ニライカナイからの手紙
ちょうど話題になっている蒼井優さん主演で竹富島を舞台とした少女の成長を描く作品。幼いころに理由を告げずに東京へ行ってしまった実母から毎年誕生日に届く手紙。
ブロンプトンの旅で行った竹富島の風景は懐かしくもあり、次回は自転車無しの撮影メインでのんびり過ごしたくなります。
さて、作品ですが、途中から「手紙」が何なのかは想像がつきます。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に同じエピソードがありますが、ネタとしては「ニライカナイからの手紙」が先です。
登場人物が少なく大きな出来事が起きることもなく淡々と話は進みますが、それゆえに誤魔化しがきかない作品ともいえます。丁寧に描かれ安心して観ることができますが、今の時代では一般受けしないかもしれません。
恋しくて
中江裕司監督の沖縄三部作のひとつです。沖縄作品定番の俳優さんたちが「ナビィの恋」「ホテル・ハイビスカス」に引き続き出演していますが、メインの若者たちの殆どはオーデションで選ばれた沖縄の普通の若者です。
石垣島出身のBEGINの青春時代をモチーフにした青春映画です。加那子役の山入端佳美さんは高校生3500人の中から選ばれ、この作品が初出演どころか初演技で、作品の序盤と終盤では別人かと思えるほど成長しています。加那子の兄役の石田法嗣さんは芸歴があったようですが、他の出演者たちは普通の高校生です。その彼、彼女たちの映画を通した成長こそがこの作品が意図するところかもしれません。