春日和の沖縄サイクリング

2011年2月25日~26日

自転車遊びの最終訪問地になるハズだった「沖縄」に家族の都合で急きょ行くことになりました。家族がプロ野球キャンプを楽しんでいる間に、私はブロンプトンでサイクリングをすることにしましたが、時間的にロングライドは厳しいため書籍「沖縄サイクリング」を参考に「沖縄中部エリア」と「名護・本部半島エリア」を走ります。


よくある観光ガイドブックよりも遙かに参考になる「沖縄サイクリング」。この書籍を眺めていると「全部周りたい」と思えてきます。


飛行機を利用する場合は、かなり時間に余裕を見ておく必要があるため自宅を5時50分頃出発。セントレアのスカイデッキをぶらぶら、二度目の朝食タイムなどで時間をつぶして8時50分発(JAL)のフライトで沖縄に11時15分着。この後、レンタカー会社であれこれ手続きなどもあって、思うように進まず。


13時10分、中日ドラゴンズのキャンプ地に到着。近くの沖縄料理屋で昼食タイムにしましたが、沖縄タイムなのか、注文してから品物が出てくるまでに25分。「島豚」はコリコリしていて美味い。「天ぷらランチ」もボリュームがあってお腹いっぱい。


初日のコース


14時30分ごろ家族は中日ドラゴンズを見に球場へ、自由になった私はブロンプトンを走らせます。国道は交通量が多いため、なるべく裏道を走り、県道6号に出ましたが、この県道も交通量が多くて「せっかくの沖縄なのに…」と落ち込みそうになりましたが、途中からはサトウキビ畑の農道のようなところを快適に走ることができました。


15時15分「残波岬」に到着。あの灯台からの眺める東シナ海の景色は「絶景!」とのこと。さっそく登ります。


灯台の階段を登っていくと待っていたのは「絶景!」です。夕日だったら更に絶景なんでしょうね。


こういうのを「断崖絶壁」という言うのでしょうね。なんともダイナミックな光景を見ることができました。


残波岬には遊歩道が整備されていて、景色を見ながら散策することができます。ただし、歩くには広過ぎるかもしれませんね。ブロンプトンでグルッと気持ちよく周りました。


16時10分、「真栄田岬」に到着。


「スキューバダイビング」を楽しんでいる人たちで賑わっていました。沖縄に一週間くらい滞在して、いろんなアウトドアを楽しむというのも良いかも。(たしかに定番の観光地にはシニアさんが多いですね)


さてここからはそれなりに気合を入れて走りますが、南国ムード漂う国道はスピードを出す車が多いため歩道を走ることにします。歩道も整備されているため、25km/h前後の速度で走るのなら特に問題なし。


ちょっと寄り道して「嘉手納基地」を眺めることができる丘に到着。約二十年前に来た時は土手を車で上りましたが、現在は整備されています。車で訪問した人は「道の駅」から眺めることができます。どうやらここは観光スポットになっているようですね。


嘉手納基地を眺めながら南下します。


17時45分、「北谷公園」の球場に戻ってきました。家族はドラゴンズの選手のサインを貰えたり記念写真を撮ってもらったりと十分に満足できたようです。

初日の走行距離はちょっと物足りない約49kmでした。(獲得標高:355m)

あくまでも結果論ですが、「レンタカーを使わずに空港から『プロ野球キャンプ場巡りバス』に乗車したほうが時間の節約ができるのでは?」と思います。とにかくロスタイムが大きかった。

ブロンプトンで南下してきた国道を、レンタカーで北上して、18時30分頃にホテルに到着。この辺のムダも「運転手が私だけ」という点につきます。嫁さんが運転してくれるのなら、私は空港からそのままホテルまで自走できるのですが、「知らない道は運転しない」という嫁さんのポリシーに逆らうことはできません…。(次回はレンタカーを使わないと心に決めた)


夕食は「和食・沖縄料理バイキング」です。ガッツリ食べてやろうと、ガツガツ食べ続けたら、久しぶりに「胃袋の限界」に達してしまい、非常に苦しい…。部屋に戻って1時間ほど横になっていると消化されていくのがよく分かる。


二日目のコース

6時起床ですが、4時50分頃に目覚めてしまいました(実は翌日も同じ時刻に目覚めてしまった)。体内時計が変になってしまったのでしょうか。


朝食は「和食・洋食バイキング」です。リゾート地のホテルのバイキングはものすごく充実していて、出されているものを全種類食べるほどの胃袋を私は持っていません。残念ながら昨夜の反省から腹九分目で我慢。それでも二食分以上は食べたかも。


食後はホテルのビーチを散歩します。静かな海でしばらくボーとしたいところですが、今日も車で移動する必要があるため、あまりゆっくりできません。


日ハムのキャンプ地になっている名護市に到着。家族の目的はオープン戦に登板するであろう“あの新人君”を見ることです。球場から随分と離れたところに臨時駐車場があって、そこからシャトルバスで球場へ向かうようです。なんだかんだで今日もスタート時刻が遅くなり既に9時30分。


日本一早く咲く「桜」を楽しみに名護市にやってきたこともあって、まずは名護中央公園に立ち寄ります。公園の坂をえっちらおっちら上っていくと「桜」が咲いていました。でも河津桜と何が違うのか分からない。


ブロンプトンを抱えながら「桜階段」を昇ってみましたが、なんと桜は全て散っていました。本土の河津桜が咲く時期ですから当然といえば当然でしょうか…。この後に名護城跡にも立ち寄りましたが、何もありません。名護市を一望できる展望台で小休憩後、気を取り直してリスタート。


