関西遠征「伊勢本街道と世界遺産と長谷寺」

2014年1月12日~13日

毎年恒例になっている冬場の自転車遊び「神社仏閣巡り」ですが、地元ネタばかりでは新鮮味が無いため、旧街道散策を兼ねて伊勢本街道を走ることにしました。1月前半に急きょ遠征を組み込んだ理由は、12月の遠征でご一緒したビートルさんの「ブロンプトンでも暗峠を上れますよ」という一言が切っ掛けだったりします。

「伊勢本街道の走破」を目的とした1泊2日の遠征を予定していましたが、寒波襲来のためか急激に気温が下がり、伊勢本街道の後半の山越え区間が氷点下になってしまうため、二日目の予定を大幅に変更。


走行ルート

初日
距離: 76.5km
高度上昇値: 1,116m

二日目
距離: 29.8km
高度上昇値: 257m

二日目は長谷寺駅から伊勢神宮の近くの駅までワープ。参拝後は鳥羽まで自走。フェリーで伊良湖に渡り、二日目の後半は渥美半島の菜の花畑巡りを楽しむことにしたのですが、「わずか10秒」のために予定が全て吹っ飛ぶことになります。詳細は後程。


がくさんと三河安城駅で合流して大阪へ移動。時間に余裕があったため大阪城の周辺をぶらぶらしていると鈴之助さんに捕獲される。あれ?ブロンプトンじゃないんだ。そして、大阪城の天守閣前でビートルさんと合流。ビートルさんのスーパーブロンプトンを囲んでカスタマイズ談義で花が咲く。

ひろさんがなかなか現れないなぁ。と思っていると「集合場所が分からない」という書き込みあり。現地の写真をツイートしてしばし待つが、「○○の交差点にいます」というコメントを受けて、ひろさんを探しに出発。「○○の交差点」ってどこなんだろう。。。それらしいところに行くとどうやら入れ違いになったらしく、ここから鬼ごっこ状態。


伊勢本街道のスタート地点「玉造稲荷神社」。昔の人は170kmも歩いてお伊勢参り。大阪からの往復だと340km。東京の日本橋から往復だと1000kmくらいでしょうか。徒歩で1000kmとなれば「一生に一度のお伊勢参り」と言われていたのも頷けます。

伊勢本街道の序盤は「暗越奈良街道」と呼ばれていて、名前の通り「暗峠」を越える街道です。


ここが激坂ハンターの聖地である「暗峠」の大阪側の入り口。ブロンプトンを停めて“激坂”を撮っていると、ビートルさんが颯爽とブロンプトンで激坂を上っていきます。

暗峠のスタート直後の激坂区間なら愛知県にも何か所かあるため、このくらいなら上れそうと大きな勘違いをしてしまいます。序盤の激坂はあくまでも準備運動区間みたいなもので、それよりもキツイ勾配がさらに続きます。


尋常ではない勾配ですが、サクサクと上ってしまうビートルさん。真横から写すと激坂具合がよく分かります。

ブロンプトンの場合はギア比を軽くするだけでは上ることはできません。上るためのエンジン、テクニック、バランス感覚、いろんな要素を必要とするため、ブロンプトンで暗峠を上るビートルさんは勇者です。


押し歩きでも疲労困憊になるジェットコース―ターのような激坂コーナーを楽しそうに上ってくるビートルさん。


ハイキングでも上るのが大変な激坂がひたすら続きますが、ビートルさんのブロンプトンは倒れることなく快調に上っていきます。目の前の出来事であっても信じられない光景。


暗峠で、勇者とお供の3人の愛車を並べて記念写真。どう考えても私ではブロンプトンで暗峠を上ることはできませんが、ブロンプトンって高負荷を掛けても壊れないということだけは分かりました。


「暗越奈良街道」は暗峠さえ越えたらあとは楽ができるかなという予想は外れて、短いながらも第二の試練が待っていました。ここも私は押し歩きです。

峠から下って改めてツイッターをチェックすると、ひろさんは30分以上前に下り終わって、そろそろ電車で帰るらしい。。。捕まえることができなかった。


初日の前半の峠越え区間が終って昼食タイム。大衆食堂ぽい処で他人丼(650円)を注文しましたが、ちょっとハズレでした。吉野山で食べた他人丼とはずいぶん違うようです。

