甲信越遠征「真田家ゆかりの地を訪ねて」

2012年9月21日~22日

甲信越遠征の今回のルートは「塩尻→松本→白馬→長野→上田→小諸」で設定して、史跡・旧跡を訪れますが、メインとなるのは「真田家ゆかりの地」となります。


20120921長野遠征「塩尻~松本~長野」
20120922長野遠征「長野~上田~小諸」

遠征初日

「中山道を走るシリーズ」では、塩尻から和田峠を越えて小諸までタイトル通りに中山道を走りましたが、旧街道を忠実にトレースすることには拘っていません。あくまでも地図を眺めて「ここを走ってみたい」と思えるルートを設定します。「走ってみたい」は重要な要因ではありますが、最も重要な要素は「訪れてみたい」と思える立ち寄りポイントにあります。

ブロンプトンの場合は、その特性からも「ひたすら走る」用途には不適切であり、景色が良い所を走るのは当たり前として、観光も楽しめるルートを設定することが重要となります。

塩尻から小諸の区間は和田峠を越えるのではなく、松本、長野、上田を経由するのが当初思い描いていたルートでした。しかし、木曽福島から東京までの区間をオプション含めて2泊3日で走破させる必要があり、その条件下で検討の結果「和田峠越え」でした。

そこで、改めて1泊2日で長野エリアを走るならば「塩尻→長野→小諸」をベースに立ち寄りポイントを検討。どこに宿泊するのかは宿を確保しやすい長野市内で決定。諸事情で急きょ決めた遠征のため、宿だけ確保しておいて、立ち寄りポイントの調査は前々日、そして走行ルートは前日に決定。

しかし、PCとナブユーの接続が上手くいかず、走行ルートの転送ができなかったため、結果的には分かり辛い区間が大幅に変わってしまったのは予定外でした。さらに立ち寄りポイントを探すのも結構手間取ってタイムロス。


早朝5時35分、自宅を出発、愛知環状鉄道、JR中央線を乗り継いで塩尻駅に到着。特急を使っても中央線は時間が掛かります。9時20分スタート。

平日の朝とはいえ、9時を過ぎていれば通勤車両は少ないはず、ここは目的地を「松本城」に設定してナビにお任せ。自分で考えたルートは複雑すぎてトレースデータがなければ走ることが困難。改めて「ルートナビ」ではなく「ルートトレース」はサイクリング向きだなと思えます。やはり自分が決めたルートを走りたい。


塩尻から松本までは緩い下り基調になっているため、市街地走行区間があってもアベレージ25km/h超で松本市内に到着。写真は、カエルの町「縄手」のカエル大明神。


松本城には過去に数え切れないほど来ていますが、ブロンプトンの旅で訪れると印象も少しだけ違ってきます。不思議なものですが。


松本市内の交通量が多い幹線道路には、このような自転車通行帯が設置されています。このような取り組みを全国的に展開してほしいものです。


しばらくは国道を走り、適当なところでルートを検索して安曇野アートラインに入り、北上します。以前の「わさび街道」を地域の活性化のため、安曇野に点在する美術館・博物館・公園を結ぶ道路を「安曇野アートライン」と命名して加盟施設が貢献活動をしているようです。


そろそろ走るのも疲れてきたので、予定にはなかった「大王わさび農場」に立ち寄ることにしました。実は私が考えていたルートは「安曇広域農道」でしたので、ここには立ち寄れません。たまにはナビも良いガイドをしてくれます。


さっそく、わさび農場を散策。わさびの栽培には綺麗な水が大量に必要なんですね。安曇野が適しているということなのかな。

今日はギリギリの予定を組んでいるので、あまりのんびりできませんが、せっかくですから安曇野らしい昼食にします。ミニ本わさび丼+わさび蕎麦の得々セット(1000円)。本わさび丼(700円)の単品なら大きいどんぶりで、自分で生わさびをすりおろすというイベントを楽しめます。しかし、自転車で走る時は、本わさび丼だけというのも寂しいので、わさび蕎麦も必要。どちらかといえば、わさび丼は“おまけ”。両方とも美味しくいただきました。


わさび蕎麦


ミニ本わさび丼

さて、安曇野から青木湖までの約30kmほどは、ひたすら緩い上りです。北上なら追い風だろうという期待は裏切られ、なぜか向かい風。西からの風が山に当たり、北から流れてきているような雰囲気。


仁科三湖(にしなさんこ)には一通り立ち寄ってみますが、時間が無いので短い東側の湖畔道路を走るのみ。


一番大きいのが青木湖。翌朝の新聞記事(長野地区)で知りましたが狩人の「あずさ2号」の詞のイメージの源になっているらしい。

青木湖を過ぎると標高818mの峠。ここからは白馬まで下り基調。

それにしても今日は涼しいを通りすぎて寒いくらいです。現在の気温は、なんと19℃程度。今回はウインドブレーカーを携帯して良かった。


白馬といえば「おやき」です。そう思ったら「食べなくちゃ」という気分になったので道の駅で確保。ただし、ノーマルの野沢菜を食べた時に「なんじゃこりゃ。無理!」という過去に苦い経験があるので、「なす」「あずき」を選択。「なす」はギリギリなんとか、でも次は無いなぁ。「あずき」は生地が厚い饅頭そのもの。エネルギー補給に最適かも。


白馬と長野市内を結ぶ国道406号、急坂の上りが8kmほど続きますが、峠を越えが終われば長野駅まで約40kmほどの緩やかな下りが続きます。サイクリングの場合は「短い急な上り、長い緩い下り」というルート設定がお勧めです。


