10年振りの映画館で「真田十勇士」

30年前の市販の映像ソフトは1本で15000円くらいしていました。故に、よほどお気に入りでなければレンタルで済まし、映画館にもちょくちょく通っていましたが、ビデオデッキが家庭に普及するにつれて市販の映像ソフトの価格も下がり、DVDの時代になると、気軽に買うことができるようになりました。

ちなみに30年前は大学の授業をサボってレンタル屋でバイトする日々でしたが、当時のレンタル代金は市販品の価格の10%でしたので1000円から1500円もしました。10000円の会費を払うとレンタル代金が半額になる制度でしたが、レンタルするのも結構な出費です。お客さんへの説明は「映画一人分の代金で家族4人が映画を観ることができますよ。さらに特別会員になりますと半額です」でした。10000円の会費を払えば10000円分のチケットが貰える制度でしたので、最初から10000円使う予定の人ならお得というわけです。まあバブルに向かって景気がどんどん良くなっていった時代ですから、殆どの人が10000円をすんなり払っていました。

「半年か1年待てばDVDが発売されるので待てばいいか」という気分になったのは10年くらい前でしょうか。記憶にある限り、映画館で最後に観たのは「スターウォーズ エピソード3」だったような。

雨の休日、ふるさと納税でもらったランチ券を使うために出掛けることにしましたが、妻の提案でランチの前に映画を観ることに…

家庭平和のためにもここは拒否せずに、近場の映画館の上映スケジュールをチェック。「映画の後に知立でランチ」となれば安城の映画館で決まり。


問題はどれを観るか。「シンゴジラ」と「君の名は」についてはブルーレイを買うためパス。もともと妻は「怪獣モノ」とか「理解しなければならないストーリーもの」を嫌うため、単なる娯楽映画がターゲットになります。


ということで、あっさり決まったのが「真田十勇士」です。前情報なしで「これでいいか」と観たわけですが、わざわざ「劇場映画」にするほどの内容でもなく、「これぞ娯楽映画」という軽い内容です。正月のスペシャルドラマレベル。

序盤の九勇士が揃うところまでは何故か「アニメ」です。「これはアニメ映画ではありません。数分後に本編が始まります」なるテロップが現れますが、もう少し真面目に作ってほしいものです。「こういう適当な作品ですよ」というアピールなのでしょうか。十勇士が揃うまでにあれこれあるわけでもなく、ひねりも全く無く、なんとなく進んでいき、大坂冬の陣に突入、そしてすぐに夏の陣。あっという間に、徳川軍相手に真田軍が正面突破という最大の見せ場に。

最後の大阪城陥落のあの場面も「たぶんこうなるんだろうな」という予想通りの展開で拍子抜け。あれこれ考えることが好きな人には向かない映画です。小学生なら楽しめるかもしれませんが、もう少し十勇士を一人一人丁寧に描いてほしかったものです。この作品だと「真田二勇士」になっちゃいますよ。

大人1800円。二人で3600円だと「ちょっと待ってDVDを買えばいい」となりますが、いつの間にか「夫婦50割引」という制度ができたようで、二人で2200円で観ることができました。これなら「DVDを買うほどでもないけどちょっと観てみたい」という作品を映画館で観ることができますね。

映画を観終わって、ランチの予約の電話を入れると、なんと満席で取れず。来週もムリ。今月の空きは平日だけとか。ふるさと納税でもらったランチ券の有効期限は9月30日まで。困ったものです。


ニトリに立ち寄ることになったため、カーテンでも交換するかなと何となく付き合ったところ、これまたなんとなくソファを買うことになり、妻が自分用に1人掛けと2人掛けのどちらを買うか悩んで、これまた何故か「2階もソファを置けば良いよ。映画を観るのが楽だよ」という流れになり、1人掛けと2人掛けをセットで購入することに。自宅で実際に両方使って結論を出すらしい。まあ、あれこれ自分のものを買っている私があーだこーだと言うと家庭不和になるので、当然ながら私のカードで支払い。来月は趣味の物の出費を少し控えねば。


途中で娘と合流して少し遅い昼食。この店で食べたのも10年振り。デジカメ遊びや自転車遊びで忙しかったので、家族で出かける頻度が極僅かだった10年間だったことを今さらながら思います。

最後に墓参りして帰宅。だいぶ普通の家庭のような休日の過ごし方になってきました。



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