北海道遠征第四弾の遠征六日目は、士幌線廃線跡を探索しながら大雪山国立公園を走り、北海道の国道の中で最も高い峠である標高1139mの「三国峠」を越えて層雲峡を目指します。
北海道遠征第四弾の過酷な道東エリアをクリアした後は、帯広から襟裳岬を経由して新千歳空港を目指すルートも考えられましたが、北海道のど真ん中を省いてしまっては「全国制覇」とは言えません。
六日目のコース → 20140627帯広~層雲峡
そこで、北海道遠征第四弾で層雲峡を経由して旭川空港へ、北海道遠征第五弾で富良野を経由して旭川空港へ向かうことにしましたが、帯広から層雲峡までの区間は予想以上に過酷なルートでした。
ひたすら山の中を走る可能性が高いため、朝食バイキングで2食分いただき、エネルギーを十分に溜めこんでおきます。
8時44分、帯広の駅前に立ち寄ってみました。世界で唯一「ばんえい競馬」を開催している帯広ですから、「馬」のオブジェがあるのかと期待しましたが、あったのはエゾシカでした。
この遠征で初めて「霧がない朝」を迎えました。濃霧に覆われる確率が高い「道東」が特別なのでしょうか。
「第三音更川橋梁」
登録有形文化財に指定されていて保存活動がされているためか、他の橋に比べて保存状態が良いようです。
こちらは何番目の橋なのか分かりませんが、自転車の速度でなければ、見落としそうな場所にあります。
こちらは崩壊が止りません。人が近づくような場所ではないため、このまま放置でしょうか。
昭和30年にダム建設によって作られた人造湖「糠平湖」。人造湖とはいえ周囲が34kmもあります。
こちらが「糠平ダム」
こじんまりとした喫茶店のような雰囲気がする「上士幌鉄道資料館」に立ち寄ってみます。
旧国鉄士幌線の資料と北海道遺産コンクリートアーチ橋梁群の説明パネルが展示されています。
記念にコンクリートアーチ橋梁群が描かれたポストカードを購入。
廃線跡は「クマに注意」の散策コースになっています。上士幌鉄道資料館で熊避けを借りることができるみたいですが、私は音楽を鳴らしながら進みます。茂みからガサッと音がするたびにドキドキ。
終点は「糠平川橋梁」になっています。無理すればさらに奥に行けそうですが、それこそクマが生息している可能性が高いため、チャレンジは自粛。
このような快適な道を進みます。車が殆ど通らない点も北海道らしいですが、万が一のことがあった場合は苦労しそうです。
再び「ヒグマ出没中」の散策路に入っていきます。無謀というわけではなく、ここを通らなければ展望台に行けないのです。
大音響で音楽を鳴らして、周囲に注意を払って慎重に進みます。晴天の昼間ですから怖さは薄れますが、朝とか夕方、さらに曇り空の場合は怖さが倍増しそうです。
これが一度は見ておきたい幻の橋「タウシュベツ川橋梁」です。どうですかこの景色。素晴らしい。しかしながら、遠くに見える「タウシュベツ川橋梁」に近づくためには、ヒグマの生息地を3kmほど歩く必要があるので、単独では厳しいです。
士幌線廃線跡らしく線路がところどころ残っているようですが、放置しているというのが実情でしょうか。
とにかく三国峠までが遠く、帯広から延々と上りです。食料どころか水の調達も上手くできず、ボトルが空になって、すでに2時間30分経過。そろそろヤバイ雰囲気。
快適な道路とはいえ、「秘境」に思えてくる景色です。
帯広から95kmも上り続けて、15時54分、ついに「三国峠」に到着。
まさに命の水。助かりました。
三国峠のカフェのソフトクリームが過去最高の美味さに感じます。(バニアソフト + キャラメルソース)
三国トンネルを越えると…
ひたすら下りです。7時間掛けてじわじわと上り続けて、1時間ちょっとで下ってしまいます。
雪が残る大雪山連峰。
17時26分、層雲峡に到着。シミュレーションでは今日の行程は少し余裕があって、旭岳ロープウェイに乗ることができるはずでした。しかし、昨日までの「3日連続170kmオーバー」の影響なのか、三国峠手前の10km区間で1時間も要するほど筋力が残っていません。
今日の宿の「名誉支配人」は超有名人です。
温泉入って待望のご馳走タイム。今日は飲み放題、食べ放題の独り大宴会です(寂しい)。
距離 : 126.9km
平均スピード : 19.1km/h
高度上昇量 : 1,378m
高度下降量 : 766m
タイム : 08:34:41 ~ 17:29:14
おやつ、ドリンク | 460 |
観光 | 100 |
土産 | 12,610 |
層雲峡温泉 湯元 銀泉閣 ※2食付き、入湯税、洗濯 | 7,900 |