歴史を物語る人吉城「八代~出水」

熊本の阿蘇から鹿児島の長崎鼻まで走る今回の遠征ですが、二日目の「ラビュタの道」、四日目の「出水ツル渡来地」に立ち寄ることが今回の遠征の最大の目的であるといえます。ルート設定については宿に泊まることが大前提であるため、「どこで分割するか」が重要になってきます。よって、1日の走行距離については、獲得標高も考慮しながら「長すぎず短すぎず無理なく」設定する必要があります。「走ること」そのものが目的ではないため、立ち寄りポイントの設定も重要になってきます。

遠征三日目は“繋ぎ”の区間になるため、実は一番苦労したのが三日目のスケジュール組みです。天草を経由して出水へ向かうには遠すぎます。八代から水俣を経由して出水へ向かうには近すぎます。そこで、八代から人吉に立ち寄ってから水俣を経由して出水へ向かうことにしました。人吉に何があるのかは。。。

合計 548.8km(5046m/5888m)

遠征三日目

昨夜は宿のコインランドリーが珍しく混んでいて洗濯物を乾かすことができなかったため、4時30分起き。そして、今日は2つの峠を越える約140kmのコースを予定しているため5時50分ごろに宿を出発。


人吉を目指して球磨川沿いの道を走ります。徐々に明るくなっていき、景色を楽しみながら走ります。日暮れ後の走行はNGルールにしていますが、薄明かりの早朝走行はOKです。東北遠征の時から使っていますが、日の出前のサイクリングでも明るい中華ライトが役に立ちます。


霧の中に見え隠れする怪しい雰囲気が漂う施設はエジソンミュージアム「森林館」。当然ながら営業時間外ですので立ち寄りません。(※後程調べてみたところ休業中でした)


ひたすら「人吉」を目指して走るのは面白くないため、九州最大級の鍾乳洞「球泉洞」に立ち寄ってみます。


球泉洞の営業時間は8時から。。。まだ30分以上待つ必要があります。小腹が空いたため隣接の「センター森林」でパンを購入。


暇を持て余しそうでしたが、ありがたいことに営業時間外にも関わらず鍾乳洞に入場させていただけることになりました。入り口にはエジソンが発明した電気自動車が展示されています。


「球泉洞」は観光用に特別な演出がされているわけではなく、鍾乳洞そのものです。


ちょっとした「探検」気分を楽しめる空間。


観光目的で訪れると肩透かしを食らうかもしれませんが、なかなか見られるものではないので、時間に余裕があれば立ち寄ってみることをお勧めします。

1973年(昭和48年)3月に発見された延長4.8kmの鍾乳洞「球泉洞」は、九州最大の鍾乳洞であり、およそ3億年前海底にあった石灰岩層が隆起してできたと推測されています。現在でも少しずつ侵食を続けており独自の生態系を持つ洞穴生物が生息しています。3億年もの年月をかけて自然がつくり出した芸術作品です。
球磨森林組合 球泉洞


走りやすかった国道219号ですが、時間の経過とともに大型車の往来が増え、 ちょっとストレスが貯まります。気分転換に球磨川(くまがわ)を散歩。


9時30分ごろに人吉に到着しましたが、まるで霧の中に人吉の町があるような雰囲気がします。もしかしたら雲海の中かもしれません。


人吉に立ち寄った目的は「人吉城」です。

といっても、八代から出水までの区間を海沿いルートで進むと距離が中途半端に短すぎるため、人吉に立ち寄ることにしたのです。サイクリングのネタとしては、人吉市の中心部から球磨郡湯前町まで繋がっている「球磨川サイクリングロード」を走ってみたかったのですが、往復で60kmもあるため、あえなく断念。よって「人吉城」というわけです。


まずは城跡の外周道路をぐるっと一周。妙に絵になる人力車の座席には「くまモン」。。。


そして本丸跡まで散策タイム。

人吉城(ひとよしじょう)は熊本県人吉市麓町にある日本の城(平山城跡)。相良氏が鎌倉時代に地頭として人吉荘に赴任して以来35代670年の長きにわたり在城し、江戸時代には人吉藩の藩庁であった。国の史跡に指定されている。
Wikipedia

670年もの長きに渡って城の役目を果たしていたようです。


人吉の「武家屋敷」。西南戦争で敗れた西郷さんが宿泊した屋敷が現存しています。この武家屋敷は人吉の観光名所ですが、実際に訪問してみると思いのほか小さい建物であるため「ここがそうなのか?」と不安になります。


ガイドさんのお話を聞きながら歴史の勉強タイム。西南戦争で人吉の町の殆どが燃えてしまっても、この屋敷だけは焼けずに残ったそうです。


人吉の町を離れると、霧が嘘のように消えて、眩しいくらいの青空です。時刻は既に11時、ここで補給タイム。


一休みした後は、快適な道を約11kmほど上り続けます。


ひとつ目の山場を終えると全長3945mの久七トンネル。このような長いトンネルは「恐怖のトンネル」になっている可能性が高いのですが、運が良いことに交通量が非常に少なく1台も抜かれることなく通り抜けることができました。いつもなら気合を入れて通り抜けるため途中で撮影をしている余裕など全くありません。トンネルの中ほどが県境になっていて鹿児島に突入。


トンネルを抜けていっきに下り終わったところにある「マリモラーメン天文館」で昼食タイム。そして、再びえっちらおっちら上って熊本に再突入。


やって来ました水俣。


小休憩後にエコパーク水俣のバラ園をちょっと散策。


おやじ独り寂しくたたずむ恋人の聖地。場所は恋路島を臨む親水公園。(※平成23年1月1日に恋人の聖地に認定)


再び鹿児島に突入。さらば熊本。


人吉から出水へのルートは2つありますが、水俣を経由するルートを選択した理由は、この「野間の関所」にも立ち寄りたかったからです。日本一厳しかったと言われている「野間の関所」ですが、現在は広場になっており、さりげなく関所跡を示す石碑が置かれているだけですから、訪問しても「ふーん、ここだったのか」程度で終わってしまいます。「箱根」ほど大げさでなくても、東海道の新居関や姫街道の気賀関所のような何かしらの建物があることを期待していました。

毎年「野間之関所まつりウォーキング」が開催されているため、地元の人たちには馴染み深い場所なのかもしれません。


そして箱崎八幡神社に立ち寄ります。


なせばなる通り門。「願いを込めて通りましょう」って書いてありますが、体がはまって身動きが取れなくなったらシャレにならないので、眺めるだけにします。


箱崎八幡神社の日本一大きい鈴。これは必見です。箱崎八幡神社の「なせばなる」はホントそうだと思います。やってみなければ何も始まりません。


宿周辺には目ぼしい食事処が無かったため、哀しいけどコンビニ飯で乾杯!

明日は最も楽しみにしていた「出水ツル渡来地」に立ち寄ります。



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