どうにもならない‥‥
不運なことが起こってもあきらめない。勇気と優しさと希望を持って、
過酷な運命に立ち向かっていく人々の心の素晴らしさを描く物語。
ホープレスなこの時代、人はどう前向きに生きていけるのか―
番組のデータについては、ウィキペディア(Wikipedia)に掲載されているため省略しますが、第一話を観たところ今冬ドラマの中では期待がもてそうです。
この手の「タイムトリップ」モノは結構好きです。「タイムパラドックス」を真面目に考え始めると「堂々巡り」で結論出ず。忘れた頃に「タイムトリップ」モノの映画やドラマを見て、またまた「堂々巡り」を楽しむ。これがまた結構面白い。
ドラマの原作は大石英司の小説「神はサイコロを振らない」。
原作を読んでみたいが、この手の“お話”は結末を知ってしまったらそれで終わってしまう。だから、とりあえず我慢。
「神はサイコロを振らない」って?
アインシュタインの言葉のようです。
アインシュタイン「奇跡の年」から100年
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0412/sp_07.html
「神はサイコロを振らない」って具体的に何を示しているのでしょうか。
理論医学へ! アインシュタイン名言集 その8
http://theoreticalmedicine.sblo.jp/article/123713.html
偶然の様に見える出来事の中にも必然性があって起き、物理的な現象も必然性なくしては起きないと考えていたのです。それが彼の理論の基盤を支えた信念で、彼の相対性理論もこの信念を通して生まれました。それを表現するのにアインシュタインは「神はサイコロを振らない」と話したのだと思います。
なかなか奥深い思想ですね。
このアインシュタインの名言を大石英司氏は小説のタイトルにしたようですが、テーマが大きすぎるような…。
さて、アインシュタインの名言を冠したドラマ「神はサイコロを振らない」ですが、タイトル負けしないことを祈りつつ最後まで観ることにします。
物理学者(大杉蓮)の計算通り10年後に現れた「東洋航空402便」。
乗客、乗務員は皆何事も無かったかのように帰還。
ヤス子(小林聡美)は10年ぶりに親友の亜紀(ともさかりえ)と再開するが、亜紀からすれば昨日の今日。二人の間には何か目に見えない壁が出来てしまった…。
このまま“失われた10年”を取り戻す“普通”の人間ドラマになるのかと思ったら、第一話のラストシーンで「あと9日間」という謎のメッセージ。
あ~なるほど、これでドラマが面白くなるなぁ。
うちの娘とラストを大予想しちゃいましたよ。
タイムトリップをしておいて、生身の人間が平気なわけない。
「402便」から出た途端に、10歳年を取るなんていう子供だましな設定が無かった替わりにどうなるのか。単純に「402便」の中は“10年前”で外は現在となっている方がSFぽいのですが…。
「あと9日間」でどうなるのか。
パターン的には9日後にタイムトリップした人々が消えてしまう。今という時間に存在してはいけない人々だから。
消えないためには10年前に再びタイムトリップするしかない。自分達が存在すべき時間に戻るために…。
「戻れない」が私の意見。「戻れる」がうちの娘の意見。
戻ったとしたら、10年前に「全員死亡」となって今に至っている歴史に矛盾が発生する。タイムトリップした人々が無事戻ってしまったら「10年後にヤス子と亜紀が再会する」が成り立たない。
この“お話”は今までの「タイムトリップ」モノとは違って、結局どうなるのか想像が付きませんね。
主人公が過去に行って歴史が変わりそうな事件を起した場合は、だいたい3パターンの終結。
1.変わってしまう(よくあるパターン)
2.他の要因で本来あるべき歴史に修正されるため変わらない(時空の旅人、戦国自衛隊 etc)
3.自分がいた時間は変わらないが、変えてしまった時間の未来は変わる(ドラゴンボール)
毎回、「1」のパターンの作品を観るたびに「歴史が変わってしまったら主人公が過去に戻る必然性がなくなってしまうのでは?」と思うのだが、“お話”を作っている人たちは矛盾などどうでもいいのかなぁ。やはり「2」のパターンがしっくりくるような。
さてさて「神はサイコロを振らない」のラストはいかに。