ラピュタの道「大観峰~八代」

2013年11月21日

「ブロンプトンで日本一周」を続けていますが、諸事情により立ち寄れなかった場所がいくつかあります。中には「まっ、いいか」と諦めがつく場所もありますが、「残された宿題」として機会を改めて必ず訪問すると決めた場所もあります。今回の九州遠征において最も重要な「残された宿題」に該当するものは「ラピュタの道」です。

2012年8月の遠征『走ってみたかった「やまなみハイウェイ」』で立ち寄りたかった「ラピュタの道」ですが、2012年の7月の豪雨の影響が色濃く残り、とても立ち寄れる状態にはありませんでした。「大観峰」からの景色を拝むことはできましたが、「ラピュタの道」だけでなく、メイン道路すら復興作業中で通行ができず、地元の人だけが通りそうな裏道を通って阿蘇神社に向かったほどです。

遠征二日目は、「ラピュタの道」の景色を堪能してから、日本一周のBルートとして熊本県内を南下していきます。

合計 548.8km(5046m/5888m)

遠征二日目

今日は八代まで走る必要があるため、まだ夜明け前の6時10分ごろに非常に寒さを感じながら宿を出発。


「大観峰」を目指してえっちらおっちら上りますが、予想以上にキツイ上りが続き、朝から気が滅入ります。朝陽のオレンジ色に照らされる内牧の町並みを眺めながら小休憩。


寒さでパワーダウンしていることが考えられますが、宿から1時間10分も掛かって「大観峰」に到着。


幻想的な景色ですが、むちゃくちゃ寒いです。この時点での気温は2℃。この「大観峰」が日本一周のBルートの接続ポイント。そして遠征最終日の「長崎鼻」でAルートと接続されます。


雄大な景色。阿蘇には、なんど来ても感動します。


夏場の阿蘇も良いですが、秋の阿蘇も結構好きです。


さて「ラピュタの道」を目指して走り始めると、いつの間にか陽が上り青空が見えています。しかし、気温は2℃のままです。標高が高いため仕方ありませんが、11月の阿蘇がここまで寒いとは予想外です。


おぉ~ここが!! ラピュタの道!


まだ観光客が殆ど来ない時間帯ということもあって、この景色を独り占め。(宿の車でやってきた観光客が1組のみ)


いつまでもいつまでも眺めていたい風景ですが、「また来よう」と心に決めて15分ほどで撤収。


熊本県道45号阿蘇公園菊池線を走って菊池渓谷に向かいますが、東北の素晴らしい紅葉ロードに感動してから日が浅いこともあって、特に印象に残らない道路です。


熊本県の紅葉の名所「菊池渓谷」に到着。しばらくは散策タイムです。


黎明の滝

阿蘇くじゅう国立公園特別保護地区であり、名水100選にも選定されている菊池水源を抱く菊池渓谷。その手つかずの自然から、「渓谷美の極地」と称されている。阿蘇外輪山からの伏流水がさまざまな渓谷の表情を作り出し、エメラルドグリーンの渓谷にカエデやイチョウ、ケヤキなどの深紅が引き立つ紅葉の名所だ。
紅葉名所 – Walkerplus


天狗滝

この先のハイキングコースの後半が閉鎖されていて残念です。案内板によると、その閉鎖されているエリアの紅葉が綺麗らしいのですが、菊池渓谷は「紅葉の名所」というよりは渓谷の美しさを楽しむ場所のような気がします。


菊池市の「鞠智城跡」に立ち寄ってみました。

鞠智城は、東アジア情勢が緊迫した7世紀後半(約1300年前)に、大和朝廷(政権)が築いた山城です。663年の「白村江(はくすきのえ)の戦い」で唐・新羅の連合軍に大敗した大和朝廷(政権)が日本列島への侵攻に備え西日本各地に築いた城の一つで、九州を統治していた大宰府やそれを守るための大野城・基肄(きい)城に武器・食糧を補給する支援基地でした。『続日本紀(しょくにほんぎ)』など、国の歴史書にも記載のある全国有数の重要遺跡として、平成16年2月27日に国史跡に指定されました。
熊本県立装飾古墳館分館 歴史公園鞠智城・温故創生館


ちょっと良い感じの熊本県の観光ポスター (※公式資料)
悠:山鹿
勇:熊本
優:天草
雄:阿蘇
遊:人吉

これで熊本県の山鹿エリアもクリア。明日は人吉に行くので、これで熊本県をコンプリートになります。


「だご汁」旨し。熊本の郷土料理「だご汁」は飽きない味ですね。


昼食後は温故創生館を見学(入場料は無料)。鞠智城の「ころう君」。

ここからは熊本市内に向かいます。


剣豪、宮本武蔵。


熊本の武蔵塚公園には宮本武蔵のお墓があります。晩年を熊本で過ごした宮本武蔵の遺言からこの場所にお墓が建てられたそうです。(※参考:満遊!くまもと)


予定を変更して水前寺公園(水前寺成趣園)に立ち寄ることにしました。実に25年振りの訪問となります。


昔もこのような雰囲気だったのか記憶が曖昧ですが、何か物足りなさを感じます。

wikipediaによると「最盛期には年間約180万人もの観光客が訪れていたが、近年は減少を続け40万人弱になっている」らしいので、なんとなく分かる気がします。観光客も日本人より外国人が多いです。


ここで「くまモン」のぬいぐるみを購入。しかし、自転車旅では単なる荷物になってしまうため、そこそこの大きさで良いのに、小さすぎるor大きすぎるor巨大という選択肢しかありません。


大観峰、菊池渓谷、鞠智城跡、水前寺公園で時間を使ったため、終盤の立ち寄りポイントを一ヶ所パスして、さらに八代へ向かうルートも変更します。これで予定より約30km&2時間ほど短縮。


最後に八代城跡を散策しますが、石垣しかありません。いや、石垣だけでも残っていて良かったです。今まで何もない城跡がいくつもありましたので。。。


17時頃に宿に到着。夕食は宿に併設されている居酒屋で唐揚げ定食をいただきます。


そして、熊本に乾杯! それにしても「くまモン」のぬいぐるみの大きさがよく分かりますね。 これでも小さいタイプですよ。大きいタイプは背丈が50cmほどあります。



関連エントリー