『北の零年』、『北のカナリアたち』に続く「北の3部作」の最終章『北の桜守』
北の零年 (2005年)
北のカナリアたち (2012年)
北の桜守 (2018年)
主演が吉永小百合、舞台が北海道というだけで、3作品に繋がりは全くないどころか時代設定も違います。
『北の零年』と同様に題材は良いと思うのですが、いくら実年齢より若く見える御年73歳の吉永小百合を小学生くらいの子供を持つ母親役、さらに夫が阿部寛、戦後26年経って再会した息子が堺雅人というのは無理があります。
映像ソフトをちょこちょこ買っていた時期に「そろそろブルーレイ版を買おうかな」となんとなく思っていたタイミングで、Amazonで何故か短時間だけ超特売だった『北のカナリアたち』を購入しました。「北の3部作」を意識したわけでなく、それはたまたまでどちらかといえば、その後の「宮﨑あおい出演作を買い漁る」に至る切っ掛けになっています。
『北の零年』の反省は無いようで『北の桜守』も北海道の景色を使った吉永小百合の超大作プロモーションビデオです。堺雅人の熱い演技もなんだか空回りしているように感じられ、佐藤浩市の役割にももったいなさを感じます。
『北の零年』と『北の桜守』は30年前に制作すれば名作になったような気がする。ただただそう思えた「北の3部作」でした。