関西遠征「近江八幡~三条大橋~奈良~暗峠~通天閣」

2011年1月22日~23日

「東海道を走る」で始まった企画モノですが、どうせやるのならもっと壮大な計画にしようかと思い直して「ブロンプトンで日本列島縦断」と改めました。その第一章「東京スカイツリー~大阪通天閣」の完結編として「近江八幡~大阪」を走りますが、メインイベントとして「暗峠」を越えることにしました。


本日のコース


JR刈谷駅でJin君と合流して東海道本線で近江八幡駅まで輪行します。関ヶ原の手前から“雪国”のような景色が続き、乗り換え駅の米原でもまだ雪が残っていました。


前回訪問時に走った自転車道を使って琵琶湖に向かいます。序盤は体力温存のためペースを抑えて走りますが、やはり風との闘いになるような雰囲気。


新聞記事に見かけた「なぎさ公園」の菜の花畑に立ち寄って、しばし写真撮影を楽しみます。菜の花畑は2面あって、こちらは奥の琵琶湖寄りの畑です。


琵琶湖大橋を渡りますが、相変わらず橋の上は強風のため大変です。


今回は滋賀県の観光ポイントが少ないため、京都までの通り道で目ぼしいところを探してみたところ「近江神社」がありました。ちょっと覗いてみようか程度で立ち寄ったのですが、かなり立派な神社でちょっと得した気分。


比叡山ヒルクライムのスタートです。ここの看板からタイム測定。えっちらおっちら上り続けますが、相変わらずプロンプトンではひたすらダンシングとなります。今回はバーエンドバーを良い感じに使えるので、リズム良く上っていけます。


約18分で登頂完了。剛脚のJin君ですが、さすがにダホンでヒルクライムはムリのようで、意外にも私が大差をつけてゴールしました。


下り区間に入ると雪がまだ残っていて、寒い寒い。


途中のコンビニで補給タイム後、東海道五十三次のゴールである三条大橋に到着。本来なら「感動のゴール!」となるのでしょうが、あくまでも通過地点です。


定番の弥次喜多像と記念写真。今日は全般的にのんびりペースで来たため、予定より1時間遅れになっています。京都市内観光を全てパスして南下しますが、妙に京都市内は走り辛くてストレスが溜まります。伏見稲荷に立ち寄ろうかと付近まで走ると、観光客が多過ぎて自転車でウロウロすることは不可能。そして、なんと…


パンク!! 伏見稲荷の商店街みたいな道路を走っていたら、妙に変な感覚になったので、停車してタイヤをチェックしてみると空気圧が低下していました。うわっ、ブロンプトンがパンクするなんて「どないしましょ」ですよ。スプロケットを交換した時に“パンク修理”の練習にはなっていましたが、むちゃちくゃめんどくさい作業です。後輪を外してタイヤを………。タイヤが外れません。むちゃくちゃ硬い。


このように金属片がものの見事に突き刺さっていてタイヤに穴が開いています。二人掛かりでなんとかタイヤを外して、タイヤにもパッチを貼ろうとすると、なんとノリが固まっていて役に立ちません(新品のセットはジテツウのバッグの中だった)。ここで予備チューブを使ったとしてもこの先が心配。そこでナビで自転車屋を検索して、ホイール、タイヤ、チューブを持ち込むことにしました。ところがその自転車屋はつぶれていた。再検索してバイク屋で修理してもらいましたが、なんというか適当な作業。空気圧すら測定できないなんて。とりあえず「パンク修理」をしてもらい1500円なり。パンク修理セットが欲しかったのに「うちにはありません」だって。トボトボとブロンプトンのところに戻り、車輪をはめて再出発。そしてしばらく走ると大きめな自転車屋があったのでパンク修理セットを購入。以上のロスタイムが1時間10分。時刻は既に午後3時15分。この先の全ての観光ポイントをパスして、ひたすら奈良を目指して走りますが、相変わらず京都は走り辛い。なんか嫌いになりそうです。


ノンストップで走り続け、なんとか午後5時少し過ぎに宿に到着。Jin君お疲れ様。


小休憩後、「若草山」を目指してウォーキングです。偶然にも「若草山の山焼き」の開催日なのです(近江八幡駅でそれを知った)。パンクというトラブルはありましたが、気を取り直してテクテクと歩いて若草山に到着。来る途中で大勢の観光客とすれ違ったので、山焼きのピークは既に終わっていたのかもしれませんが、雰囲気だけは楽しめました。


