天気に翻弄された沖縄本島北部サイクリング

那覇市から本部港までバスで移動して午前9時のフェリーで伊江島へ。ぐるっと伊江島を観光ししてから午後1時のフェリーで本部港に戻って、本部半島を周って国頭村へ。そして翌日は沖縄半島の最北端まで走り天候と体力次第でルートを選んで名護市へ。このように予定を組んでいましたが、週間天気予報が外れることはなく本日の降水確率は100%です。

★4月26日


雨の中での屋外観光は嫌ですので本日の伊江島行きはなし。とりあえず名護市内の観光ポイントは調査済みですので、まずは名護市役所まで行きます。


バス路線は複数ありますが「やんばる急行」を選んだ理由は、空港バスの車両のように大きな荷物を収納できるトランクが用意されているからです。これまた面白いことに路線バスなのに途中でトイレ休憩があり、長距離移動にやさしい仕様です。


8時36分、幸いにも雨は降っていませんが、怪しい空模様であることには変わりません。


こちらの建物は名護市役所です。


ロケ地巡りをしながら少しずつ北上していきます。雨が降り出せば名護市の観光施設で時間を潰して、雨の谷間を狙って国頭村の宿へ向かうのですが、降りそうで降らない微妙な状態。


「がじまる食堂の恋」ロケ地に到着ですが、営業時間は11時から。現在の時刻は9時40分。ロケされた店内を覗くこともできません。さてどうしたものか。


年配の男性を見かけたので、てっきり店主かと思ったら隣接されている民俗資料館の館長でした。特に急ぐわけでもなくロケ地にも未練があるため、民俗資料館を拝見。とにかく古いものが大量にコレクションされている不思議な資料館です。


「ここはLDの墓場か!」と思える大量なLDです。よくまあ集めたものです。たぶん再生されることはないでしょう。館長さんからコーヒーをいただきながら映画の話で少し盛り上がっていると、なんと10時少し過ぎに「さわのや」の店主さん現れる。話によると用事があってたまたま今日は早く店に来たそうです。超ラッキーです。


店内をじっくり眺めながら「軟骨ソバ」をいただきました。


降水確率100%の天気はどうだろうか。雨が降り出す前に北上しておきますか。いざとなれば雨中走行で最北端まで行けばいいだけ。


どんより空が残念ですが沖縄らしく白い砂浜。


雨雲はどこに行ったのでしょうか。なぜか晴れ間が出てきています。汗だくになりながら「茅打ちバンタ(かやうちバンタ)」に到着。なんと気温は32℃を超えています。


まだ雨は降りそうもないため、「大石林山」をハイキングします。


「沖縄本島北部で大自然のパワーを体感できる観光スポットといえば、大石林山(だいせきりんざん)。奇岩や巨石、亜熱帯の森、大海原を望む大パノラマなど、さまざまな表情を見せる4つのコースを体験してほしい。」ということで不思議な形をした奇岩や巨石のオンパレードです。


キジムナー(沖縄の妖精)が棲むともいわれる御願ガジュマル


今回はソニーのナビを使わずにiPhone7に地図を表示させていますが、残念ながらソフトバンクの電波状態が悪いと役に立ちません。「大石林山」から元のルートに戻れば良かったのですが、もしかしたらと奥まで進んでから国道に出てそのまま前進して数キロ、なんか変だなと思いながら標識があるところまで走って「うわっ行き過ぎている!」と余分な上りを苦しみました。紙の地図も携帯すべきですが、途中で宿に立ち寄って荷物を預けたのでした。


最北端「辺戸岬」

いちおうパワースポットだそうです。降水確率100%だったのに青空ですよ。


辺戸岬からヤンバルクイナ展望台へ向かうルートは尋常ではない激坂でひたすら押し歩き。


滝汗になった甲斐あって絶景です。


さて、あとは宿までゆっくり戻るだけのはずが強い向かい風です。「雨の後の晴天は強風」はどこでも当てはまるようで、今日は雨が通り過ぎた後を走っていたようです。時速20km以下で少しずつ進みますが、宿まで数キロの地点でリアタイヤの空気が抜けました。あっちゃパンクか!と思っても空気はママチャリ並みには残っています。携帯ポンプで空気圧を高めると抜ける気配なし。