ここからは奈良市内の世界遺産巡りを楽しみます。


1箇所目「唐招提寺」(拝観料は600円)。千手観音立像を一見の価値があります。境内は思っていた以上に広く、見所満載です。


2箇所目「薬師寺」。ブロンプトンの旅の奈良第一弾でじっくりと拝観済みのため入り口の写真のみ。


3箇所目「平城宮跡」。ここは3度目の訪問。


4箇所目「興福寺」。ここも3度目の訪問。奈良市内の観光の中心地ということもあって、観光客が大勢訪れています。


5箇所目「東大寺」。過去に何度も訪問したことがある東大寺。前回よりも遥かに観光客が多いようです。


6箇所目「春日大社」。奈良公園から春日大社までの区間は駐車場待ちの渋滞ができているほど、観光客でごった返しています。


7箇所目「元興寺」(拝観料は400円)。世界遺産をコンプリートさせるために拝観料を払いましたが、正直言って400円の価値はありません。無料にしろとは言いませんが100円が妥当。

ここで、鈴之助さんとお別れして、ブロンプトン3台で再び伊勢本街道を走ります。

伊勢本街道の暗峠を越えて奈良までの区間「暗越奈良街道」は非常に大変な「街道」ですが、奈良市内から長谷寺までの区間は快適そのものです。ブロンプトンなどの小径車で雰囲気を楽しみながら走るのに最適。ただし、ロードバイクのスピードレンジならば隣を走る幹線道路が良いかもしれません。

長谷寺駅のひとつ手前の大和朝倉駅でビートルさんとお別れして、17時35分頃に本日の宿に到着。玉造稲荷神社スタートが30分ほど遅れたため、そのまま予定より30分遅れのゴールタイムでした。


夕食は地鶏鍋でお腹いっぱい。ごはん4杯を完食。そして食後は、がくさんと晩酌して午後8時ごろにお開き。早起きと暗峠ハイキングの疲れからか睡魔が襲ってきてウトウトするも、隣の部屋のテレビの音が五月蠅い。深夜0時頃にようやく静かになり、私もようやく熟睡。。。ところが何やら周りが五月蠅くて目が覚めてしまう。隣の部屋とは薄い襖で仕切られているだけの古い旅館のためか、騒音が響き渡ります。その騒音とは“いびき”です。前回宿泊した時は、宿泊客が非常に少なく静かな旅館でしたが、多少なりとも景気が回復してくると目ぼしい旅館は賑わいを取り戻し、あまり旅行をしないような人たちも宿泊をするようになります。宿の確保が難しくなるだけでなく、騒がしさも増すので、景気回復も良いことばかりではありません。(私の収入が増えるわけでもないし)


深夜2時に目覚めてから朝まで眠ることができず非常に寝不足の中、長谷寺の朝の勤行に向かいます。


このような幻想的な雰囲気を楽しめるのは、6時30分過ぎでもまだ暗い今の時期だけです。


粉雪が舞うほど冷え込む朝ですが、修行僧の皆さんが清掃活動に励んでいました。


少しずつ明るくなってきました。今回で2度目の体験となる「朝の勤行」ですが、お経をあげるのは非常に難しい。特に大勢の修行僧が“お経バトル”のように気合が入っていて、ペースがどんどん早くなっていきます。ふと油断した瞬間に追えなくなり「いまどこ?」となってしまうとリカバリーが大変。数行先で分かりやすそうな単語を暗記して、修行僧の声に耳を傾け、その単語のところに来たら捕まえます。そこからリスタートして、今回は何とか最後まで辿り着きました。前回は途中で分からなくなり、結局最後まで「いまどこ?」状態になったことに比べたら多少なりとも学習能力はあるようです。

「朝の勤行」の後は長谷寺を散策してから宿に戻り朝食タイム。そして、伊勢までワープするために長谷寺駅に移動です。8時58分の列車に乗り込むと「あれれ~」ですよ。なんと、ビートルさんが待ち構えていました。今日もご同行していただけるとのこと。

