日本一周ファイナル2「競走馬の故郷 日高~襟裳岬」

北海道遠征第五弾の二日目は、斉藤由貴主演の映画「優駿 ORACION」の舞台になっている新ひだか町の風景を楽しみ、襟裳岬まで続く海沿いの道をひたすら走ります。

日高町の宿から襟裳岬までの区間は「競走馬の牧場しかない」と言い切れるほど、牧場しかありません。ひたすら走るというのは疲れるため、立ち寄りポイントを探してみましたが、観光ポイントらしきものは見つかりません。

1988年公開作品「優駿 ORACION」の舞台であり、ハイセイコーやシンザンといった競馬ブームの立役者となったサラブレッドたちの故郷を訪問する。それが全ての1日となります。

二日目のコース → 20140721日高~襟裳岬


宿の朝食はあまりにもシンプルな和食です。7時30分過ぎに、宿を出発。


20分ほど走ると再び沿道の景色は牧場になります。


今日も絶好のサイクリング日和ですが、宿から寄り道なしで進んでも襟裳岬までは135kmもあります。ひたすら走るのも疲れるため、景色を眺めながらちょくちょく休憩を取りながら進みます。


山の壁画も競走馬ですね。


道の駅サラブレッドロード新冠の「ハイセイコー像」


さらばハイセイコー。これが分かるのは私の世代までかもしれません。


新ひだか町のカントリーサインは競走馬。


青い空と青い海。


日高幌別駅の手前を左折すると、このような風景が延々と続きます。


サラブレッドたちのお墓があります。


その奥には五冠馬「シンザン」の銅像


AERU(優駿の里アエル)に立ち寄ってみましたが、乗馬とゴルフを楽しむ施設の様で、自転車旅のオッサンには場違いの雰囲気。


撮影していると駆け寄ってくる「お馬の親子」。


こちらのお馬さんたちも好奇心旺盛です。


この風景、ほんと良いですね。

計画を立てる段階では宿泊場所の関係で立ち寄るかどうか悩みましたが、前回の遠征では3日連続で170km超を走ることができたため、今回も大丈夫だろうと寄り道を決めました。


「オロマップ展望台」からの景色。視界を遮るような茂みがあるため、眺望があまり良くないのは残念。しかし、この先に進むと峠道に突入してしまうためここでUターン。


ブロンプトンの旅をやっていなければ見ることが無かった風景ですので、脳裏を焼き付けます。写真を撮っていると…


遠くにいた競走馬たちが「Gメン75」のように横並びに近づいてきて、「あのオッサン、何やってんのかな」という感じでこちらを見つめています。

全てのお馬さんがこんな雰囲気で写真を撮っていると必ず近くに来ます。馬に好かれているのでしょうか。


さて再び海沿いの道に戻ると、突然このような景色が現れました。塩釜トンネルとローソク岩。


東蝦夷地最大の難所と呼ばれた「日高耶馬溪」。現在は海沿いにトンネルが掘られていますが、昔の旅人はあの崖の上を歩いたそうです。


16時16分、ようやく、えりも町に突入。カントリーサインはゼニガタアザラシです。


何をアピールしたいのか分からないけど「北緯42度線」。


17時35分、ようやく着いた! 天気予報通り霧の中です。先ほどまでの晴天はどこに行ったのでしょうか。襟裳岬灯台は「日本の灯台50選」に選ばれているらしいので、灯台マニアならコンプリートネタで日本一周をしてみるといいかもしれません。

「風の館」の上に「襟裳岬」の歌碑が2つもあります。なぜ2つ?


丘灯至夫 作詞、遠藤実 作曲、島倉千代子 唄


岡本おさみ 作詞、吉田拓郎 作曲、森進一 唄


子供の頃に森進一が唄う「襟裳岬」を聴いて「いつかは襟裳岬に」という思いを持ち、ようやく実現しました。


それにしても濃霧のせいで景色がどうなっているのかさっぱり分かりません。

17時58分、宿に到着。連休最終日ということもあってか、宿泊客はなんと私一人だけです。そもそも“何もない”襟裳岬に立ち寄る観光客が少ないのかもしれませんね。


今夜はご馳走です。

距離 : 162.2km
平均スピード : 21.3km/h
高度上昇量 : 780m
高度下降量 : 830m
タイム : 07:35:24 ~ 17:58:30

土産 1,118
飲食 1,742
旅館 望洋荘 ※2食付き、洗濯 7,450



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