サイクリングとマラソン

30年前も現在も同じですが、ムリなくサイクリングを楽しむ目安として、時間あたり15kmを設定しています。これは「15km/hで走る」ではなく、「平均して1時間あたり15km移動する」です。休憩やプチ観光で時間あたり15分割り当てるとすれば、平均速度は20km/hが目安になりますが、信号待ちなどのロスタイムを考慮すると巡航速度は23km/h前後になります。走行時間以外に2時間程度を休憩&観光に割り当てが可能ですので、“ひたすら走る”ということにはならず“サイクリング”として楽しめます。(観光時間の割り当てを1時間増やすのなら総走行距離を20km減らします)

上記を要約すると巡航速度が23km/h前後ならばプチ観光しながらも一日で120kmは走れるということですが、それが今日の主題ではなく「一日の消費カロリー」を改めて取り上げたかったのです。なぜならば私の部署に相変わらず「ダイエットするのならマラソンをすれば良い」と主張する年輩者がいて人の話を聞かないからです。

そもそも持久走が嫌いな私には“フルマラソン”なんて何が起きてもやろうとは思いませんが、ここでは“やる”“やらない”ではなくダイエットとしてはどうなのかです。

“42.195km”も走って消費されるカロリーって実はそれほど多くありません。通説によると「体重×走行距離」だそうですので、体重が70kgの人が必死こいて走っても約3000kcalしか消費しません。「フルマラソン4回+ハーフマラソン2回」でようやく2kgのダイエットでしょうか。補給無しでは走れないため、実際はもっと走る必要がありそうです。マラソンに慣れているからといっても、“普通の人”がそれだけの距離を1ヶ月間で走ることはできないでしょうね。

それじゃ“サイクリング”ならどうかですが、多少慣れてくれば「120kmを4回+60kmを2回」は可能です。

毎週走ることは不可能だとしても、普通の人は“120kmのサイクリング”と“フルマラソン”のどちらが実現可能なのか…

観光しながらダイエットできる“サイクリング”の方が現実的だと思いますが、どうなんでしょうね。“マラソン”って“ダイエット”のためではなく“健康”のためにやるものだというイメージがあるのですが…。普通の人ならマラソンといってもジョギングと大して変わらないのでは? そもそも本当にダイエットが必要な人ってマラソンできますか?

運動強度(メッツ)としては「ランニング 約8km/h」と「サイクリング 約20km/h」が同じですから、どちらが自分に合っているのかが判断基準になるのかもしれませんが、毎週末に1時間や2時間程度のジョギングをしているからといって、それがダイエットになると強気の主張をされても説得力ありませんよ。(運動して飲み食いしたらチャラだし)

とても役に立つページがありました。
ジョギングとエネルギー消費量

体重70kgの人が「ランニング 約8km/h」を1時間やって、夕食の時「ご飯をお代わり+おかずを少し多め」にするとチャラですね。その前に“運動後の一杯(つまみ付き)”がある可能性が高いので、摂取量の方が多かったりして。



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