九州平定「祐徳稲荷神社と雲仙鉄道廃線跡」

2014年11月の九州遠征のテーマは正直言って「取りこぼしの回収」みたいなものになりますが、それ以上のオプションを数多く追加してあります。遠征二日目は「日本三大稲荷の祐徳稲荷神社を参拝」と「雲仙鉄道廃線跡を走る」が主な目的となります。


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遠征二日目


土建屋さんたちの朝は早いようで、それに合わせて私も朝食時間を早めていただき、朝から茶碗大盛り2杯完食。そして、7時少し過ぎに宿をスタート。


佐賀の有明海と言えば「ムツゴロウ」ですね。釣りキチ三平にもそのエピソードが出てきますが、今でもあの釣り方をしているのでしょうか。


今朝は予定より30分早くスタートしているため、序盤に少しばかり時間の余裕があります。「海遊ふれあいパーク」の「干潟体験場」でムツゴロウを見ることができるようですが、いきなり訪問してムツゴロウとご対面というわけにはいかないようです。少し離れた場所には大量の野鳥が居るので、ムツゴロウは野鳥たちの餌になってしまっているかもしれません。


朝陽に照らされる有明海。


遠征二日目の前半のメインイベントの場所に到着。まだ時間が早いこともあって店舗のシャッターは閉められていますが、稲荷らしい通りの雰囲気がします。


日本三大稲荷の「祐徳稲荷神社」です。

三大ものによくある「3番目」はどこなのか。

・笠間稲荷神社(茨城県)
・豊川稲荷(愛知県)
・伏見稲荷大社(京都府)
・祐徳稲荷神社(佐賀県)

とりあえず日本四大稲荷はコンプリートです。厳密には伏見稲荷大社を参拝したのは社員旅行の時で、ブロンプトンの遠征で立ち寄った時は、伏見稲荷大社の商店街を走行中にパンクしてしまい、結果的に時間切れとなって参拝していません。

日本三大天神(太宰府天満宮・北野天満宮・防府天満宮)も同様に北野天満宮だけはブロンプトンの旅では立ち寄っていないため、改めて北野天満宮と伏見稲荷大社を参拝するために京都に行くのか悩むところです。


水面に映る祐徳稲荷神社の本殿。こういう風景は眺めていても飽きがきません。


地味な豊川稲荷と比べて祐徳稲荷神社は豪華ですね。といっても豊川稲荷は神社ではなく妙厳寺という寺ですから地味なのは当然です。


本殿からの眺め。大きなイチョウの木より高い場所に本殿があることがこれで分かりますね。


昭和32年に再建された本殿。


祐徳稲荷神社内にある岩崎社には縁結びの神様が祀られています。巨大なハートマークでアピールする必要は無いと思いますが、これも時代の流れでしょうか。


有料ですが祐徳稲荷神社の日本庭園を散策。ちょうど紅葉が見ごろになっていて良い感じですが、思いのほか小さい庭園ですので、普通に歩くだけでは5分も掛かりません。


寒椿を絡めて紅葉撮影。


佐賀県鹿島市浜町の「肥前浜宿」を散策。

浜川の河口につくられた在郷町で、古い街並みが残る地区です。江戸時代には長崎街道の脇街道である多良海道(多良往還)の宿場町として栄えました。また、多良岳山系の良質な水と佐賀平野の米に恵まれ、江戸時代より酒造りが盛んな地区で今でも酒蔵が残るまちなみは通称「酒蔵通り」と呼ばれています。
かしましましまweb 肥前浜宿

ということで、このような挑発的な名称の酒があるようです。


「魔界への誘い」には興味がありますが、ここで買ってしまうと荷物になってしまうため諦めます。


有明海を眺めながら南下しますが、妙に交通量が多く精神的に疲れてきます。


楽しみにしていた「諫早湾水門」は工事中で完全通行止め、さらにバリケードが設置されていたため近づくことすらできませんでした。バリケードの番人さんには「今夜18時から通行可能」と言われましたが、当然ながらそれまで待つことなど不可能です。さらに不幸は続き、諫早湾水門を迂回する国道は交通量が非常に多く、大型車も頻繁に通るため、心の余裕が全くありません。


遠征二日目の後半のメインイベントは、島原鉄道の愛野駅(旧・愛野村駅)から始まります。

島原半島には島原市内へ向かう島原鉄道だけではなく、小浜町へ向かう雲仙鉄道もあったのですが、雲仙鉄道は昭和13年に全線が廃止されました。その雲仙鉄道廃線跡を走ることができるのです。


序盤はこのように、よくある廃線跡を利用した自転車道のような雰囲気になっていますが。。。


この雲仙鉄道廃線跡が他の廃線跡とは違う点は、なんとここは普通の生活道路になっていることです。地元と思われる車が勢いよく走ってくるので、景色を見ながらふらふらと自転車を走らせるのは危険です。といっても交通量は少ないため、普通に走れば問題ありません。ただし、写真を撮るためとはいえ、道の真ん中に自転車を停めるようなことはやめておきましょう。


駅が有ったところにはこのような記念碑が置かれています。


このような小さいトンネルを見ると、ここが鉄道廃線跡なんだなと感じます。


雰囲気があるトンネルですが、いきなり自動車がやってこないかとドキドキします。


実はアップダウンもあったりしますが、ようやくサイクリングぽい雰囲気を楽しむことができました。廃線跡が終わると再び交通量が多くなり、島原半島の交通量の多さは何なんでしょうか。


気分転換でコンビニ休憩。今回の遠征では寒くなることを予想していましたが、暑さすら感じます。九州に来たら「しろくま」ですね。


14時55分、口之津港に到着。島鉄フェリーで島原から天草へ渡ります。

2012年8月の歴史の半島「天草と島原」の時は天草から島原へ渡っているため、なんとなく“戻る”ような雰囲気。日本一周ルートとしてはイレギュラーすぎると我ながら思います。もう少し長期的な計画を立てて日本一周をしていれば、天草半島を周ってから熊本に戻り、佐賀市まで北上して、そして南下して島原半島をぐるっと周って長崎市へというパターンになるでしょうね。大多数の人がそうしているように。


「天草四郎像をコンプリートする」の一つ目は天草市五和町鬼池港の四郎像。ここの四郎が見ている先にあるのは島原。


日が傾いてきたため時間との闘いになってきました。最後の最後に激坂が待ち構えていて脚がピクピク、最後は押し歩きで滝汗になりながらやってきた場所は「富岡城」。入館時間を過ぎていたため外周をうろうろ。


そして急いで下ってホテルに向かうと素晴らしい夕陽とご対面。ホテルの宿泊客たちがずらっと並んで夕陽を眺めていますが、浴衣姿の人もいましたが寒くないのでしょうか。


こんな綺麗な夕陽は久しぶりにみました。予定していなかっただけに得した気分です。17時18分、ホテルにチェックイン。


温泉にゆっくり入って、ご馳走タイム。温泉宿で2食付き6500円はお得ですね。ソフトドリンクが1杯サービス、コインランドリーが無料ですから入湯税150円を加算しても実質6000円弱となります。


乾杯。今回の遠征の撮影機材は「E-PL7」です。

走行距離:150.0km 獲得標高:780m



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