ビーナスラインと車山プチハイキング

2018年7月の「ブロンプトンの旅」の二日目です。

7月14日


「ビジネスホテル」に相応しく、朝食バイキングもそれっぽい雰囲気です。「ブロンプトンの旅」では朝食を2人分食べるのがデフォルトでしたが、胃が小さくなったのか「ちょっと多いかな」程度でもお腹いっぱいになります。


7時20分に宿をスタートすると、すぐに上り区間に突入しますが、残念ながら序盤から全く平坦区間がありません。待望の「ビーナスライン」を走っているはずですが、序盤は名前負けしている単なる苦行の上り坂です。

ここのバス停の時刻表を眺めてみると「もしかしたら茅野の宿をベースキャンプにすべきだったかも」という余計な妄想が始まります。荷物無しでビーナスラインを走ると快適かもしれません。


上り区間は前荷重が有利ですので、途中でリア側の荷物を全てフロントバッグに無理やり収納しました。しかし、ハイキング優先で靴底が柔らかいウォーキングシューズを使っているため、ペダルを踏みこんでもパワーが逃げてしまい、勾配8%程度でも勾配10%くらいの負荷を感じます。これではパワーロスが少ないブロンプトン弐号機を使っている意味が全くありません。フロントダブル、リア外装3速のブロンプトン弐号機を使わずに、過酷な旅仕様のブロンプトン初号機でも良かったかなと後悔。Pハンドルは立ちこぎで威力を発揮します。


少しずつ標高を稼いでいることが分かりますが、所要時間の半分くらいは押し歩き状態です。


9時、ようやく最初の目的地「蓼科湖」に到着です。涼しさはあっても日差しが強すぎるため、汗が止まりません。


蓼科湖をぐるっと散策します。当初の予定ではこの辺りで宿泊して、早朝の散歩を楽しむはずでしたが、初日の終盤に“ひたすら押し歩き”を持ってこなくて良かったと後付けの感想です。避暑地らしい過ごし方をするなら車で訪問すべきかもしれません。


再び押し歩きが続きます。標高1300m地点。


さらに標高1600m地点。


11時、ついにスズラン峠に到着。標高1760mですが、振り返ると殆ど押し歩きで標高を稼いでいたかもしれません。ここからはひたすら下ります。上って上って上ってまだ上って、峠からはひたすら下り続けるという感じです。


ビーナスラインから外れて女神湖へ向かうルートは車が殆ど通らないため、景色を堪能しながら下り続けることができます。


11時30分、女神湖に到着。スワンボートが似合う湖ですね。


時間は少し早いですがこの先のことを考えて昼食タイムにしました。「信州名物ソースかつ丼 1080円」は見た目通りに量が多くて、ご飯を半分くらい残してしまいました。


食後は女神湖をぐるっと散策します。(※ランニング、サイクリング禁止です)


ここからは「E-M5markII + 12-100mmPRO」を使って撮影タイムです。今回の旅は「自転車+ハイキング+写真撮影」ですから、時間を気にする必要はありません。


散策する人が少ないためかハイキングも撮影も自分の世界に入って楽しめます。


早朝に見ると絵になりそうな風景ですね。


なぜか1か所に大量に集まる魚。見るからに入れ食い状態だと思いますが女神湖は「釣り禁止」だそうです。


続いて白樺湖をぐるっとサイクリングです。歩くには距離がありすぎることもありますが、歩いても面白くないともいえます。


被写体としても魅力を感じません。ここで適当に時間をつぶす予定でしたが、先に進みます。


スズラン峠から下り続けて、白樺湖から再び上り続けることになります。世間の3連休ということもあって、ビーナスラインは観光客の車の往来が非常に多いです。


14時、車山に到着。ペンションに向かうには早すぎるため、明日の下見を兼ねて車山の山頂を目指しますが、往路はリフトを使います。(山頂まで片道1000円)


車山は「360°の展望」を楽しめる数少ない山頂です。ハイキングが目的でなければ、リフトで山頂まで往復しても十分満足できる風景を拝めます。


いかにも山頂という景色ですね。


明日のハイキングの安全祈願で車山神社を参拝します。天候次第ですが早朝に雲海を見ることができるらしいので、工夫次第で素晴らしい風景を撮ることができるかもしれません。


反対側の景色。まさに「360°の展望」に偽りなしです。


車山のシンボル的な「車山気象レーダー観測所」の中には入れませんが、遠くからでも車山の山頂がどこなのか分かる目印になります。


復路はハイキングを楽しみますが、山頂から下る最初の区間が急坂すぎるためトレッキングポールが欲しくなります。膝を壊さないように慎重に下りますが、ビーナスラインの上りで脚を酷使した後だけに非常にキツイです。


私と同じように「復路はハイキング」という人たちも大勢いますが、中には幼稚園児くらいの子も歩いています。山頂から麓まで結構な距離がありますが最後まで歩いたのでしょうか。


車山に行くなら7月上旬から中旬までというピンポイントになる理由は「ニッコウキスゲ」です。


この風景を見ることができる週末は年に2回のみ。さらに晴天であることが条件になるため、毎年「今年こそは」と思いつつも行くタイミングが難しい場所です。


明日はリフトを使わずに麓からハイキングしますが、いつもの「ブロンプトンの旅」ならこれで十分に満足いくレベルにあるプチハイキングでした。この後も少しのんびりしてから16時ごろにペンションに到着。


ペンションの夕食はペンションらしくゆったりと楽しむコース料理です。食事を終えたのが19時30分でしたので、食事に1時間30分も掛けていました。話し相手がいれば良いのですが、他の宿泊はシニアのご夫婦ばかりで独り寂しく過ごすのでした。

本日の走行距離は47.0km、獲得標高は1392m/524m。

続く。



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