東海道の「宮宿」と中山道の「加納宿」を繋ぐルートとしては、熱田から清須、国府宮、一宮の観光ポイントに立ち寄りながら北上するルートがシンプルで分かりかもしれませんが、冬場に走らずに7月上旬まで「宮宿~加納宿」のネタを温存した理由は「蓮めぐり」にあります。
愛知県は茨城県と徳島県とともに「れんこん」の全国三大産地のひとつに数えられ、この時期の愛西市は蓮の花で彩られ「蓮めぐりサイクリング」を楽しむことができます。
2009年7月の『「森川花はす田」と「大賀ハス園の蓮」』で走ったコースに「佐屋街道」を追加して、ゴール手前には「国盗りゲーム」らしく「加納城跡」に立ち寄ります。
本日の走行ルート
・20130707蓮めぐり
今回も「ブロンプトンで全国制覇」のルートに接続させるため、無理に自走区間を設ける必要はなく、宮宿の最寄駅のJR熱田駅をスタート地点に設定。
三河安城駅から熱田駅まで輪行。7時スタート。
自転車で名古屋市内を通り抜けるというのは、精神的に疲れることが多いかと思いますが、この「佐屋街道」を走ればそれほどストレスを感じることなく津島市まで行くことができます。
車にとっては走りにくいのか、他の道路に比べて非常に交通量が少なく、嫌な思いをすることなく名古屋市内を突破して、気が付けば津島神社に到着。参拝を済ませて、近くのコンビニでクーリングタイム。
津島神社からもブロンプトンで走るのに適したルートで快適に進み、愛知県で一番有名な蓮の花の鑑賞ポイント「森川花はす田」に到着。名古屋ブルベ400の時にここを通り過ぎていますが、急ぐ必要が無いのならば、熱田からは佐屋街道を使えば、ここまで快適に走ることができます。ブロンプトンでもアベレージ23km/h超ですので、車から嫌がらせもなく走りやすいことは間違いありません。
この「森川花はす田」に辿りつくまでにも数多くの蓮畑を通ってきていますが、あまり開花しておらず、「森川花はす田」の蓮は観賞用の品種なのかもしれません。
蓮の花は早朝に開き、昼には閉じてしまうため、撮影目的ならば「光」の関係などもあって早朝に訪問したいところですが、サイクリングで立ち寄る程度なら午前9時か10時頃に到着すれば十分かと思います。
蓮の花を観賞した後は、木曽川の快適な堤防道路をまったりと走ります。こちらはゲートを設けて車の通行ができないようにしてある区間もあるため、全般的に交通量が非常に少なく、サイクリング気分を味わえます。
2箇所目は「大賀ハス園」ですが、こちらは2輪しか咲いていません。蕾すら無い状態ですので、蓮の花を楽しむことができるのでしょうか。2009年の時のように「かんぽの宿」で昼食タイムのつもりでしたが、ランチタイムまで45分も待つ必要があるため、アイスクリームでクーリング後にリスタート。
堤防道路を快調に25~28km/h程度でシャカシャカと走り続け、堤防道路から離脱したところにあった蕎麦屋さんで昼食タイム。時刻は11時少し過ぎた頃でしたので、他の客はゼロ。「手打ちざる蕎麦と天むす」のセット(850円)をいただきました。
今回の最大のオプションである「加納城跡」に到着。「何もないよ」という情報通りに何もない公園でしたが、国盗りゲームとしては加納県の城を攻略したことに意義があります。(明治5年、加納県は岐阜県に吸収合併)
加納城の本丸跡地は何もない公園になっています。不思議なことにこの公園には頑丈なゲートがあり、夜間は入ることができません。
かつてここに城があったことを示す石垣。先ほどの公園ゲートにある解説を読まなければ、気にもしない単なる石垣ですね。
旧加納町役場庁舎。
「アーチ型の窓が印象的な鉄骨鉄筋2階のモダニズム建築。近代建築の先駆者として知られる京都帝大教授の武田五一氏が設計し、1926年11月、旧中山道沿いに完成した。1940年に岐阜市と合併し、市加納支所として使われ、2005年に国の文化財に登録されたが、建物の劣化で立ち入り禁止となっている。」とのこと。岐阜市は旧加納町役場庁舎を解体する方針を出しているらしいので、この建物を見ることができるのは今のうちかもしれません。
そして中山道の「加納宿」の本陣跡。現在は民家になっているため、石碑があるだけです。
12時55分、JR岐阜駅ゴール。暑いのでオプション無しでこのまま帰宅。久しぶりにブロンプトンらしい観光サイクリングでした。
距離: 63.87 km
高度上昇値: 117m
平均スピード: 22.0km/h
散策を含めてアベレージが22.0km/hですので、散策を除けばアベレージが23km/h前後となります。これはクロスバイクと大して変わりません。気軽に輪行ができるブロンプトンはとても便利です。
交通費
JR 三河安城駅→熱田駅 400円
岐阜駅→三河安城駅 950円