何かとうるさい事を言うが一本筋が通っている性格、何事も一生懸命、何故か柳川(山田親太郎)の事を心配してくれる、etc 阿久津高校の桜井(石橋杏奈)や新見(高橋みなみ)といった女子生徒たちは斉藤さんを見る目が少しずつ変わってきた。桜井が落とした財布を斉藤さんが重い荷物を抱えながらも学校まで届けてくれたことを切っ掛けに、桜井たちは斉藤さんに興味を持ち理解を示す。第一話では女子生徒たちも柳川たちと同類の存在かと思ったが、いまどきの普通の女子高生で自分たちの考えを持ち相手を理解して自ら協力するタイプであった。斉藤さんを見ていて自分たちも何かしなくちゃと思い始めたのかも。
斉藤さんと敵対する柳川のイラつきの原因は「市会議員の息子」という肩書きのような気がする。何かと「市会議員の息子だから」と回りから見られ、柳川正義という個人を否定されていると感じているのでは?
幼稚園のバザーの打ち合わせの後の斉藤さん(観月ありさ)と真野(ミムラ)の会話で、真野の「友達はいらないの」との問いかけに「いらない」と答える斉藤さんであるが、友達というよりも“単なる馴れ合い仲間”の関係はいらないと言っているように思えた。
柳川たちがバザーで起こしたトラブルを切っ掛けに斉藤さんを取り巻く環境が変わり始めた。
第二話の最後に「いらない」の真意が、友達になるために自分を曲げなければいけないのなら友達はいらないと説明されるが、本当の友達というものはお互いに個性を認め合ってこそのものですね。