「65.5kg」の壁

ダイエットに付き物の“停滞期”のことではありません。あくまでも私の経験ですが、自転車ダイエットを続けていると痩せ続けます。それを踏まえて今回の話に入ります。

12月度の走行距離は約792kmですが、走行距離が多い割には殆ど体重が減っていません。従来通り12月13日までは順調に体重は減っていたのですが…

今までなら走った日は帰宅後に水分補給と多めの食事のため、表向きの体重は増え、数日かけて減っていくパターンでした。ところが、新城遠征の日の夜は体重が64.1kgまで減っていて、翌日のポタリングの時は“もう限界”というほど疲れきっていました。“持久力”と“回復力”が非常に落ちているような状態です。

そこで一週間掛けて体重を増やし、約66kgまで戻した状態で奥三河(山間地)を走ったところ、筋力こそ使ってしまいましたが、体力には余裕があったのです。そして、その晩の体重測定をすると、山間地を122kmも走ってきた割には殆ど体重が減っていないのです。引き続き、中二日の間に体重が少し落ちた後の知多遠征では再び激疲れ状態になり、体重も激減していました。

再確認のため、次の日曜日に向けての中三日間は食べ続けて再び体重を増やしてトレーニングコースを気合を入れて走ってみました。予想通り、今までよりも巡航速度が全般的に高くなっていました。

どうやら私の場合は「65.5kg」の壁があるようです。66kg程度まで増やして走ると“体力”“筋力”“持久力”“回復力”ともに特に問題は起きません。しかし、65kg程度まで落ちると走り始めから筋力不足を感じ、ロング走行の場合は「80kmの壁」も現れて持久力不足を感じるようになります。この1kgの差が一日の走りに影響するようになっています。

自転車で痩せるためのPDCAサイクルをキッチリ回せるようになれば、簡単に体重を落とすことができます。単純なダイエットを目的としているのならば、これからも体重を減らすことはできますが、あくまでもダイエットは副産物であって自転車遊びをもっと楽しみたいとなれば、上記のように体重減が必ずしもメリットにはならないのです。

9月頃からは「痩せすぎる」のを防ぐためにあれこれ取り組んでいましたが、ちょっと甘かったようです。LSD走行は“諸刃の剣”であるようで、それに慣れてしまって「ロングのためだから」と言い訳のように使ってしまうと、脂肪だけではなく筋肉も落ちてしまいます。ある段階から「ツーリングを楽しむ」と「ダイエットのため」を明確に分ける必要があったのですが、そのタイミングを誤ったといえます。

「ツーリングをしながらダイエット」というのは脂肪がたっぷり残っている段階ですべきことで、ある段階になったら「ダイエット」をやめて「トレーニング」に置き換える必要があったのです。いちおう今までも「トレーニング」として定期的に走っていましたが、結果としてはそれほどトレーニングにはなっていないようで、先日の走り納めでようやくトレーニングらしい走りができた程度です。

ツーリングの時は、ロングを走り切るためのLSD走行に徹するとしても、消費したカロリー量を摂取するというルールが必要かもしれません。単純な脂肪減による体脂肪率ダウンのための「ダイエット走行」をやめて、筋肉量アップによる体脂肪率ダウンのための「トレーニング走行」の頻度を増やしていく必要があります。定番のコースを走るときは、12月度からタイム計測をするようにしたため、タイム更新のために走れば必然的にトレーニングになるかもしれません。

もしかしたら、これからが本当の「自転車ダイエットの第三段階」なのかもしれません。「第三段階」の難易度は非常に高そうですが…

追記.
問題解決のため「カーボ・ローディング」を無意識のうち(知識なしに自然)に取り入れていたようですが、結果的に「65.5kgの壁」はなくなりました。つまりは「壁」ではなく、走るための「必然」ということのようです。



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