先生!、、、好きになってもいいですか?
DVDを買った理由は「広瀬すず主演作だから」が大きいですが、三木孝浩監督作品「僕等がいた 前篇・後篇」「陽だまりの彼女」「ホットロード」「アオハライド」「くちびるに歌を」「青空エール」を観ているのでハズレは無いだろうという憶測。そこに岡田麿里脚本が加わればいったいどんな作品になるんだろうか…
というくらいの情報で観ましたが、可愛い主人公を演じられるのは可愛い広瀬すずしかいないという作品だった。くせはあっても登場人物たちが良い人ばかりというのは岡田麿里脚本ならではか。
特典映像の中にあった「二人の立場が逆転した瞬間」がどこか。いろいろありすぎて「雨」のシーンだろうか。
東京無国籍少女
いかにも押井監督作品らしい「虚構と現実」のお話です。静かな場面では一つ一つの間が長く眠くなってきますが、終盤のアクションシーンは1秒たりとも目が離せません。「今日から俺は!!」の清野菜名さんは華麗なる格闘家ですが、東京無国籍少女は次元が違う動きを見せてくれます。
最後まで観てやっぱりいつも通り「わけがわからない作品だな」と感じたわけですが、実は山岸謙太郎監督の自主制作映画がオリジナルで、それを見た押井監督が大いに気に入って「俺がリメイクする」となったようです。
約20分ほどのオリジナル版「東京無国籍少女」と本筋は同じですが、両方とも観てもやっぱり分からんとなるためメイキング映像は必見です。
最後の最後まで「何かがおかしい」という話の持っていきかたは「ビューティフルドリーマー」に近いものがあります。それがこの作品の話のオチでもあります。
猫は抱くもの
沢尻エリカさんの6年ぶりの主演作ということで大いに期待して予約ポチッしたものですから、山積みせずに早めに観ました。
タイトルの「猫は抱くもの」と主人公側のお話は無関係です。ロシアンブルーの猫が自分は人間であり、主人公の恋人だと思い込んでいるわけですが、最後の最後に「僕は猫なんだ」と気が付いて主人公に抱かれて終わるのです。その「猫」の話は本筋ではなく、“元アイドル”の主人公が葛藤の末、一歩前に進むお話です。
「人間社会」と「猫社会」の描写を明確に分けるために、「猫社会」は舞台演出になっています。よって見たまんまの猫たちがしゃべっているわけではありません。この舞台演出は斬新ですが、なんとなく「ガラスの仮面」をイメージしてしまいます。
とりあえず“普通の映画”を求めている人には不向きだとは思います。