ところが1km走るとリアがぐにゃぐにゃしてまともに走れません。3回ほど繰り返して最後は押し歩いて宿に到着。宿の洗面所でチューブをチェックすると、小さな穴が開いていましたがタイヤには異常なし。トンネルを出たあたりで空気圧が下がったためトンネル内で何か踏んだのでしょうか。


宿泊客は私一人でしたが、ご馳走を用意していただけ、美味しくいただきました。

★4月27日


そして朝食。


週間予報では「曇り」のはずが、「曇り時々雨」どころか「雨」の予報になってしまいました。とりあえず名護市まで戻ってからどうするか考えます。


雨が降ったら降ったでその時に考えようと、名護市内の宿に荷物を預けて本部港へ向かいます。この海岸沿いの遊歩道を走るのは3回目です。


伊江島へ渡るフェリーは一般の観光客より高校生が非常に多いです。修学旅行なのでしょうか。伊江島って高校生が楽しめる場所なのかな。良くわかりません。


離島コレクションに「伊江島」が加わりました。

11時30分スタートでじっくり島を周るなら15時30分ゴール。16時のフェリーで本部港へ戻って17時30分ごろに宿へ。というスケジュールになりますが、ぎりぎりになって備瀬のフクギ並木にもロケ地があることが分かったため13時のフェリーに乗ります。よって正味1時間の伊江島サイクリングとなります。


寂れている伊江島空港。沖縄国際海洋博覧会の時に開業しましたが、博覧会が終わると利用者が殆どいなくなったため定期便の運航をたった1年半で終了。それ以降は緊急時のみ使われているとか。


ここが「湧出(ワジ)」ですが、時間がないので展望台から眺めて撤収。パワースポットは海岸まで降りて行って洞窟の中にあるようです。


今回の日程の決め手になった「伊江島ゆり祭り」の会場に到着。


GW前の平日ですからフェリーも観光地も混むことはありません。ユリの花をじっくり堪能できます。


ただ、園内は白いユリの花ばかりですから、「ふーん、こんなものかな」で終わってしまうかも。急いでフェリー乗り場に戻ります。

「さわのや」の店主さんから「本部の支店にも立ち寄ってよ」と頼まれたので、本部町でそれらしい店を探しますがなかなか見つかりません。コンビニで場所を教えてもらったところ、観光客では間違いなく見つけることができない場所にありましたが、なんと定休日でした。ここでのタイムロス15分がどう響くか。

備瀬のフクギ並木に向かって走ると、沖縄美ら海水族館へ向かっていると思われる観光バスやレンタカーが大量に走っています。途中でめぼしい食事処を見つけたので、まずは目的を果たすために備瀬のフクギ並木へ。案外あっさりと目的の建物を見つけることができて「やれやれこれで今回の沖縄遠征前半はクリア」と一安心していると突然の雨。どうせ小雨だろうと走りだすと本降りになってしまいました。食事処まで10分ほどですがカッパを着ます。本部町のタイムロスがなければ濡れずに済んだのであろうか。あくまでも結果論ですが。


時刻は14時48分、海人料理 海邦丸の「海ぶどう海鮮丼」1620円なり。海ぶどう、マグロ、カツオ、ハマチ、サーモン、タコが山盛りの豪華な海鮮丼です。お勧め。

食べながら雨雲レーダーをチェックすると、雨雲は特に見当たりません。通り雨なのでしょうか。少し濡れたため寒さを感じますが、荷物を宿に置いてきたため重ね着しようにも服がありません。止むのを待たずに名護市まで走ります。走れば体温は高まりますから。

沖縄遠征後半「与論島」に続く



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