海岸沿いの道を走ると「おーこれぞ沖縄!」という景色が現れ、独りで感動。なんと贅沢な景色なんでしょう。


サイクリングロードみたいな遊歩道があるので景色を見ながらのんびり走ります。それにしてもこんな素晴らしい景色を見ながら自転車を走らせることができるなんて、至福のひと時とはまさにこれのことかも。


瀬底島の「瀬底ビーチ」にやってきました。ここの砂は非常に細かくて“粉末”のような感じです。こんな景色が見ることができるなんて、ほんと良いなぁ沖縄って…。最高です。


瀬底大橋を渡って再び半島に戻りますが…


橋から眺める景色も素晴らしい。サイクリングコースとしては、やっぱり最高ですよ。


瀬底大橋からずっと向かい風で苦しみますが、景色の素晴らしさに比べたら風なんて気にしません。海洋博公園で休憩タイム。特に観光するわけではないため、30分ほど滞在後にリスタート。


今回のサイクリングは、定番の観光地を全てスルーします。ブロンプトンでぶらぶらするのにちょうど良い「備瀬のフクギ並木」を散策します。


「備瀬のフクギ並木」を通り過ぎると備瀬崎に到着。ここで携帯補給品で昼食タイム(今日はコンビニすら立ち寄りません)。今回の遠征の撮影機材は「E-P1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」と「μTOUGH-6010」です。サイクリングの時の風景撮りに「E-P1 + 9-18mm」はお勧めです。デジタル一眼レフだとミラーユニットを破損させる可能性がありますが、ミラーレスの「E-P1」なら“襷掛け”にして持ち運び、「あっ!」と感じた風景に出逢えたらすぐに撮ることができます。


世界遺産「今帰仁城跡公園」に立ち寄ります。交通量が多かったのは海洋博公園まで、そこから先は非常に少なくなります。この半島で観光客が来るのは海洋博公園までということかもしれませんね。


まだ寒緋桜(カンヒザクラ)が咲いていて少し得した気分。


実物を見たことはありませんが「万里の長城みたい」と言われることも分かります。なんとなく中国ぽい雰囲気がします。


なんとなく歴史を感じながら散策。サイクリングの途中で立ち寄るのならば、観光客が多い場所よりも、このような雰囲気そのものを楽しめる場所がいいかも。


散策の後には「おっぱソフト」をいただきます。このミルク味のジェラートは激美味です。さて、半島巡りを再開します。東へ東へと向かって走りますが相変わらず向かい風です…


某ガイドブックのマップに「河口にはマングローブが密集している」と書かれていたので、どんなものかと気になったため立ち寄ってみましたが、途中からダートになっていて一苦労。「海辺の自然学校」のところで行き止まりになっていたため、どうやらこの自然学校で「シーカヤック」に乗ってマングローブの観察するツアーが開催されているようです。

今回の遠征の“目玉”の「古宇利大橋」に向かいますが、かなり遠回りになります。某ガイドブックのマップに「2011年3月までに開通予定」と書かれている橋を使えば大幅にショットカットできます。標識を注意深くチェックしながら先を進めると、目的地へ行けそうな雰囲気がします。ダメ元で突き進むと…


おっおーなんと橋が完成しています。橋には「2010年12月完成」と書かれています。この橋のお陰で古宇利島へ行くのに十数キロもショートカットできるのですよ。ありがたやありがたや。


さらにこの橋からの景色がこれまた素晴らしい。


この橋の存在はまだあまり知られていないかもしれませんね。まだ地図サイトには掲載されていませんし、もちろん市販の地図にも載っていませんよ。


これが全長1960mの「古宇利大橋」です。


橋には広い歩道が整備されていて贅沢な景色を見ながら散策できます。歩くのは大変と言う人にはレンタサイクルも用意されているので、自力で渡ってみましょう。


どうですか。このエメラルドグリーン。もう最高ですね。沖縄に来てほんと良かったですよ。(真っ赤なブロンプトンよりは、チェレステカラーのビアンキが似合いそうだけど)


沖縄には「ハイビスカス」が欠かせませんね。沿道のいたるところにさりげなく咲いているので、普通に咲いている花と言う雰囲気。


16時40分、新しい橋が完成していたため、なんとか時間内に戻ることができました。


今日の夕食はホテルの近くの沖縄料理屋で「沖縄そば定食」「ラフテー(沖縄風豚の角煮)」「アグー餃子」をいただきました。

二日目の走行距離は、ブロンプトンにはちょうど良い約77kmでした。(獲得標高:740m)

三日目は帰りのフライト時間の関係で移動だけの日程となっています。朝食バイキングは軽めにして、7時30分前にホテルを出発。高速道路をひたすら走り那覇市内へ。

首里城を1時間ほど散策した後、レンタカーを返却。そして空港へ。


空港でお土産を購入。そして早めの昼食タイム。「沖縄ガパ王」なるものを食べてみましたが、どの辺りが“沖縄”なのか分かりませんでした。


12時5分発(JAL)のフライトでセントレアに14時10分着。15時30分頃に自宅に到着。ブロンプトンでの初“空輪行”は上手くいきました。スーパーママチャリのブロンプトンは絶対的な距離とか速度を求めなければ「何でもできる自転車」ですね。


とりあえず一通り片付け、そして入浴後に「べにいもたると」でお茶タイム。

さて、来年も行くことになるかと思いますが、今回の反省点としては「ムダな移動時間」をいかに減らすかでしょうか。那覇市内のホテルを起点に公共交通機関を片道利用するのが良いような…



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