物は試しにと購入した「青春18きっぷ」ですが、ブロンプトンの遠征とは相性が悪いようで使い時があまりありません。どうしようかなと悩んでいるうちに使用期限が迫ってきているため、無理やり感はありますが、9月上旬に「遅い夏休み」を取得して2泊3日の日程で遠征を組み込むことにしました。
初日は日本一周ルートの北陸編と山陰編の繋ぎの区間みたいなものになりますが「敦賀~小浜」を余裕をもって“まったり”と景色を楽しみながら走ります。
遠征初日
18切符を使った2泊3日の遠征ですが、福井駅周辺の宿を連泊で確保してありますが、初日と3日目の予定が曖昧のまま出発日を迎えました。4月の遠征で走った「敦賀~丸岡」の続きで、「丸岡~勝山~大野~福井」を走って北陸編に接続させることが主たる目的となっているため、初日と3日目はあくまでも18切符ネタのためにあります。
初日はプランA「飛騨古川~富山」とプランB「敦賀~小浜」を用意して、三河安城駅で始発列車に乗り込みます。高山方面に向かうためには金山駅で乗り換える必要があるため、金山駅までにプランAまたはプランBのどちらにするのか決めなければなりません。さてさてどうしようかな。18切符ネタとはいえプランAの場合は富山駅から福井駅まで長時間の移動を強いられます。なんかめんどくさいな。
というわけで、敦賀駅に到着。(三河安城 5:30-8:46 敦賀)
大垣駅、米原駅、長浜駅、近江塩津駅で乗り換えが必要でしたので、敦賀駅到着まで落ち着かず、朝の移動だけで疲れ気味です。
ルートラボによると「敦賀~小浜」の区間距離はあちこち立ち寄っても約69km。本日の宿には「小浜 15:27 – 17:29 福井」に乗れば明るいうちにチェックインできるため、かなり余裕があります。
松原公園。
「『気比の松原』は『三保の松原』『虹の松原』とともに日本三大松原のひとつに数えられる国の名勝地です」ということで、のんびりと松並を眺めながら進みます。
綺麗な砂浜。静かな海。今日は山より海という感じです。ブロンプトンの旅で既に立ち寄ったことがある「気比の松原」ですが、不思議なもので、時間に余裕があると景色がより良く感じられます。
このモニュメントの名称は何でしょうか。
三方五胡の「久々子湖」に到着。今朝は早起きでしたので既に腹ペコです。三方五胡レークセンターをちょっと覗いてみますか。
あれ? これは? 映画「サクラサク」。
とりあえずロケ地マップを確保。食事をしながら散策ルートを検討しましょう。
注文したものは「すごく美味しいと大好評!! あつあつカレーパン」ではなく「ただ今人気上昇中!! へしこラーメン へしこ天むす2個付き」です。
「へしこ」とは鯖に塩を振って糠漬けにした若狭地方の郷土料理ですが、かなりクセがあります。詳細はこちらを参考 → 美浜町観光協会【情報ブログ】
ロケ地マップを見ながら「美浜町早瀬地区」をぶらぶらします。
「俊介が思い切った行動に出た河口橋」だそうですが、映画を見ていないのでどのようなシーンなのかさっぱり分かりません。
物語の鍵となる舞台「瑞林寺」
この小説『サクラサク』は、都会に住む崩壊寸前の家族が、認知症の症状が出始めた祖父の思い出の地を訪ねながら家族の絆を取り戻していく家族再生のドラマで、美浜町早瀬の「瑞林寺(作中は瑞泉寺)」が舞台となっています。東日本大震災は、改めて「家族の絆」の大切さを教えてくれました。壊れたものを元に戻すのではなく、より大きく強い『絆』で結ばれてこそ「本当の再生」になるのではないでしょうか。
さだまさし原作 映画「サクラサク」応援隊
映画のロケ地になったことで観光客が増えるかもしれませんが、古い町並みとして普通に良い感じです。だからこそロケ地になったのかもしれませんね。
あのラーメンを食べていなかったら「『へしこの里』って何のこっちゃ」となりますね。「『へしこ』とは」のような解説板を設置して欲しいものです。
こんなにのんびりとしたサイクリングは久しぶりのような気がします。
このような狭い道を突き進むと。。。
菅湖を眺めることができます。つまりは先ほどの怪しい道が正解ということです。
遊覧船に乗ることも検討しましたが時間調整が面倒だったのでパスしました。
棚田と若狭湾。時間がゆっくり過ぎる風景。
さて本日の後半はパワースポット巡りです。
若狭姫神社
若狭彦神社
木のエネルギーを活性化させる若水を司る聖地である若狭彦神社と若狭姫神社ですが、新しい物事を始めようとするときや若返りを図りたい時にぴったりの神社です。自らのなかの木の性質を育てたいとき、この若水のエネルギーをいただけば、春に木々が芽吹くように新しい息吹を与えてくださいます。
パワースポットME
観光客に見向きされないのか、とても静かなパワースポットです。
さらに山に向かって進むと、名水百選に選ばれている「鵜の瀬」に辿り着きます。
不老長寿伝説の「八百比丘尼」。
「八百比丘尼」で検索してみるととても詳しいレポートが見つかりました。
→ 不老長寿は幸せ?人魚伝説・八百比丘尼: 今日は何の日?徒然日記
小浜神社に立ち寄ってから、最後に「小浜城跡」。石垣が少しだけ残っているため、哀しいことになんとなく城の残骸のように思えてしまいます。
14時59分、小浜駅に到着。
福井行きの列車に乗り込んでちょっと早めの晩酌タイム。
久しぶりに“のんびり”“まったり”と過ごすことができたサイクリングになりました。ブロンプトンの場合はこのくらいがちょうど良いかもしれません。
走行距離:80.5km
獲得標高:498m