第六章 まとめ

最近「自転車で痩せられるの? やってみようかな」と言われることがよくあります。それを真に受けて、私としても真剣にアドバイスしてあげようとあれこれ話しているうちにあることに気がつきました。「正しいことを話しても大多数の人は理解できない」ということです。そこで漠然と「やってみようかな」と安易に考えている人に対しては下記のようにアドバイスすることにしています。

ちょっとやるだけでは効果は全く無い。中途半端にやると逆に太る。真剣にやればむちゃくちゃ痩せる。

上記のことを話すだけで、頭の回転が速い人ならすぐに「なぜそうなのか」を理解してくれます。そういう人なら自転車ダイエットも成功するでしょう。

それから自転車ダイエットには「停滞期」というものはありません。真剣にやり続けれけば、どんどん痩せていきます。停滞期みたいなものがあるとしたら、それは消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなっているだけです。(注1)

自転車ダイエットを続けていくと、痩せすぎるのを防ぐために、あえて摂取カロリーを増やす必要が出てくるほどです。その段階に入れば、ダイエットが目的ではなく、「もっと速く、もっと遠くまで走りたい」という欲求を満たすためのトレーニングが目的になっているのでしょう。(注2)

最後に…

真剣に続ければ、自転車を走らせるのに適した体型になります。

途中で満足してやめてしまえば、そこで終りです。

注1:「効率良く自転車ダイエットをやるには」の【追記3】をチェック!

注2:あくまでもBMIが23を切ってからの話です。脂肪がたっぷり残っているのに「痩せすぎるのを防ぐため」なんていうのは、沢山食べたいための言い訳でしかありません。

【追記】

いろんな人の体験記を参考にされる場合に気をつける点があります。それは「○kg減量に成功」という“○kg”という数字です。もともと100kgだった人が90kgになった場合と、70kgだった人が60kgになった場合では、同じ10kgでも“価値”が全く違います。もし参考にされるのならばBMIがいくつからいくつになり、体脂肪率がいくつになったのかをチェックしてみてください。さらに、「自転車ダイエットに成功した」と書かれていてもBMIが24を超えているようでは、それは成功したとはいえません。

【追記2】

上手くいく、上手くいかない、それぞれに理由があります。常に「なぜ?」と思う姿勢が大切です。漠然と取り組んでいては、上手くいくものも上手くいきません。そして、時には自分の過ちを素直に認めるべきです。

【追記3】

結局のところ、“ダイエットに失敗する人”というのは「数字に弱い」「自分に甘い」「過ちを認めない」の三重苦にある人だと思います。

【追記4】

ダイエットを目的に自転車遊びを始めた人の場合、1年程度はそれなりのモチベーションで、それなりに減量できたとしても、そこで満足して走ることをやめてしまえば、確実にリバウンドします。なぜならば“維持”するための努力というものを知る前に自転車ダイエットをやめてしまうからです。とにかく自分に厳しく、徹底的に取り組み、せめてBMIが24になるところまでもっていけば、その過程で維持するためのノウハウが自然に身につきます。「なぜ体重が増えるのか」が分かれば維持することは簡単なことです(意識の問題)。



関連エントリー