狭いようで広いのか、広いようで狭いのかよく分からない久米島ですが、ホテルの居心地が良かったため、いつもより遅い8時20分ごろに出発。
4月19日
ホテルから見えていた「知仁御嶽(ガラサー山)」。別名「男岩」とも呼ばれていて、「ミーフガー(女岩)」と対になっているらしいです。
このように人の侵入を許さないような状況になっているため、残念ながら岩に近づくことができません。
ちょうど、沖縄本島の泊港へ向かうフェリーが出航していきました。勢いで往復とも飛行機の予約を入れてしまいましたが、離島巡りをコンプリートしたければ久米島に2泊して3日目に「渡名喜島 (渡名喜村)」へ行けば良かったかもしれません。「渡名喜島 (渡名喜村)」だけに行くというのは効率悪いです。
周回道路から外れて、バカンス客が行かない「トクジム海岸」へ向かいますが、何度も押し歩きを強いられる急坂区間です。
狭い駐車スペースの先はいかにも階段がありそうな雰囲気だったため、展望スペースにブロンプトンを置いて、心臓バクバク、脚ガクガクのハイキングをします。
急階段区間を抜けると「鳥の口」が見えました。
ダイナミックな「トクジム海岸」ですが写真で伝わらないのが残念です。
休憩もそこそこに折り返して周回道路に戻るとバカンスエリアです。残念ながら猫ちゃんと戯れる時間がないため先に進みます。
日本の渚100選の「イーフビーチ」。
さすがに綺麗で静かなビーチですね。フライトを確保した直後にイーフビーチの近くのバカンス向きのホテルを予約したのですが、「夕陽」のために「アーラ浜」に近いホテルに変更しました。次回があるのなら、イーフビーチのホテルに泊まって朝陽が見たいですね。
ここからはガイドブックに掲載されている「ガイドお勧めのポタリング」のコースをトレースします。
沖縄らしい集落の風景。
南謝宮と南謝門節の歌碑
この後はサトウキビ畑を通り抜けて隣の集落へ移動。
「宇根の大ソテツ」があるはずの民家ですが、拝観料150円と書かれているわりには料金所が存在しなくて、中に入ることはやめました。
橋を渡ると「奥武島(おうしま)」です。この橋からの眺めは青空だったら間違いなく絵になる風景が続きます。
橋を渡ると島猫が散歩していました。「猫ちゃん猫ちゃん」と話しかけながら後追いすると、しつこさに猫ちゃんも諦めてしばらく横になってくれました。
時間を忘れてのんびりしたくなる浜辺。実はホテルを除いて一番滞在時間が長かった場所です。バカンスなら「イーフビーチ」「はての浜」「奥武島(おうしま)」が3点セットです。
国の天然記念物に指定されている「久米島町奥武島の畳石」。まるで亀の甲羅のようです。
ここは浅瀬を散策できるという特徴があります。
足首が浸かるくらいですので、ちょっとだけバカンス気分を味わえます。
久米島ウミガメ館の入り口前にある浦島太郎と乙姫の像
奥武島の隣のオーハ島はすぐそこです。干潮時には歩いて渡れるのでしょうか。
再びぐるっと回って、隣の集落へ移動して、その一番奥にある「久米島紬の里ユイマール館」にブロンプトンを置きます。そして「ガイドお勧めのウォーキング」のコースを歩きます。
集落を見て周るなら歩く速度がベストです。いくらブロンプトンでゆっくり走ってもまだ早すぎます。
国の重要文化財に指定されている「旧仲里間切蔵元跡石牆(きゅうなかざとまぎりくらもとあとせきしょう)」。
航海の神様「媽祖(まそ)」を祀った「天后宮」。
空き家かと思った「仲原家」は「久米島ぐらしコンシェルジュ」の事務所でした。
ものすごく古そうな民家。こちらは空き家でしょうか。久米島は移住者を大募集しています。
こちらの赤瓦の民家は絵になりますね。
さて、周回道路に戻ってブロンプトンを走らせますが、「久米島紬の里ユイマール館」から上りがひたすら続きます。この「てぃーだー橋・つむぎ橋」も晴天なら絵になりそうです。
離島巡りの時はSPDを使わないため、上りが非常に辛いです。長かった上りが終わって「比屋定バンタ」に到着時には疲労困憊です。
久米島随一の景勝地「比屋定バンタ」からの眺め。
海岸から僅かな距離ですが海抜200mの位置にあります。つまり海岸に行きたければ激坂を下って、周回道路に戻るには激坂を上る必要があります。この激坂の往復に要する時間が読めないため、さらに高い場所にある「宇江城跡」をパス。
激坂を下って「熱帯魚の家」。
魚が集まる自然の水族館「熱帯魚の家」というのは、ゴツゴツとした岩場にできた潮だまりが巨大な水槽になっているのです。
まさに、天然の水族館です。これが1か所や2か所ではなく、いくつもあります。キッチリ撮りたければ偏光フィルターが必要ですね。
海沿いに農作業用の道があったため「これはラッキー」と突き進むと行き止まり。激坂をひたすら押し歩いて周回道路に戻りました。
激坂を下る道の代わりに、タチジャミ自然公園の駐車場から急階段を降りて見えてきたのが「アンマーグスク(天宮城)」。
タチジャミ自然公園のメインの物体を拝むためには、とても遊歩道とは思えない荒れ地を進みます。
堂々たる巨大な一枚岩「タチジャミ(立神)」。この巨大な岩と海の間に立って拝むと、この岩の凄さが分かるのですが、どんよりした空を背景に「タチジャミ(立神)」を見ると妙に怖さを感じてこれ以上近づけません。
こちらは「タチジャミの滝」です。オリンパスの強力な手振れ補正があれば滝撮影も容易いです。
国指定の天然記念物「五枝の松」。『琉球王朝時代から島民に愛されてきた琉球松で、伊平屋島の「念頭平松」と同じく、沖縄県の2大名松としても知られています』だそうです。
どうなったらこうなるのか不思議なほど複雑怪奇な成長を遂げたようです。
4月なのにコスモスが満開です。
久米島は楽天イーグルスのキャンプ地になっています。つまり、うちの家族が沖縄本島で中日ドラゴンズのキャンプを見ている間に私は久米島に再び来るチャンスがあるということです。
撮影するにはネットが邪魔になりそう。結構立派な球場ですが、春先のキャンプとオープン戦が終わったら何に使っているのでしょうか。
最後の立ち寄りポイント「シンリ浜」。ここも夕陽スポットですが平坦区間にあるため、季節によってはこちらが良いかもしれません。
16時51分、久米島空港に戻ってきました。
あくまでも「久米島サイクリング」が目的なら「シュガーライド久米島」の「ぐるっと1周コース 45km」コースをトレースすれば、少しきついのは「久米島紬の里ユイマール館」から「比屋定バンタ」までの上り区間だけです。荷物搭載のブロンプトンだからきつかっただけですので、クロスバイクあたりを使えば楽しいサイクリングになるはずです。