされることは殆ど無く、たまに鳴らされてナンバープレートを確認すると他県ナンバーだったりします。


交通量が非常に多い中を走るとやはり精神的に疲れます。道の駅「宇土マリーナ」で小休憩タイムを取りましたが、三角西港で少し長めの休憩タイム。ここにはもう数え切れないほど立ち寄ったことがありますが、もちろん自転車では初です。


天草五橋1号橋「天門橋」が見えますね。なんというドピカン晴れの行楽日和。もともと交通量が多い国道57号なのに、さらに交通量が増えるのも仕方がありませんね。なお「天門橋」からは国道266号になります。


「天門橋」を渡ったところに大き目の駐車場があり。この辺りは個人的に思い出深き場所であります。1号橋から2号橋までの区間は結構な距離がありますが、2号橋から5号橋まではあっという間です。2号橋手前の大矢野町のところにある「天草四郎メモリアルホール」はお勧めですが、過去に2回ほど訪問したことがあるので今日はスルーします。


天草五橋2号橋「大矢野橋」。見ての通り歩道は自転車が走るような幅がありません。路側帯も無いのと同然です。つまり、この橋を自転車が渡るとそれだけで渋滞の原因になるわけで、申し訳ないので気合を入れて渡りました。


天草五橋3号橋「中の橋」。この橋も気合を入れて渡る必要があります。


天草五橋4号橋「前島橋」。ここも同様です。


そして、天草五橋5号橋「松島橋」。ここは歩道が多少なりとも幅があるため、ゆっくり走れば自転車も通ることができるかもしれませんが、手前まで車道を走ってきた場合は、歩道にエスケープするのは難しいかもしれません。渡ってから少し引き返して風景を背景に入れて写真撮影。

ということで、天草五橋を自転車で渡る場合は、気合を入れて突破しましょう。一生懸命漕いでいればドライバーたちも寛大になってくれることでしょう。


天草松島の景色は何度見ても良いものです。十数年前、ここのレストランでジンギスカンを食べた記憶があるのですが、なんと閉鎖されていました。観光客の車がここにやってこないわけです。


右奥に天草五橋5号橋「松島橋」が見えますね。この景色を見ずに先を急ぐなんてもったいない。ところで、交通量が多い区間はここで終わりです。国道266号を直進すると「松島有料道路」に突入して、そのまま「松島有明道路」に接続されていて、殆どの車がそちらを走るため、松島温泉から約20kmほどは“まったり”と走ることができます。


道の駅「有明」に立ち寄らずに海沿いの公園を覗いてみると、このような巨大なタコ「ありあけタコ入道」とご対面。「タコによるまちづくりの一環として、平成17年7月17日に国道324号の有明区間を『天草ありあけタコ街道』と命名。 天草でタコが多くとれる夏には、8本足を広げたユーモラスな姿の干しダコが街道沿いの海岸に多く見られ、天草の夏の風物詩となっている。」ということで、道沿いに「タコの干物」をちょくちょく見かけることができます。

今日着ている黄色のTシャツは熊本駅で購入した「くまモン」です。熊本らしくていいかなと。それと黄色は目立つので安全の面でも良いかと。


「天草ありあけのタコ」には五多幸があります。
・受験にパス!! まさに“置くとパス”間違いなし!!
・健康にいい!! タウリンが豊富なので健康にも頭にも最高!!
・恋愛成就!! 二人の愛は、くっつくと離れない吸盤のごとし!!
・子宝に恵まれる!! タコは、いっぱい赤ちゃんを産みます!!
・商売繁盛!! お客さんに吸い付き離さない!!
となんだか縁起がいいタコさんのようです。


14時20分、島原へ渡るフェリー乗り場に到着。大雑把なスケジュールだった割には乗船予定時刻に少し余裕を持って到着。それにしても今日も暑いです。(待ち時間の間にドリンクを2本)


島原に上陸後はひたすら島原市内を目指して走るのみというのも疲れるので、原城跡に立ち寄ってみました。島原の乱の最後の激戦の場「原城」。ここで37000名も亡くなった悲しき城跡。


今尚祈る「天草四郎」。


天草四郎の墓碑。西有家町にある民家の石垣の中にあったものをこの場所に移したものだそうです。


島原半島は常に雲仙普賢岳を眺めながら走ることができます。当初の予定ではあの山頂まで上るつもりでしたが、膝を痛めているので「やっぱりムリだな」と都合が良い言い訳ができます。海から山頂までがものすごく近くに感じるので、かなりの急勾配がひたすら続くヒルクライムとなりそうです。

18時2分、島原の宿に到着。

湿布を使い切ってしまったため、ドラッグストアで塗り薬を購入。湿布より効き目がありそう。



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