車山ハイキングは「霧ヶ峰外周満喫コース」です

2018年7月の「ブロンプトンの旅」の三日目です。

7月15日

今回の旅のメインイベントである「車山ハイキング」ですが、ガイドブックと登山地図を購入してそれなりに時間を掛けて検討しましたが、土地勘も無ければ経験値も低いため初心者向けの定番コースを歩くことにしました。


霧ヶ峰外周満喫コース

歩行時間+休憩時間+バス移動でざっくりと5時間でしょうか。車山駐車場に戻ってから遅めの昼食タイム。適当に時間をつぶして午後3時ごろにペンションに戻り、風呂に入った後は昼寝。というスケジュールで進めます。

実は、「山の天気は変わりやすい」を象徴するように天気予報は晴天になっていても、ピンポイントで午後3時から5時まで雷雨の予報も出ています。つまり、予報が当たるかどうかも含めて午後3時までに戻れば平和ということです。


一般的には「ペンションに泊まる=のんびり過ごす=朝食の時刻が8時」のパターンですので、いつも通りに5時に目覚めても暇を持て余します。車があれば朝食までの時間を使って早朝のプチハイキングコースまで移動が可能ですが、自転車で急坂の上り下りを朝食前にしたくありません。


8時40分ごろにペンションを出発。まずは昨日下ってきた道を上ります。


眼下に白樺湖を眺望できる場所がありますが、穴場なのかここに立ち寄る人は殆どいません。


今日も一日中暑くなりそうな晴天日ですが、さすがに高原らしく歩く程度では汗だくになることはありません。


「E-M5markII + 12-100mmPRO」を使って写真撮影も楽しみます。撮影しながらのハイキングだと疲れも感じません。


警戒心が薄いのか野鳥がすぐに飛び立つこともありません。もう少し望遠側が欲しいところですが、今回は野鳥目当てではないため、撮れただけマシというレベルです。


とりあえず記念写真。日焼けするほどの日差しは体力を消耗するため、長袖着用です。


気持ちが良いハイキングコースですね。


と思ったのもつかの間、登山のような雰囲気になってきます。


上りきると最初の休憩場所「蝶々深山」に到着。いちおう標高1836mの山です。小さい子供連れのファミリーはここ回避して八島ヶ原湿原に向かルートを選ぶようです。


ここは雨の後に歩くのは厳しいかもしれません。晴天が続いていても、油断すると足が滑る状況です。


10時30分、「物見岩」に到着。想定タイムが130分ですので、結構早いペースで進行しています。


景色を堪能しながらのハイキングなら疲労感をあまり感じません。


鹿柵のゲートをくぐって「鎌ヶ池キャンプ場跡」に到着。ここが「八島ヶ原湿原をぐるっと周る」かどうかの分岐点になりますが、案内板がないため少し分かりにくいです。念のため Google map で確認。


妙に普通の服装の観光客とすれ違うかと思ったら、八島ヶ原湿原の駐車場に停めて、「八島ヶ原湿原をぐるっと1周」の人たちが多いようです。


写真を撮りながらのんびり散策というパターンが普通の観光旅行ですね。「霧ヶ峰外周満喫コース」を歩く人たちとの服装および装備の違いを見ると、どちらが「場違い」の雰囲気なのか分かりません。


過去にビーナスラインを2回走ったことがありますが、車の場合は「ビーナスラインを走る」ことが目的になっていたため、このような風景が見ることができるとは想像できませんでした。ビーナスラインから見ることができる景色とは違いますね。


八島ヶ原湿原のビジターセンターで休憩しようかと思いましたが、妙に混雑していたため、先に進みます。しかし、ここからが苦行の始まりでした。

今回の旅は「自転車+ハイキング+写真撮影」のお試し版みたいな企画です。輪行という制約があるため、必要な物、使いたい物を厳選する必要がありますが、最後はいかに減らすかとなります。自転車では「SPDシューズ」、ハイキングでは「トレッキングポール」、写真撮影では「E-PL7 + 9-18mm」を諦めました。SPDシューズならば二日目の“ひたすら押し歩き”を回避できたかもしれませんが、トレッキングポールを諦めたことで、八島ヶ原湿原のビジターセンターからゴールの車肩まで苦行の時間帯になりました。

屋久島で最後まで疲れることなく歩くことができたのは「トレッキングポール」のお陰だと思います。自転車で走り続けるのなら「SPD」が必須のように、歩き続けるなら「トレッキングポール」は必須です。それくらい脚への負担が違います。

特に八島ヶ原湿原のビジターセンターから車肩の区間は景色をあまり楽しめないため、写真撮影もすることなく“ひたすら歩く”区間になります。


13時10分、最後の急坂をふらふらになりながら登り切ってゴール。


そこで待っていたのは時間を忘れて写真を撮りまくるほどの風景です。


野鳥も「お疲れさま」と言ってくれているかのようにさえずります。


実は「ニッコウキスゲ」だけが目的なら、車山ハイキングをしなくても車肩の駐車場の周辺を散策すれば良いようです。車肩が異様に混んでいる理由がまさにそれでした。


時刻は13時15分、「さてこの後はどうしようかな」と写真撮影を楽しみながらも頭の中で整理できません。本当に雷雨になるのでしょうか。


車肩の駐車場に停めて車山の山頂に向かう人たちも多いようです。「ニッコウキスゲ」と「360°展望」を楽しみたければそれが一番効率が良いですね。ただし、駐車場は激混みですので、計画倒れになる可能性は高いです。(※翌日、10時前にここをブロンプトンで通りましたが既に満車になっていました)

余計のことはせずに車肩からバスに乗って車山駐車場(リフト乗り場)まで戻りました。


午後2時、ようやく昼食タイムです。選択肢は「バイキング」しかありませんが、制約が無いフルコース(1500円)を選択して、1時間をかけて胃袋の限界まで食べました。


午後3時、予報通り怪しい雲が出てきました。この様子だと30分くらい後に降り出しそうです。


ペンションに戻って風呂にゆっくり漬かっているとなんと雷鳴と共に豪雨です。そしてペンションも停電。


呆れるほどピンポイントな雷豪雨です。欲張らずに早めに切り上げて正解でした。


3時間前に胃袋の限界まで食べてしまったため、ペンションの料理を残してしまいました。

続く。



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