2017年4月26日、27日
「ブロンプトンで日本一周」の一環で沖縄本島の世界遺産巡りを楽しみ、結果的に沖縄本島をぐるっと時計回りしたことになりましたが、日程の都合で北部の大宜味村と国頭村に立ち寄っていません。つまり、沖縄本島北部は「残された宿題」状態になっていました。
沖縄本島北部を走る場合の起点は名護市になりますが、名護市には過去にブロンプトンで2回、レンタカーで1回立ち寄っています。しかし、単に宿泊地にするというのはもったいないため、新しいネタを探してみたところ、名護市を舞台にした映画があることが分かりました。その作品の主演は朝ドラの「あさが来た」の波瑠さんです。
がじまる食堂の恋
ということで、沖縄本島北部サイクリングの前後で『がじまる食堂の恋』のロケ地巡りを楽しむことにしましたが、ネットでロケ地の情報を探しても、そのものズバリのものが見つかりません。
「がじまる食堂の恋」を見た感想としては、名護市の町おこし作品のような雰囲気のため、沖縄県外の人が映画を見て、ロケ地巡りを楽しむという絶対数が少ないのかもしれません。
『がじまる食堂の恋』のシンボル的な存在として映される「ひんぶんガジュマル」。劇中で波留さんが座っていたベンチがありません。劇中のガジュマルの木はもう少し小さかったような気がします。※後日調べてみるとマニアックな方が調査されたようで、撮影に使われたのは全く別の場所にあるガジュマルの木だそうです
名護城公園内にある「桜橋」。公園内ですが、ここに行くためには名護城跡へ向かう激坂を上る必要があります。
橋からの景色ですが、こちら側は“森”ですが、反対側はジャングルの雰囲気がします。ロケ地だけを切り取ると違和感はありませんが、実際に現地に来てみると、ストーリー構成のためとはいえワープしすぎです。砂浜のシーンもすぐ近くの海という感じの演出ですが、実際の撮影地は遠いため、今回は立ち寄るのを諦めます。
「がじまる食堂」の店内ですが、撮影は市内から少し外れた分かりにくい場所にある「さわのや 名護店」です。ここの大将に映画のことをいろいろと教えていただけます。
メインキャスト四名のサイン色紙が飾られています。
大将イチ押しの「軟骨そば」をいただきました。
翌朝、再び名護市内をぶらぶらしてようやく映画をアピールしているポイントに到着。よくありそうな「ロケ地マップ」はどこにも設置されていません。映画の権利を名護市が所有しているなら、もっと映画を活用すればいいのにもったいないことです。
なんだかこのまま廃墟になってしまいそうな「がじまる食堂」の建物です。建物の内装をリフォームして本当に食堂にすればいいのに。
宛先を「名護市 がじまる食堂」にすれば郵便物が届くのでしょうか。
道路を挟んだ反対側に主人公が通う「カフェ緑(Cafe Enishi)」があります。こちらは実際に営業されています。(営業時間:11時~22時)
主人公は自宅から食堂まで自転車で通っていますが、その自宅は食堂の近くにはありません。劇中では食堂から那覇空港までをあっという間に往復しているわけですから、「がじまる食堂」は架空の町にあることになりますね。
主人公の自宅がどこにあるのかネットで探すのは大変かもしれません。ネットですぐに見つかるのは「桜橋」と「さわのや」だけです。実は「がじまる食堂の恋」のDVDにロケ地マップが同封されています。ただし残念なことに撮影に使われた「ガジュマルの木」がどこにあるのか明らかにされていません。
実際に住んでいるのか、それとも民宿にしているのか分かりませんが、とりあえず許諾を得てから撮影しました。民宿ならじっくり内部を見るために泊まってみたいですね。
主人公がフクギ並木の中を自転車で走るシーンがありますが、それをドンピシャで見つけるのは高難度です。そのシーンをプリントアウトして現地で見比べながら探すしかありませんが、今回は主人公の家を眺めて撤収しました。
以上、「がじまる食堂の恋」ロケ地巡りサイクリングでした。