2019年冬ドラマの「家売るオンナの逆襲」で超個性的な役を演じる北川景子さんの過去の出演作をあれこれ観ていきます。
北川景子さんは17歳の時にモデルデビューして、直後に実写版「美少女戦士セーラームーン」で女優デビューしています。その後はしばらくおいてから映画は「間宮兄弟(2006年)」、テレビドラマは「モップガール(2007年)」で女優として活躍しているのですが…
瞬 またたき(2010年)
北川景子主演、恋人役に岡田将生、重要な役どころで大塚寧々というキャスティング。
岡田将生さんは今と変わらず普通の青年です。問題は北川景子さんと大塚寧々さんの組み合わせです。演技の差がありすぎて途中から「もう勘弁してあげて」と思えてきます。この時点でシリアスものを演じるには無理があったのでは。
作品のキャッチコピーは、「あなたは,一瞬で、愛する人を守れますか?」となっていますが、これがこの作品のオチです。
ロケ地は北海道(札幌市、小樽市、千歳市、むかわ町、新ひだか町)と島根県(東出雲町、松江市、出雲市)で、自転車旅で訪れた場所がちらほら映るので「ここはもしかしたら」と気が散ってしまい、途中からストーリーはどうでもよくなる始末です。
パラダイス・キス(2011年)
矢沢あいの漫画「Paradise Kiss」を原作とした映画です。作品のキャッチコピー「自分の可能性を信じなきゃ何も始まらない。」そのものの分かりやすい内容です。
観ながらあれこれ考える必要が無く、単純に楽しい作品ですので、疲れている時に観ると良いかもしれません。
モデル業をやってきた北川景子さんらしく作中の“モデル”のシーンはとても良いのですが、その他のシーンとの落差が大きすぎます。まだまだ女優業を修業中といった感じでしょうか。主役を食ってしまうような演技をする人もいないため、キャスティングのバランスが良いです。(※原作を知らないので)
シリアス路線の「瞬 またたき」とコメディ路線の「パラダイス・キス」を見る限り、北川景子さんはコメディ路線が合っているのかなと思えたわけで、美人だけどコメディというのは独自性があって良いような。