大ヒット上映中の「君の名は。」ですが、最初からブルーレイを買うことに決めているため観に行っていません。この作品に関しての評価はいろいろあるみたいですが、公開直後に観に行った人を除けば、9月中旬以降に観に行った人は「流行っているから」「評判が良いみたいだから」という理由である割合が結構高いかと思います。ブルーレイが発売された時に、“一時的な流行り”だったのかどうか証明されることでしょう。
「君の名は。」の公開に合わせて新海監督および作品に関するムック本がいくつか発売され、その中から「新海 誠Walker ウォーカームック」を選択。このムック本は発売直後に在庫切れを起こして、すぐに重版が決定した人気本であります。(もともと発行部数を少な目に設定していた可能性は高いです)
「君の名は。」を観る前に観るべき作品があるだろうということで、『雲のむこう、約束の場所』をBSで、『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』をAbemaTV(アベマTV)で観ました。
各作品の感想は割愛しますが、個人的には『秒速5センチメートル』が新海監督らしさを感じます。『言の葉の庭』の評判が良いみたいですが、話が切なすぎて観終わった後に何か引きずるものがあったので、2番目に良かったとしておきます。
さて、残るひとつ『ほしのこえ』をどこかで放送しないかなと待っていましたが、どうやら「君の名は。」の公開前にどこかであったらしいのですが、公開後は無さそうです。内容が内容だけに…
ということで、『ほしのこえ』のDVDを購入しました。流通在庫が少ないのか、ヨドバシの通販で購入できました。
新海氏が監督、脚本、演出、作画、美術、編集など音響関連を除けば一人で制作した真の新海作品です。SFの部分は「トップをねらえ!」と被りまくりですが、「携帯電話のメールで繋がっている二人」の切なさ、思春期の男の子の繊細な内面を表現する新海作品の原点かもしれません。
素晴らしい美術に対して素人感まる出しのキャラ画ですが、「一人で作った」という点で当時は大絶賛されたようです。
ちょっと不思議だったのが英語版は5.1chになっていることです。日本語版を観終わってすぐに英語版を視聴しましたが、音響効果が結構あります。しかし、残念なことに声を当てている外人さんが台本のセリフを読み上げているだけで演技をしていません。
「流行っているから」「評判が良いから」という理由で「君の名は。」を観に行った人も『秒速5センチメートル』と『言の葉の庭』は観ておいた方が良いと思います。「○○監督作品」という謳い文句などどうでも良いという人は見る必要は無いかもしれませんが。