女子高生とバイク「わんおふ -one off-」

「たまゆら」繋がりで佐藤順一監督「わんおふ -one off-」のブルーレイと、ついでにコミック本をポチッしました。


わんおふ -one off-

前情報無しでポチッしたため、なんとなく「ゆるキャン△」ぽい雰囲気の作品なのかなと思ったのですが、全く違いました。

作中のバイクがHONDA製ということもあってか本田技研工業が特別協賛として参加しています。よってバイクは正確に描かれていると思われます。もともとHONDAからのアプローチで始まった企画らしいのでバイクありきになっていますが、あくまでもバイクは生活の足であり移動手段という扱いです。決して「田舎の女子高生が峠を攻める」という作品ではありません。

「山々に囲まれている里村」という設定で、作中に地名はあえて出てきませんが舞台は「下栗の里」とその周辺です。その地で生まれ育った主人公「汐崎春乃」が将来を考え始める年頃になり、いろいろと悩みながらも一歩踏み出す物語です。

宿泊施設を営業している主人公の家は見た目からして、しらびそ高原の「ハイランドしらびそ」なのですが、実際に建てられている場所とは違います。主人公のお気に入りの展望場所とか通っている高校までのルートなど、実際とは微妙に変えてあるため、物語上の架空の里山です。

全2巻のブルーレイは合わせて60分しかありません。尺が短いゆえに、極力シンプルに主人公の内面的な変化だけが描かれています。1クールをやるほどのストーリー構成ではなくても、せめて120分欲しいです。今風の日常系アニメですので、ドラマチックな展開はありませんが、安心して観ていられます。

コミック本はオリジナルではなくコミカライズです。映像だと「雰囲気で分かるでしょ」という演出が多用されますが、漫画だとセリフなどで状況説明されています。「漫画版だからこそ」というプラスαが無いので、アニメ版を観た後だと漫画版に物足りなさを感じます。



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