隣の駅「榛原駅」で急行に乗り換えたら、五十鈴川駅まで“まったりタイム”となるハズが。。。

榛原駅での乗り換え時間は3分ほど。短いようでも普通に移動すれば乗り換えは十分に間に合いますが、ところが乗り換えホームに着いたタイミングで目の前の列車が発車してしまった。どう考えても3分も経っていないのに、「なんじゃそりゃ!!」ですよ。近鉄さん嫌がらせですか!! あと「10秒」あれば乗り遅れることはなかったはず。どう考えても榛原駅に到着が遅かったのではないのか。列車が遅れた場合は乗り継ぎ客が乗り遅れないように出発を後らせるように連絡を取らないのでしょうか。次の急行列車は1時間後。「もし乗り遅れたら」など想定していなかったため、リカバリー案が見つかりません。

五十鈴川駅に10時35分到着、参拝して鳥羽に移動、時間に余裕があれば鳥羽で食事、無ければ伊良湖に渡ってから食事。渥美半島の菜の花を見ながら豊橋へ向かい、17時ごろに豊橋駅ゴール。という当初から結構ギリギリの予定を組んでいましたが、午後からの予定がめちゃくちゃになってしまいました。

ビートルさんのガイドでなんとか列車を乗り継いで予定より30分ちょっと遅れて伊勢に到着。


13時のフェリーに乗ることは不可能のため、参拝前に昼食タイム。おかげ横丁の西の玄関口の浪曲茶屋に鎮座する「おじいちゃん猫」。パナソニックのデジカメはこの猫の顔を「顔認識」します。


三重の特産「伊勢赤どり」が入った具沢山のにゅうめん「伊勢赤どり かやくにゅうめん」750円なり。年輩者向けの味付けと量ですが、美味しくいただきました。店内のBGMは浪曲です。

昼食後は「おかげ横丁」をぶらぶらと散策ですが、ブロンプトンの押し歩きはちょっと迷惑行為だったかもしれません。12月に訪問した時よりさらに観光客が増えています。


内宮を参拝。今まで数えきれないほど参拝してきましたが、参道の人の流れは良いので大行列になったことは一度もありません。宇治橋の鳥居から外側は観光客でごった返していますが、内側は足早に参拝を済ませる人ばかりで渋滞が起きないようです。

さて、ここからどうするのか。13時のフェリーに間に合わなくても14時ならどうだろうと考えましたが、伊勢到着が30分遅れて、開き直って昼食、のんびり散策ということで時刻は既に12時50分を過ぎています。14時のフェリーに乗るためには気合を入れて鳥羽まで走る必要があります。そして伊良湖を15時スタートでは菜の花畑を鑑賞する余裕がなく、田原駅をゴールに設定しても日暮れになってしまいます。そこで鳥羽駅から輪行することを決断。そうと決まれば慌てる必要はないため、のんびりと追い風に乗って鳥羽に向かいます。


二見浦の夫婦岩。二見興玉神社の神使はカエルだそうで、境内には無数のカエルの石像が並んでいます。夫婦岩もカエルとセットで撮ることをお勧めします。


ちなみに朝早く二見浦に訪問すればこのような風景に出逢えます。これは2002年の夏、二見浦の宿に泊まって、早起きして撮影したものです。


最後に鳥羽マリンターミナルに立ち寄って集合写真。皆さんお疲れ様でした。

鳥羽駅では特急の切符を買い求める観光客で列ができ、伊勢駅を通過するころには車内が満席状態。景気回復に合わせて観光客は確実に増えているようです。

旅費
1月12日 三河安城駅-大阪駅 5,960
昼食、おやつ、ドリンク 1,723
観光 1,000
観光旅館 大和屋(2食付き) 8,000
1月13日 昼食、おやつ、ドリンク、土産 1,728
観光 500
長谷寺駅-五十鈴川駅 1,300
鳥羽駅-名古屋-新安城駅 3,490

合計 23,701円




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