北海道遠征第四弾の遠征五日目は、釧路から帯広まで走りますが、観光ポイントは序盤と終盤にしかなく、ひたすら走り続ける試練の旅路となります。
二日連続で走行距離が170km超になっていたため、そろそろ疲れがピークにきていますが、さらに五日目も170kmを超える予定です。
五日目のコース → 20140626釧路~帯広
我ながら呆れますが、かなり複雑なルートで日本一周を進めています。最初は「東京~大阪」で始め、「東京~下関」になり、中山道を使って「中日本一周」を追加したり、四国一周、さらに九州をじぐざくに鹿児島まで走ったことで、途中から訳が分からなくなりました。
走行マップを眺めてもどのような順番で走ったのか分からなくなっていますが、ルートをいったん整理して、足りない区間を追加して、ぱっと見はぐるっと西日本を一周したことになっています。その反省から東日本については「Aルート」「Bルート」の二本立てで北上していき、北海道のどこかで接続させます。
Aルート、Bルートともに宗谷岬をゴールにすれば、大きな感動を得ることができるかもしれませんが、最北端をゴールにしてしまうとそこから戻るのが大変です。
そこで、「帯広」を接続ポイントに設定して、Aルートは層雲峡を経由して旭川空港へ、Bルートは富良野を経由して旭川空港へ向かいます。
では「帯広」のどこで接続させるのが良いのか。できれば「感動」を味わいたい。
遠征五日目にして初の宿の朝食です。無料サービスの「軽食」ですが、それなりにたくさんいただきました。
7時15分、釧路駅で釧路らしいもの探しますが、D51形蒸気機関車の車輪のモニュメントが鎮座しています。由来などが書かれた案内板などがありませんが、調べてみたところ「釧路駅創業90周年記念」で1991年7月に設置されたようです。
すぐ近くの釧路湿原に向かって走り出すと、もう二度見たくない光景が嫌がらせのように現れます。今日も濃霧の中を走るのでしょうか。
地図に載っている「湿原道路」は観光道路かと期待していましたが、大型車も通る普通の幹線道路で朝からガッカリです。
自転車道らしきものがあったので走ってみると、なかなかいい感じの自転車道です。
湿原は野鳥の楽園なのか自転車道の沿道にも数多くの可愛い野鳥がさえずっています。
ついつい撮影を楽しんでいると、ちっとも進みません。
8時40分、釧路市湿原展望台に到着。しかし、霧で何も見えないため、ハイキングコースで時間を潰すことにしましたが、「ヒグマ出没注意!!」の看板を見てドキドキ。ここはクマの出没率が高いようです。
音楽を鳴らしながら周囲をキョロキョロしながら進みますが、ぐるっと一周するには遠すぎます。
この「丹頂広場」でUターンすることにしましたが、正直言って余分なハイキングでした。
まだ霧が晴れないため、釧路市湿原展望台の施設を見学(有料です)
幻の魚「イトウ」。釣りきち三平の世界ですね。
昨日は有名な細岡展望台に立ち寄れなかったので、代わりに釧路市湿原展望台によることにしたのですが、こちらの風景はイマイチです。来年か再来年に「美幌峠」周辺を走る予定をしているため、その時に「細岡展望台」を付け加えることにします。
序盤の観光ポイント「釧路市丹頂鶴自然公園」です。ここは丹頂鶴の保護施設という位置づけで、いくつかのファミリーが暮らしています。柵に天井があるわけではないため、丹頂鶴たちは自由に飛び回ることができ、ここが「巣」になっているようです。
こちらのファミリーの雛はちょっと大きい。
さてここからは帯広目指してひたすら走ります。
恋のポストがある道の駅「しらぬか恋問」。
ゆるキャラ「タコ君とイカさんの恋物語」。一般公募により決定した恋問館のオリジナルキャラクターだそうです。地元出身のフォークシンガー作詞作曲のオリジナルCDもあるとか。
ローソン北海道限定販売「西洋堂 南蛮酊」監修商品「ザンタレ丼」。味は微妙です。こういうのは作り立てが一番かと。
こちらは道の駅「うらほろ」のキャラメルソフトクリーム。美味し。それにしても立ち寄りポイントが全くありません。
序盤に予定外の観光をしたため予定より1時間10分遅れで「釧路市丹頂鶴自然公園」をリスタートしましたが、若干の追い風アシストが続いたためだったため、少しずつ挽回できています。
霧の道東とは違って十勝地区は雲ひとつない青空です。
通称「まっすぐな道」。ほんと見事なまっすぐな道です。この辺りで、序盤のタイムロスを完全にリカバリーできています。
17時48分、「愛国駅」に到着! ついに、日本一周のAルートのゴールです。来月のBルートもここがゴールで、AとBを結合させて日本一周達成です。
明日からの二日間はオプション扱いとなります。それにしても道北、道東をブロンプトンで走るには過酷すぎました。
せっかくですから愛国駅を散策します。約30年前に車で北海道一周した時も立ち寄っていますが、当時は「立ち寄っただけ」という雰囲気でした。しかし、今回はブロンプトンの旅を続けて辿り着いただけに妙にハイテンションになります。
観光地ぽい雰囲気がしますが、ここに感情移入ができる人は、結構なお年の人だと思います。
「愛の国から幸福へ」
1973年3月5日にNHKのドキュメンタリー番組「新日本紀行」(30分)で『幸福への旅~帯広~』として紹介。これがきっかけとなり、縁起が良いとして、幸福駅と、帯広寄りにある愛国駅とをもって、「愛国から幸福ゆき」の切符が若者たちを中心に観光客や鉄道ファンに大人気となったのだ。1974年11月には芹洋子が歌う「愛の国から幸福へ」が大ヒット。こうした事情も相まって両駅を訪れる人も増加し、切符だけでなく関連グッズも数多く制作され飛ぶように売れた。切符は1978年7月までに1000万枚を突破、結局1300万枚の販売、約5億円を記録したという。今も家にこの切符を1枚は持っているという人も少なくはないのではないだろうか。
「愛の国から幸福へ」! 今カップルに大注目の愛国駅~幸福駅を巡ろう | 北海道ファンマガジン
駅舎内壁面に貼られた大量のメモ。恋人同士で訪問して絵馬のように残していくのでしょうか。
鉄道マニアが喜びそうな「思い出の鉄道道具」の数々。
駅舎裏はホームには蒸気機関車9600型19671号機の静態保存されています。保存状態が良いため定期的な手入れがされているのかもしれません。
こちらは売店として再利用されていたヨ3500形車掌車ですが、今は使われておらず崩壊寸前の様子。
日が沈むまでに時間があるため「愛国神社」に立ち寄ることにしました。
日本一周を達成できますように。。。
18時50分ごろに帯広の宿に到着。晩御飯をお腹いっぱいいただきました。
今日もとても疲れましたが、北海道に乾杯!!
距離 : 175.3km
平均スピード : 21.7km/h
高度上昇量 : 797m
高度下降量 : 770m
タイム : 07:12:41 ~ 18:48:20
昼食、おやつ、ドリンク | 1,929 |
観光 | 940 |
ホテルパコ帯広3 ※2食付き | 5,700 |