九州平定「天草の教会と四郎像」

島原の乱で有名な「天草四郎(本名:益田四郎時貞)」ですが、出身は現在の熊本県上天草市と言われており、天草諸島には四郎像が5体あります。2014年11月の九州遠征の三日目は「大江教会と﨑津教会」と「四郎像をコンプリート」が主な目的となります。


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遠征三日目


6時起床で朝から温泉タイム。昨日はちょっと無理したのか、体調はいまいちのようですが、朝食をしっかりいただきます。


7時38分、宿をスタート。今回の遠征でサイクリング気分になれる数少ない区間となります。天草諸島の下島の西側をドライブする観光客は非常に少ないようで、地元らしき車が忘れたころに通過する程度です。


最初の立ち寄りポイントは、国指定の名勝天然記念物「妙見浦(みょうけんがうら)」。海側からなら“名勝”らしい景色を拝めるらしいのですが、陸から見るだけではこのように「ふーん」で終わってしまうような景色です。もしかしたら、地元の人なら陸側からでも絶景を拝める場所を知っているかもしれません。

2011年10月の九州遠征の時は熊本市から島原半島へ行くために“とりあえず”天草を通過したような感じになってしまいましたが、今回は観光目的で進めます。


こちらが「大江教会」。

昭和8年、フランス人宣教師ガルニエ神父が地元住民と協力して建てた白亜の教会。ロマネスク建築で、広く高い天井の聖堂に入ると厳粛な気持ちになる。
熊本県天草観光ガイド「島旅」

聖堂の中を見学できますが、何か特別な雰囲気がするわけでもなく、「大江教会に立ち寄ったことがある」程度になってしまいました。 クリスチャンではないので、教会巡りは単純に「行ったことがある」に留まるのは仕方ありません。


そして「﨑津教会」。

「毎週日曜日はミサが行われるため、開館時間が午前9:30となります」となっていたため、ミサが終わるまでひたすら待ち続けます。しかし、10時過ぎまで待っても終わる気配がないため、残念ながら撤退。

明治以来3回の建て直しが行われた現在の教会は、昭和9年、ハルブ神父により創建された。長崎の鉄川与助によって施工された教会は、尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式で、その堂内は畳敷きになっている。また、正面の祭壇がある場所は、禁教時代に厳しい踏絵が行われていたところでもある。
熊本県天草観光ガイド「島旅」

この時点で予定より30分以上遅れて進行中。

幸いにも地元のロード乗りのシマダさんに本渡まで案内していただけることになり、向かい風区間も激疲れすることなく進みます。当然ながら上り区間になれば、荷物満載のブロンプトンでは軽量ロードに大きく遅れますが。。。

どこからどこへ行く車なのか想像すらできませんが、国道266号の交通量が結構多めだったのは意外でした。


天草市本渡にある国指定重要文化財に指定されている「祇園橋」。

石造桁橋では国内最大級、しかも全国的にもまれな「多脚式」ということで、国の重要文化財に指定されている。柱状の石を組み合わせた素朴なつくりで、橋脚は水切りのための三角形の流線型になっている。
熊本県天草観光ガイド「島旅」

ここは「天草・島原の乱」の激戦区だったようです。※「島原・天草の乱」の詳細についてはwikipediaを参照


城山公園(殉教公園/本戸城址)でシマダさんと記念写真。ありがとうございました。

この公園のどこかに四郎像があるらしいのですが、なかなか見つかりません。案内板を見ると「天草キリシタン館」があるらしいのでそちらに向かいます。天草キリシタン館の前で交通整理をしているオジさんに四郎像のことを尋ねてみて。。。


四郎像がありました。これは分かりませんね。

本渡から天草五橋までの区間については、前回走った「タコ街道」ではなく、島の南側の「カッパ街道」を走って「カッパの像」と「妖怪 油すましの墓」に立ち寄る予定でしたが、本日のゴールまでを改めてシミュレーションしてみると、どう考えても宿に到着するのが日暮れ後になってしまいます。

ということで、平坦基調の走りやすい「タコ街道」で東へ向かいます。タコ街道の道の駅から天草五橋までの区間は自動車道があるため、タコ街道のこの区間のだけは交通量が少なくサイクリング気分になれます。


巨大なタコのモニュメント。記念写真ポイントですが、これの存在を知らない人が多いようです。前回もブロンプトンだからこそ気が付いたのですが、自動車でここを通っても気が付かずに素通りしてしまう可能性大です。


前回は縁が無かった有明海のタコをいただきます。道の駅のレストランにはタコを使った料理がいろいろとあるのですが、手堅く「たこ天丼」を注文。なかなかの美味でした。


しゃかしゃかとブロンプトンを走らせて、天草五橋に到着。今回は展望台には立ち寄らずにさっさと橋を渡りますが、秋の連休中ということもあってか交通量が非常に多いです。仕方なく狭い歩道を通りますが、狭すぎです。


上天草市松島町パールセンターの四郎像。

ここの「わくわく海中水族館シードーナツ」は日本で2つしかない海に浮かぶ水族館が謳い文句になっていて、うちの子が小さいころに立ち寄ったことがあります。当時は寂れた感じがした施設でしたが、現在は妙に賑わっています。「イルカクルージング」の発着場があるため、その関係でしょうか。


天草四郎公園 四郎像

天草二橋から天草一橋の区間は昔から変わらず行楽シーズンは渋滞します。天草に何か特別なものがあるわけではないのに、熊本市と天草市を結ぶ道路の交通量は多いです。


藍のあまくさ村 四郎像

「日本一大きい四郎像」が謳い文句ですが、四郎像そのものが天草に5体、島原に2体しかないので、「日本一」を主張されても仕方ないのですが、とにかく不気味なほど大きいです。

島原の四郎像は「島原城」と「原城跡」にあります。これにて四郎像を全てコンプリートしました。


後は宿までひたすら走るのみですが、走り続けるのは飽きてきます。ということで、「不知火町 松合地区」を散策します。

「古い町並みを残す」ためにはそこに住む住民の理解と協力が必要ですね。中途半端に観光地化させてしまうと、観光客がやってきて生活に支障が出るでしょうから、部外者には分からない苦労があるかもしれません。


こちらの「松合ビジターセンター」は、少ない土蔵造りの職人の手によって昔ながらの工法で平成6年に建設されたとのこと。匠の技の継承ということでしょうか。


17時7分、宇土駅近くの宿に到着。初日、二日目の宿にお得感があったため、朝食付きで5900円では割高に感じてしまいます。食事処を探すのも面倒なため、宿の向かいにあるコンビニで調達。


風呂に入ってくつろいだ後、再びコンビニでデザートを調達。コンビニの「しろくま」にもいろいろあるようで、これは少し高級バージョンです。「いちごがおいしい白くま」300円なり。

走行距離:155.8km 獲得標高:1319m

今日も疲れました。



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