ブロンプトンの旅2017道東編「美幌~網走~女満別空港」

道東遠征の最終日の天気予報は相変わらず雨マークがついています。この雨マークは1週間前から消えることがなかったため雨確定でしょうか。美幌町から女満別空港はすぐそこですので、いざとなったらギリギリまで宿に滞在してタクシーを使うという方法もあります。

朝まで降っていた雨が上がり、朝食を終えるころには路面も乾いてきました。最終日も空模様を見ながら進めることになりそうです。7時30分ごろに宿を出発。「雨の後は強風」は北海道でも当てはまるようで強い追い風に乗って東へ東へと走ります。


30分で約13km進み網走湖を眺めることができる場所にやってきました。この辺りは普通にキタキツネが生息しているのか道路を横切っていきます。2013年に紋別から網走まで走った時は雨の網走湖でしたが、今回は静かな網走湖を眺めることができました。今回も雨予報だっただけに、網走湖とは相性が悪いかと思っていましたがそうでは無かったようです。


最初の目的地を目指して牧草地帯を走ります。この何気ない風景も「絵」になりますね。


映画「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」で寅さんがお世話になった「栗原牧場」です。作中ではとても小さい家族経営の牧場でしたが、随分と規模が拡大していますね。


四方とも牧草地になっているため映画で使われた場所が特定できません。斜面を登った先に建物があったような気がしたので、ここでしょうか。

2013年の時は雨にめげてばっさりカットした能取岬を走りますが、これまたちょっとの寄り道のはずが約30kmあります。といっても幹線道路で網走市内に直接向かっても約15kmあるので、北海道レベルなら“ちょっと”した寄り道でしょうか。

能取湖沿い道を走った先に能取岬がありますが、なかなか能取湖が見えてきません。車が殆ど通らない上に右側はクマが居そうな林がずっと続いています。とりあえず大型車が通る道は良いとして、車が殆ど通らない道を自転車で走るのは心臓に悪いです。


海に面した能取湖は浜名湖のような雰囲気がしますが、残念ながら左右の先端は橋などで繋がっていません。よって反対側に行くためにはぐるっと大回りする必要があります。繋がっていれば、前回も能取岬に立ち寄っていましたが…


映画「遠くの空へ消えた」の「美岬の番屋」とは、この小屋のことなのでしょうか。映画を観ていないので比較できませんが、他に見つかりません。


5日目でようやく景色が変わったと実感できる海沿いの快走路です。この道を独り占めとは贅沢ですね。


能取岬に到着しましたが、なんと灯台は改修工事中で近づくことができません。灯台ハンターとしては残念です。


映画の記念碑が4本建てられています。左から「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「子ぎつねヘレン」「南極料理人」「狙った恋の落とし方。」です。


「子ぎつねヘレン」で太一とヘレンが戯れていたのはここでしょうか。タンポポが咲いている時期なら特定しやすいのかもしれませんが、目印がないので分かりません。


空模様が怪しくなってきたため、字明治の「子ぎつねヘレン」ロケセットをパスして網走市内に直行しました。さらに「抱きしめたい」のエコーセンターもパスしてやってきたのは「網走橋」です。ここは「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」のロケ地ですが、映画の公開後に拡張改修工事がされています。


寅さんが黄昏ていた場所はあの朽ちた漁船の辺りでしょうか。


予定を全てふっ飛ばして「道の駅 流氷街道網走」にやってきました。


これが限定の「流氷ソフトクリーム」です。小さなキャンディーがトッピングされたベースのミント味に少しレモンを加えた爽やか路線のソフトクリームです。


さて、記念写真を撮ったことですし、ロケ地巡りを再開しましょうかと思いつつ、昼食をどこにしようか時間が早いのに心配になります。


網走は映画のロケ地で使われることが多いからなのか道の駅の食事処が「キネマ館」と命名されています。


数多くある映画の中で網走を代表する作品は「網走番外地」のようです。作品名に地名が使われているのでそうなりますね。


営業時間まで20分ありましたが、適当にぶらぶらして時間をつぶし、今回の道東遠征のラストグルメは「オホーツク千貝柱塩ラーメン」です。やはり、オホーツクといえばホタテです。

とりあえず腹は膨れたのでロケ地巡りを再開しますが、「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」の「網走神社の石碑」が神社の周辺をぐるぐる回っても見つかりません。神社のすぐ近くとい予想は大外れだったようで、もう少し調べるべきでした。中途半端に無駄な時間を使ってしまったため、ロケ地巡りはここでオシマイ。コンプリート目的なら「網走ハイヤー営業所」「総合体育館」「JR網走駅」に行くべきでしょうが、ラストにひとつ組み込んだお楽しみポイントがあるため、女満別空港を目指します。


黒澤明監督の映画「夢」の撮影地として有名な「メルヘンの丘」。ここもさり気ない風景が良い感じです。


ラストのお楽しみポイントとは「女満別温泉」です。複数の温泉宿が昼間は日帰り温泉として営業しています。とりあえず一番奥まで行ってからUターンして選んだ施設は「湯元 ホテル山水 美肌の湯」です。


ようやく気持ちよく湯船に浸かることができ、疲れが少しだけ取れた気がしますが、「風呂に入ってさっぱりしてから飛行機に」のつもりが風呂上がりの汗だくです。


飛行機輪行用に着替えたため、なるべく汗をかかない様に負荷を抑えて、13時30分過ぎに女満別空港到着。


なんとか雨に降られず走り終えた5日間でした。雨予報を覆した奇跡的な旅だったなぁと思いながらパッキングしていると突然の豪雨です。あまりにも急激に降ってきたため、もし走行中ならカッパを取り出す前にびしょ濡れになっていたことでしょう。結果的には、気が変わって網走市内のロケ地巡りをカットしたことが幸いしたことになりました。


女満別空港の搭乗待合室のゲートも映画「抱きしめたい」のロケ地です。


土産を購入後、搭乗待合室に向かおうかと思ったら、なぜか長蛇の列ができています。フライトまでの時間はまだ十分にあるため道東ラストグルメとして、ノルディックファーム(北海道紋別郡遠軽町)の牛乳が使われている「ブルーベリーサンデー」をいただきます。


フライトの時刻になると雨があがり晴れ間が出てきました。


さらば北海道、また来年。


美幌~網走~女満別空港

本日の走行距離は84km、獲得標高は555m、アベレージは21.7km/hでした。


走行マップに今回の道東の旅を追加しましたが、改めて北海道は広いとつくづく感じさせられます。

飲食 : 13370
交通費 : 16700
宿泊費 : 25896
その他 : 3864
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合計 : 59830

旅割Xのお陰で個人旅行とは思えない格安で4泊5日の旅ができました。



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