夜の奈良市内は神秘的な景色を拝めます。


夕食は、手打ちうどん屋で「ピリ辛うどん」をいただきました。麺大盛りでお腹いっぱい、ピリ辛で体が温まる。


朝食は楽しみにしていたバイキングで、朝からガッツリいただきます。


二日目の午前中は奈良市内観光ポタです。手に入れた観光マップを目安に走りますが、もともとウォーキング用のマップのため、イマイマチ良く分かりません。またまた偶然にも「大安寺」で「がん封じ祈願法要」が催されていて、年輩の方々が大勢訪れています。


「イチゴ大福よもぎ味」をいただきました。朝から食べ過ぎで胃が痛い…


「笹酒祭り」を目当ての人は“飲み放題”状態です。


社員旅行で来た時はゆっくり周ることができなかったため、今日は時間を掛けてあちこちウロウロします。


小学校の修学旅行以来の訪問となる「若草山」。たしか山頂で団体写真を撮ったような記憶があります。


しばし鹿さんと戯れます。正倉院にも立ち寄ってみましたが公開日ではなくて残念。


イベントが終わって閑散としている平城宮跡。


広大な敷地の「薬師寺」。急いで周っても30分コースでした。この先は郡山城跡に立ち寄ってみましたが石垣があるだけでした。「郡山城跡は公園ではないですよ。皆さん勘違いしていますけど」と説明されましたが、柳澤神社の私有地とのことです。


「法隆寺」にも立ち寄ってみましたが、奈良観光でのんびりしすぎて1時間遅れとなっているため、境内には入らず外回りだけぐるっと拝見。


さて、今回のツアーの最大の目玉である「暗峠」の入り口に到着です。今回は“下見”ですからムリはしません…


開始早々、ここでムリすることもないなぁとすんなり諦める激坂となっています。ブロンプトンで定光寺の激坂を上れたのですが、むちゃくちゃムリすれば上れるかもしれませんが、ここで力尽きるわけにはいきません。テクテク、トボトボと峠を目指して歩きます。


結局、全体の半分くらいは歩いてようやく頂上付近にやってきました。振り返ると遠くに奈良の街並みが見えます。


ここが「暗峠」です。奈良側からならGIOSアンティーコを持ち込めば上ることは十分に可能かもしれませんが、問題は大阪側…


なんじゃこりゃ~という噂通りの鬼坂です。ブレーキをめいいっぱい掛けてもブロンプトンは止まりません。16インチのミニベロでここを下るのは非常に危険です。下りなのにトボトボと歩きます。途中で「大丈夫かなぁ」とブレーキを掛けながら下って、全然止まれなくて土手に突っ込んで停車したりしました。


たった1つのカーブの先が遙か下に見えます。ここを上るためには、さて何が必要なんでしょう。


暗峠を越えて大阪の町が見えてきました。


ハイキングとして面白かった暗峠でした。ここからはゴール目指してひたすらひたすら走りますが、信号が多くてなかなか進みません。


16時55分、そしてついに通天閣に到着。感動のゴールです。日が暮れる前に到着できて良かった~。


大阪に来たら「たこやき」を食べなくちゃ。愛想が良いオジちゃんの「たこやき」をいただきます。「串かつ壱番」のところの「たこ焼番長」です。おじちゃん、宣伝したからね。(撮影、掲載の許諾済み)


夕食の代わりに「たこやき」を大量に食べました。この後は、JR大阪駅目指して、気合を入れて走ります。それにしても、ここの自転車乗りの無ルール状態には驚くばかりですよ。無灯火が当たり前。たぶんライトを点灯させている人の割合は2%くらい。歩道走行の信号無視は当たり前。車道を逆走は当たり前。それがごくごく自然な風景で、ルールを守っている方が正しくないような錯覚すらする。そのせいか、車道を遠慮なく走ってもクラクションを鳴らされることもない。左折車線があれば、直進車線に移動してそのまま交差点に突入しても特に問題ない。こんなこと愛知県でやったら命がけになりそうだけど、大阪ではそれが普通にできる。ただし、気合を入れてシグナルダッシュが必要。早い話、原付バイクと同じように走れば良いということ。

二日間とも終盤が激疲れの走行になりましたが充実した遠征となりました。こんな企画に付き合ってくれたJin君、ありがとう。

二日間の走行距離は約160km、累積獲得標高は1033mでした。

交通費
 三河安城駅-近江八幡駅 2,210円
 新大阪駅-三河安城駅 7,010円
宿泊費 8,000円



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