峠となる「白沢洞門」に到着。15時24分。残り距離を考えると通常なら少々焦るところですが「ここからはずっと下りだ」と思えば精神的に余裕を持てます。


ここまでの立ち寄りポイントが少なかったため「白髭神社」を覗いてみることにしましたが、妙に不気味な雰囲気が漂う。


白髭神社の本殿は室町時代に建てられたもので重要文化財に指定されています。

時刻は16時15分、鬼無里村(きなさむら)の「鬼無里ふるさと資料館」に立ち寄ってみましたが、なんと閉館時間は16時。いくらなんでも16時で閉館とは早すぎるのでは? 残念。


ここは1969年に建設された「裾花(すそばな)ダム」。目立った特長などはなく普通のダムですね。


17時10分、善光寺。今日も時間割が適当だった割には予測通りの時刻に到着。遠征を続けていると“勘”で何とか帳尻合わせができるようになります。あくまでも単独走だからこそですが。


「仁王門」。この仁王門は1918年に再建されたものだそうです。


参道の土産屋、食事処は既に店じまい。参拝客も非常に少なく、閑散とした雰囲気。のんびり静かに散策するのなら平日の夕方5時過ぎが良さそうです。


「善光寺本堂」。「ブロンプトンで全国制覇の旅」は現時点で全行程の半分程度でしょうか。この調子で無事完結できるように祈願。善光寺の本堂は642年の創設以来十数回の火災に遭い、現在の建物は1707年に再建されたもの。

17時55分、宿に到着

遠征二日目

昨日のうちに善光寺の参拝を済ませたので予定を少し変更して、宿の朝食バイキングをガッツリ食べて、食後も少しゆっくりしてから8時過ぎにスタート。

今回の遠征のテーマは「真田家ゆかりの地を訪ねて」ですから、真田家をキーワードに立ち寄りポイントを設定しました。しかし、天気予報によると日中は晴天でも夕方から天気が崩れるらしいので、帰路の輪行スケジュールの候補3パターンのうちの一番早い時刻「午後3時、小諸発」に間に合うように進めます。


川中島古戦場の「信玄・謙信一騎打ち像」。川中島の合戦といえばキャッチコピー「この夏、黒と赤のエクスタシー」の映画「天と地と」が有名でしょうか。(真田幸隆は武田家の家臣として働く)


国指定史跡「松代城跡」。江戸時代に真田信之が上田城から松代藩主として移り10万石の城下町を形成したとのこと。


1864年に建築された「真田邸」。再建されたものではなく、当時の建物が大切に保存されている貴重な武家屋敷です。


この真田家の私宅は1966年に長野市に譲渡され維持管理されています。


千曲川沿いに自転車道があるらしいのですが、それを見つけるのにも時間が掛かり、さらに走行ペースが遅くなり、遠回りにもなるため、千曲川の堤防道路を走ることにしました。交通量はそれほど多くないため、上田へ向うのならばこの堤防道路で良いかもしれません。


しかし、上田まで残り10kmほどになると、堤防道路がなくなり、国道に合流。「ばら街道」と名づけられ沿道にパラが植えられている区間がチラホラと現れます。


途中でコンビニで小休憩後、11時20分ごろ「上田城跡」に到着。真田昌幸・幸村が祀られている「真田神社」。左の巨大な赤兜は真田幸村の「赤備え兜」。


上田城の「真田石」。石垣の中に巨大な石がひとつ混ざっています。真田信之が松代へ持ち運ぼうとしたが大勢の力を持ってしても微動だにしなかったとのこと。


「信州上田 おもてなし武将隊」と記念写真。真田十勇士! カシャッ。良いアルバム写真になりました。ありがとう。


上田市内から、上って上ってひたすら上って「真田氏発祥の郷」の入口に到着。目指すは「真田氏館跡」ですが、さらに急な上りが続きます。


「真田氏館跡」の散策前に歴史館のところの「真田庵」で、クルミ味とゴマ味のおはぎ(300円)をいただきました。


真田昌幸が勧請したと伝えられる「皇太神社」が現存しています。


「真田氏館跡」は「御屋敷公園」として整備され、なぜかマレットゴルフ場になっています。


再び上り続けてやってきたのは「真田氏本城跡」。こんな場所に城があったのかと思えるほど小高い山の山頂。


現在は特別に何かあるというわけではなく、景色が良い展望所のような雰囲気。

時刻は既に13時30分。まだまだ見所はたくさんあるのに、そろそろ小諸に向う必要があります。「真田氏発祥の郷」は山の中ということもあり、自転車で回るには非常に時間が掛かります。上田市内で宿泊を前提に観光時間を確保すべきかもしれません。


上田市内に下らずに山の中の道を走ると「日本棚田百選 信州稲倉の棚田」の風景を拝めました。景色としては絵にはなりますが、農業としては非常に手間が掛かる農地ですね。


道の駅「雷電くるみの里」でクルミのソフトクリーム(大350円)をいただきましたが、これも美味いです。お勧めの一品。クルミにはコレステロール値や中性脂肪を下げる要素が含まれ、ビタミンB1が多いので疲労回復や滋養強壮にも効果的らしい。


東御市が江戸時代の名力士「雷電為右衛門」の生誕地、くるみの生産量が日本一ということで道の駅の名前が「雷電くるみの里」。


14時47分、小諸駅に到着。しなの鉄道、JR中央本線(特急)、愛知環状鉄道を乗り継いで20時頃に帰宅。地図を見る限り近そうに見える小諸からの移動時間が、なんと5時間です。北陸エリア、甲信越エリアは距離の割りに移動時間が掛かるのが難点。

2012/9/21
距離: 125.5km
高度上昇値: 1,030m
平均スピード: 20.6km/h

2012/9/22
距離: 76.9km
高度上昇値: 872m
平均スピード: 17.1km/h

交通費
三河上郷駅→塩尻駅 5510円
小諸駅→三河上郷駅 8020円

宿泊費 7400円




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