北海道遠征第四弾の遠征三日目はこの機会が無ければ行くことがない「野付半島」を走ります。そして日本最東端の納沙布岬へ行き「日本最東端到達の証」のステッカーを手に入れます。
地図を見る限りちょっと立ち寄る程度にしか見えない野付半島で約36km、そして納沙布岬で約50kmもあります。北海道は地図を見ただけで判断するとひどい目に遭います。
夜間走行NGルールがあるため、ルートラボでコースを引いて念入りにシミュレーション。可能かどうかはブロンプトンでブルベのスーパーランドナーを取れているため、予定調和になることは間違いありません。
三日目のコース → 20140624標津町~根室
今日は長丁場になるため6時少し過ぎにスタート。まずは野付半島の先端を目指します。
走り始めて15分ほどで何やら会津藩の旗に目に入りました。なぜ、会津藩士の墓(「北邊防衛会津藩士顕彰碑」)がここにあるのでしょうか。どうやら幕府が北方警備を会津藩に命じたようです。
幻想的な景色のはずですが、残念ながら霧のためよく分かりません。
野付半島ネイチャーセンターのところにある観光案内板と石碑。
野付半島を行程に含めると観光込みで3時間程度は必要になるため、標津町の宿を確保できなかった場合は野付半島を諦めることになります。地図で見る限りは小さな半島ですが、自転車で走るには十分大きいです。
馬車に揺られて野付半島の原生花園を見て回ることができるようですが、野付半島ネイチャーセンターの営業時間は9~17時ですから、まだ馬車も動きません。そもそも、観光客が非常に少ない時期に営業しているのか分かりません。
観光客どころか地元の車さえ通らない時間なのか、静かな野付半島。どこまで行くことができるのか分かりませんが、先端目指して進めると、車止めのゲートが現れます。ゲートから先は徒歩となりますが、自転車なら行けないことはなさそうです。しかし、ブロンプトンでは厳しいダートのため、諦めて歩くことにしました。野付半島ネイチャーセンターの馬車ならショートカットして先端まで行くことができるのでしょうね。
徒歩で先端まで行った場合の所要時間がさっぱり分からないため、竜神崎の野付崎灯台のところでUターン。灯台の前にある草むらに突入したら半沼地状態で靴がびしょ濡れ。ショートカットせずに迂回しましょう。
何やら気配を感じたためブロンプトンを停めて眺めてみると、なんとエゾシカが散歩しています。
警戒しているのか物珍しいのか、オッサンを見つめるエゾシカさんたち。ファミリーで行動、単独行動含め確認できたのは6頭くらいでしょうか。
霧が少しずつ晴れてきました。昼間なら綺麗に見えるかもしれませんね。
野付半島は野鳥の宝庫です。
今までに235種類の野鳥が観察されているらしいので、撮影目的に訪問するのも楽しそうです。
なんと丹頂鶴を発見。夜明け前、宿から鶴の鳴きが聞こえたため、もしかしたらと期待していましたが、ここで遭遇するとは運が良いです。
サイクル野郎の輪太郎が泊まったユースホステルはここでしょうか。人が住んでいる気配がありません。
四島への道「叫び」。「返せ北方領土!」と海に向かって叫んでいるのでしょうか。
「道の駅おだいとう」で二度目の朝食タイム。「ホタテ唐揚げ&ホッキカツカレー (880円)」をいただきましたが、トッピングは良いのですが、肝心のルーが安っぽい味がします。
道の駅の2階と3階は資料室と展望台になっていて、北方領土の勉強ができます。
野付半島から納沙布岬まで110kmもあって、その間に観光スポットがありません。「北海道はでっかいどう」を感じさせられる道路です。
12時6分、根室市に突入。カントリーサインは花咲ガニ。
13時35分、道の駅「スワン44ねむろ」。あまりにも腹が減りすぎて国道44号に入ったところにあったコンビニで補給してしまったため、グルメなし。そのコンビニで“ほぼ”無計画な自転車旅をしているオジサンと少しばかり会話。そのオジサンも昨日のバイクのオジサン同様に定年退職後に出発して、スケジュールに縛られることなく気まぐれな旅をしているようです。時間が限られるサラリーマンには無理な話ですが、「毎日が日曜日」の身分になったらそのような旅もしてみたいものです。(体力と気力があれば)
通常の2倍の量がある「特大ソフトクリーム (400円)」をいただきます。
根室の宿から納沙布岬まで往復すると50km近くあるため、宿に荷物を預けて軽装備で納沙布岬を目指します。
「北方原生花園」のアヤメ
「北方原生花園」は遊歩道が整備されていてアヤメを眺めながら散策できますが、北海道らしく広大な花園ですので、急いでいるときは要注意。
納沙布岬の近くの牧場ですから、ここが「日本最東端の牧場」でしょうか。
100名城のひとつ国指定史跡「根室半島チャシ跡群 ヲンネモトチャシ跡」。
チャシは、16~18世紀に多くつくられアイヌ民族の砦、聖域、談合・見張りの機能をもった場所だったと考えられています。平成19年には日本百名城のひとつに選定され近年、多くのお城ファンが、このヲンネモト チャシ跡へ訪れるようになりました。
根室市観光協会
「100名城」に選定されていなければ、完全スルーの場所であることは間違いありません。とにかく何もありません。
望郷の岬公園の「望郷の家」であるものを買うことができます。それは後程。
16時14分、日本本土最東端「納沙布岬」に到着!! ブロンプトンの旅ですから大きな感動を覚えます。
日本最東端の灯台「納沙布岬灯台」が一番賑わうのは「元日の朝」だそうです。日本で一番最初に初日の出を見ることができるから。
17時45分、宿に戻り、近くのコンビニ(セイコーマート)で食料を調達。これだけ買っても975円。激安です。
納沙布岬に乾杯! さっそく「日本最東端到達の証」のステッカーをブロンプトンに貼ります。
距離 : 174.2km
平均スピード : 21.1km/h
高度上昇量 : 914m
高度下降量 : 931m
タイム : 06:07:20 ~ 17:46:44
昼食、夕食、朝食、おやつ、ドリンク | 1,992 |
土産 | 100 |
あづま旅館 | 5,300 |