日本一周ファイナルになる北海道遠征第五弾の初日は、映画「幸福の黄色いハンカチ」の舞台になっている夕張市を訪問してから競走馬の聖地「日高」まで走ります。
6月の北海道遠征第四弾で立ち寄った愛国駅を日本一周AルートとBルートの合流地点に設定したことで、愛国駅が日本一周のゴール地点となります。そこから先は、富良野と美瑛の景色を堪能しながらのグランド・フィナーレを迎えます。
日本一周ルートとしては、苫小牧または新千歳空港から帯広までの区間を結べば「日本一周」を達成できるわけですが、少し遠回りすれば立ち寄ることができるのならば「行ってみたい」と思ったところには行くようにしています。
財政破たんを起こした夕張市は、映画「幸福の黄色いハンカチ」の舞台になっているため、夕張市の現状とロケ地を見てみたいと思ったため、北海道遠征第三弾のゴール地点を北広島に設定しました。北広島から再開すれば夕張市に向かうには都合が良いからです。
しかし、帯広から逆算していくと、襟裳岬と日高で宿泊が必要になり、初日の移動後に「北広島→夕張→日高」の区間を走るのは不可能です。そこで、日程に余裕があることもあり、前日の夜の便で移動して、朝一で走り始めることにしました。
初日のコース → 20140720北広島~夕張~日高
前日までに支度を済ませてあるため、空港バスの発車時刻の16時20分までは改めて何かするというわけではなく、のんびりと映画鑑賞。
出発直前に「幸福の黄色いハンカチ」を観れば、新鮮な気持ちでロケ地を楽しむことができそうです。
20時50分、新千歳空港。空港で食事をしてから宿へ向かう予定でしたが、残念ながら全ての飲食店がクローズドです。ブロンプトンを抱えて空港内をあちこち移動して肩が痛みます。
千歳駅前なら食事処はいろいろあるだろうという予想も大外れ。食事処が少ないためか妙に混んでいるラーメン屋で遅い晩御飯。
祭りでもしているのか駅周辺が騒がしく、宿までブロンプトンを抱えて移動。ところがその宿があるはずの場所を隅から隅まで探しても見つかりません。これは困った。
宿に電話してみると「名前が変わりました」ってオイオイ。
チェックイン後にコンビニで買い出し。それにしても夜遅くなっても騒がしい町だ。北海道遠征に乾杯!! 今回の旅のお供が勢ぞろいです。
朝食バイキングですが、選択肢が非常に少ないバイキングメニュー。とても二食分にはなりません。
8時15分、北広島駅をスタート。さあ「日本一周ファイナル」の始まりです。
夕張目指してシャカシャカとブロンプトンを走らせ、9時51分、夕張市に突入。カントリーサインは「夕張メロン」ですね。
観光ガイド本やらネットで仕入れた限りでは、夕張市にもいくつか観光スポットがあるみたいですので、案内板にしたがって夕張市の奥へ奥へと進みます。「めろん城はどこなんだ」と坂を上り続けても入り口が見つかりません。明らかに違う町へ向かっているため、Uターンしながら入り口を探すと…
なんと潰れていました。
夕張希望の丘
営業しているのは「花畑牧場 生キャラメル体験工房」だけなのか? 町に活気がありません。
なんだかやる気を感じる「夕張本町キネマ街道」のパネルですが…
映画の看板があちこちにあります。
しかし、何のために看板があるのか分かりません。
企画倒れした「観光」ネタの残骸なのでしょうか。
食事処も見当たらないため、貴重なコンビニ(セイコーマート)で食料を調達。通りには夕張メロンを販売している店しかなく、「夕張駅」がある旧中心部は寂れていて観光で立ち寄る必要は全くありません。
寂れた町の中を走って「幸福の黄色いハンカチ 想い出ひろば」に到着。
さすがにカップルだと絵になりますね。
映画に出てきた「黄色いハンカチ」。特別な演出など無しでポツンと置かれているだけです。 ※記念に「サイン入り黄色いハンカチ」を買うことができます。
映画に出てきた赤いマツダファミリア。壁にはメッセージカードがびっしり貼られています。
ロケ地マップを見るとファミリアが走ったコースが分かります。なぜここだろうと不思議に思える複雑なコース。作中でも“行き当たりばったり”のような雰囲気だったので、「景色」で選んだのでしょうか。ロケ地マップを参考にコースをトレースするドライブも楽しいかもしれません。
新夕張駅周辺にくると観光客も多く活気があります。道の駅「夕張メロード」で休憩タイム。
この道の駅では、夕張メロンがディスカウント価格で購入することができますが、送料が高すぎるため買うのを諦めました。夕張市が送料を半額補助すればもっと観光客が土産として購入すると思います。
「夕張に来たのだからメロンを食べたい」と思いながらも「夕張メロンのソフトクリーム」。
メロンを諦めて走り出すと少し離れた場所のメロンの直売所で、メロンの切り売りをしていました。四分の一ですが、「夕張メロンを食べた」ということには変わりありません。
ここから宿までひたすら走るのですが、まだ85kmもあります。
滝の上公園を散策。
ほんと、北海道の道は快適です。
ミスターの名セリフ「わが巨人軍は永久に不滅です」のパクリ「追分高校は永久に不滅です」って、いったいどうしたんでしょう。どうやら、少子化、過疎化の影響で公立高校が閉校・廃校になっていく中で、追分高校は存続させていこうという地元民からのメッセージのようです。
突然現れたヒマワリ畑。
情報番組で得たグルメ情報を走りながら思い出したので、ちょっと立ち寄ってみます。
女子スピードスケート田畑真紀選手の故郷「むかわ町」。むかわ町では貴重な本物のシシャモを食べることができるのです。
ホッケフライ定食を食べながらメインディッシュが出てくるのを待ちます。もちろんホッケフライも美味しかったです。
これが本物のシシャモです。大きいのがオス、小さいのがメスですが、圧倒的にオスが美味いです。6尾で1100円なり。高級魚ですね。
この後は今夜の宿を目指してラストスパート。
門別競馬場周辺はサラブレッドの牧場がたくさんあります。“絵”になる風景ですので、ついつい時間を忘れて競走馬を眺めてしまいます。
こちらのお馬さんは20mほど離れた場所にいたのですが、写真を撮っている間にトコトコと近づいてきて「何か用ですか?」という感じ。愛嬌があるというか好奇心旺盛です。
18時30分過ぎ、宿に到着。
旅の仲間が増えました。キュンちゃんに乾杯!
距離 : 148.5km
平均スピード : 20.2km/h
高度上昇量 : 1109m
高度下降量 : 1068m
タイム : 08:14:07 ~ 18:36:48
東名上郷 -中部国際空港 | 1,440 |
名古屋(中部) – 札幌(千歳) | 17,810 |
飲食 | 1,768 |
新千歳空港 – 千歳 | 350 |
しん ぐれいすホテル千歳 ※朝食付き | 5,400 |
千歳 -北広島 | 360 |
観光 | 520 |
土産 | 3,092 |
飲食 | 3,421 |
富川シティホテル ※朝食付き | 5,980 |