RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
RAILWAYSシリーズの第1作目であり、錦織良成監督の島根3部作の最終作でもあります。
第2作目の富山地方鉄道を舞台とした「愛を伝えられない大人たちへ」は、仕事一筋でやってきた夫とそれを支えてきた妻のお話で、夫の定年を迎えるタイミングで妻が…
というありがちな夫婦の絆を描く感動ドラマですが、演技も演出も良いため見ごたえあり、いろいろと考えさせられる作品でもあります。「鉄道」に関してはあくまでも舞台という位置づけです。
島根の一畑電車を舞台とした「49歳で電車の運転士になった男の物語」は、エリートサラリーマンが大出世を蹴って子供の頃からの夢だった「一畑電車の運転士になる」を実現させるお話ですが、「運転士になる」苦労話ではありません。なぜ大企業の役員の座を蹴ってまで田舎の電車の運転士になろうと思ったのか。そして運転士になってからの主人公と周りの人たちの人間ドラマを描いています。登場人物が良い人ばかりで、特に主人公の娘が良い子すぎる点が気になりますが、主人公を中心に物語が進むことに終始しているため安定感があります。
しかしながら、客観的に観ると「鉄道ファン」向けの映画のような気がします。
第3作目「かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-」はどのような作品なのか楽しみです。
うん、何?
錦織良成監督の島根3部作の第2作目で、島根県雲南市を舞台に卒業間際の高校生たちの悩みを繊細に描いている作品です。
ブロンプトンの旅で通ったことがあるので、懐かしさもあります。
作品は大きな事件や事故どころか出来事すら起きない平々凡々な日常を描いていますが、世の中の大多数がそのような生活を送っているわけですので、それを映画作品にするというのは難易度が高いともいえます。
この手の作品は好き嫌いが極端に分かれるかもしれませんが、私は好きです。