TBSテレビ五十周年 2006年新春スペシャルドラマ「里見八犬伝」が1月2日、3日の二夜に渡り放送。
さすが「TBSテレビ五十周年」を祝うスペシャルドラマということでしょうか、出演者達が豪華です。
ほんのちょい役でも「この人が~!」という感じで驚かされ、贅沢なキャスティングだけでも結構満足しちゃいます。
さてストーリーですが、大昔のNHK人形劇や薬師丸ひろこ主演映画などの記憶が微かにあるのですが、こんな内容だったかなぁとチト疑問。
主役のタッキーが演ずる犬塚信乃を中心にしたストーリーにアレンジしたのでしょうか(要調査)
ストーリー展開もチト無理しすぎているのも気になる。
八犬士があんな身近なところに居て、ちゃっちゃっと合流してしまうというのは面白みに欠ける。
それと前編で“5人”集まったわけですが、残りの“3人”が誰なのか既にネタバレしちゃっているのも観る楽しみを減らしちゃっている。
この手のお話はメンバーが集結するところまでが面白いのであって、集結後はラストへ向かってのドンパチ戦闘シーンだけですから、おまけみたいなもの。どのようにしてメンバーが集まるのか、その過程話が面白いハズなのに残念です。
ストーリー構成をもうチト煮詰めて欲しかった。
「里見八犬伝~前編~仁義礼智忠信孝悌!今甦る伝説のスペクタクル超大作!」
室町時代の中頃。房総(いまの千葉県)の南端、安房国。世は戦国なりしころ。
各国の武将たちがそれぞれの領地を巡って血みどろの争いを続けていた。安房国では山下定包(佐々木蔵之介)が妻・玉梓(菅野美穂)と贅沢をしていたが、里見義実(長塚京三)に倒される。玉梓は助命を嘆願するが打ち首の刑に処せられた。死の間際、「私を斬るなら末代までたたってやる」と言葉を残す。玉梓の言葉通り、その日から里見は呪いに苦しめられる日々が続く。
義実の娘・伏姫(仲間由紀恵)は玉梓の亡霊に「そなたは呪いの犬の子をはらんでいる」と不吉なことを告げられる。伏姫は呪いを打ち払うかのように自害。伏姫の腹からは八つの玉、「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」が飛び出し、関東一帯に散っていった。これが八犬伝の始まりである。伏姫の婚約者・金碗大輔(渡部篤郎)は出家し、ゝ大法師と名乗り、八つの玉を探す旅に出た。
そのうちの一つ、「孝」の玉を持つ犬塚信乃(滝沢秀明)は大塚村にいた。信乃には浜路(綾瀬はるか)という許嫁がいたが、父の遺言に従い、足利家の宝刀・村雨丸を届けるために古河の御所に旅立った。しかし村雨丸はすり替えられていた。信乃は偽の刀を献上したとして追われ、芳流閣で犬飼現八(押尾学)と死闘を演じる。
「義」の玉を持つ犬川荘助(佐藤隆太)、「忠」の玉を持つ犬山道節(小澤征悦)、「悌」の玉を持つ犬田小文吾(照英)ら、犬の姓と牡丹の痣を持つ犬士たちは、ゝ大法師の導きと不思議な縁とによって次々と集結し、残る犬士を探して里見のために戦おうと誓う。
「里見八犬伝~後編~ついに里見八犬士集結運命の最終決戦へ!」
行方不明になっていた浜路は「智」の玉を持つ犬坂毛野(山田優)のいる女田楽に助けられ、旅を続けていたが、玉梓が乗り移った尼僧・妙椿(菅野美穂・二役)に襲われ、祠へと連れて行かれる。妙椿は扇谷定正(大杉漣)と足利成氏(京本政樹)を結託させ、里見と戦わせようと画策し、二人の大将に呪いをかける。その一方で遊女・船虫(ともさかりえ)を使って八犬士の命を奪おうとする。
信乃と現八は、父・赤岩一角(陣内孝則)を化け猫に殺された、「礼」の玉を持つ犬村大角(勝地涼)を助ける。荘助と小文吾は馬加大記(佐野史郎)の屋敷で毛野と出会う。「仁」の玉を持つ犬江親兵衛(山下翔央)はゝ大に拾われ、育てられていた。
里見城には扇谷、足利の軍勢が迫り、義実のもとには八犬士が集結する。