『リズと青い鳥』他2本
劇場版 Wake Up, Girls! 青春の影
起承転結で表すなら「劇場版 Wake Up, Girls! 七人のアイドル」が“起” 、「TVシリーズ全12話」が“承”と“転”です。そして「劇場版 Wake Up, Girls! 青春の影」が“結”の前半で「劇場版 Wake Up, Girls! Beyond the Bottom」が“結”の後半になるため、それらを全て観る必要があることは順番に観ていくと分かるというワナが待っています。
この「青春の影」はTVシリーズの第12話から繋ぎよく続いているため、できれば間を置かずに連続で観た方が良いかもしれません。TVシリーズで広げた風呂敷を畳み始めていることも分かります。
劇場版 Wake Up, Girls! Beyond the Bottom
まさに“続く”で終わった「青春の影」の続きです。ここまで綺麗にまとめるのかという雰囲気で物語は完結します。「青春の影」が54分、「Beyond the Bottom」が53分ですので、実質は2本で1本の映画みたいなものです。
リズと青い鳥
監督「山田尚子」、脚本「吉田玲子」のコンビなら「良い作品に決まっている」と大いに期待が持てる作品です。ちょっとしたことで壊れてしまいそうな女子高生たちの繊細な心の内をとても丁寧に描いています。「描き切れないからセリフで誤魔化す」という妥協はいっさいなく、ほんのちょっとしたしぐさや表情の変化など「ここまでやるのか」と観ていて驚かされます。これほど繊細な作品は観たことがありません。
“音”の演出にもこだわりがあるため、この作品を自宅で観るなら、劇場版ガルパンと同様に音響設備は必要です。
今年も映像ソフトを爆買いしましたが「リズと青い鳥」が最高傑作です。