紀伊半島巡礼の旅「熊野三山と本州最南端潮岬」

2013年3月8日、9日

紀伊半島巡礼の旅の第二部は「熊野三山巡り」です。熊野三山(くまのさんざん)は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称で、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されています。


高野山を後にして秘境とも思えてくる山岳ルートをえっちらおっちらと紀伊半島を南下します。こういう代替手段が無い場所での一番の心配事は機材のトラブルです。「万が一にも走行不能になったら」と常に頭がよぎり精神的にも疲れてきます。


日本一「谷瀬の吊り橋」。いろんな日本一の定義があってよく分かりませんが、この橋は「生活用鉄線の吊り橋」として日本一だそうです。(地元住民が金を出し合って作った生活用の橋)


十津川沿いに走る国道168号は自然災害であちこちが崩落していて、崩落個所を修復するのではなく新しい道を作っているようで、工事車両の往来さえ我慢すれば快適な道路となっています。


このルートには食事処やコンビニなどが全くなく、高野山から80km先にある道の駅まで我慢なのかと心配になってきます。工事関係者が立ち寄りそうなラーメン屋を発見して、迷うことなくピットイン。ラーメン+カレーライスというセット品をいただきました。腹が減っていれば何でも美味しく感じます。


食後も「もうこの道は飽きた」と景色が何も変わらない国道168号を走り続けて、道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に到着。


気分転換に「あんころ餅」をいただきました。疲れた時の甘いものは絶品です。


熊野三山の一つ「熊野本宮大社」に到着。


全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮である「熊野本宮大社」の主祭神は家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)で、創建は紀元前らしいのですが、よく分かりません。とても古い建物であることだけは分かりました。ここもパワースポットですが、パワーをいただけたのでしょうか。


熊野本宮大社旧社地「大斎原」の大きな鳥居。何かしらの神秘さを感じた「大斎原」こそがパワースポットかもしれません。


今夜の宿がある新宮市までやってきました。まだ時間があるため「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」を参拝します。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神としています。


「熊野速玉大社」は熊野三山の一つですが「熊野本宮大社」とは随分と雰囲気が違うようです。


日暮れ前に新宮城跡に立ち寄ってみました。いかにも「発掘調査中」という雰囲気の城跡ですが、たぶん桜の名所にもなっているかと。


遠征3日目は早起きして熊野三山の残り一つ「熊野那智大社」に向かいます。「熊野那智大社」周辺が「熊野古道」で一番メジャーなエリアかもしれません。写真は熊野古道大門坂の入り口付近ですが、社員旅行で訪問した時はここから熊野那智大社までハイキングしました。ブロンプトンを抱えて石畳の階段を上るのは非常にキツイのでハイキングはパスします。


その代わりにヒルクライムコースかと思える九十九折坂をえっちらおっちらと上ることになります。遠くに「那智大滝」が見えますね。


「熊野那智大社」に到着。一般的な観光ルートとしては熊野三山巡りではなく、熊野古道大門坂から上って、熊野那智大社を参拝して、那智大滝を近くで眺めてオシマイが定番コースかもしれません。(「熊野那智大社」の主祭神は熊野夫須美大神)


定番の記念写真ポイント。


少し下ったところにある茶屋で「黒飴ソフトクリーム(300円)」を美味しくいただきました。これはお勧めの一品です。


本州最南端の潮岬を目指して走りますが、鯨で有名な大地町に立ち寄ってみました。捕鯨船や巨大なクジラのオブジェが大地町らしさを演出しています。


ちょっとグルメで「鯨の串揚げ」。微妙な味。


橋杭岩(はしぐいいわ)


潮岬灯台に到着。


灯台からの景色。なかなかの絶景ですが、妙に感動が薄い気がします。


本州最南端「潮岬」に到着。ささっと散策して向かった先は。。。


潮岬観光タワーでマグロフライ丼。マグロもフライにすると食べごたえがあります。


このまま新宮市まで戻るのもネタ不足。くしもと大橋を渡って紀伊大島に立ち寄ってみますが。。。


なんと下りで原因不明のパンク。何かを踏んだわけでもなく、段差を越えたわけでもなく、訳が分かりません。


島の先端には「トルコ軍艦遭難記念碑」があります。


樫野埼灯台からの眺め。静かな海ですが、トルコのエルトゥールル号が岩礁に激突して沈没した場所だそうです。その際、住民たちが総出で救助活動を行ったことが「日土友好」の起点となっているようです。

この後は新宮市までひたすら走って遠征3日目はオシマイ。



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