北陸遠征「敦賀~東尋坊~金沢~倶利伽羅~富山」

2012年4月29日~30日

「一筆書きで日本一周」の東日本編の第二弾として、「敦賀~金沢~富山」の区間を走ります。立ち寄りポイントは、一乗谷城跡、福井城跡、東尋坊、越前松島、金沢城址、倶利伽羅、高岡大仏、海王丸パークを設定。


「敦賀~東尋坊」
「東尋坊~富山」

東日本編の第一弾のゴールの敦賀駅が第二弾のスタート地点となりますが、福井県の定番観光ルートの越前海岸を走ってしまうと福井市をルートに組み込むことが難しくなります。そこで、北陸サイクリングガイドを参考に敦賀から福井市までのルートを設定。二日間の観光時間と走行時間の割り振りの関係で、芦原温泉周辺で宿泊。二日目の金沢市内までのルートも北陸サイクリングガイドを参考に設定。金沢市の城下町の雰囲気を楽しんだ後は、えっちらおっちらと倶利伽羅の山道を走ります。そして、高岡大仏、海王丸パークに立ち寄って、富山駅が今回のゴール地点となります。


9時35分、JR敦賀駅をスタート。

国道8号に比べて国道476号は交通量が少ないため、快適に走ることができ、途中の廃線跡の旧北陸トンネルを覗いてみたりしながら北上します。実は敦賀からは上りがひたすら続いていますが、勾配が緩いためそれほど気にせず走ることができます。しかし、木ノ芽峠トンネルの手前2.5km付近に来ると、いきなり勾配がきつくなり、なんとかトンネルを通過すると30kmほどの下り区間に突入。


鯖江市側の山道(朝倉街道)を使って「一乗谷城跡」へ向うことにしましたが、予想外の激坂で素直に押し歩き。。。


13時10分、「一乗谷城跡」に到着。思いのほか時間が掛かりました。入場料230円(朝倉氏遺跡資料館との共通券)を払って「復原町並」を散策しますが、うーん入場料を払ってまで見る必要はないかなという雰囲気でした。


ここでは「越前おろしそば」を食べてみました。さっばりしているのでツルツルとおやつ代わりにあっと言う間に完食。実は“お試し”という雰囲気の小盛りでした。気に入ったら専門店でお腹いっぱい食べてくださいということかもしれません。福井の蕎麦の歴史は古く、朝倉氏が一乗谷に城を構えた頃に始まったそうです。


「一乗谷城跡」の見学は“無料”です。高台から「城跡」を眺めることができます。


県庁所在地には城跡があるもので、福井市にも徳川家康の二男「結城秀康」が1606年に築城した「福井城」の城跡があります。しかし、現在は石垣と堀の一部だけが残っているだけで「城跡はどこなんだろう」と県庁の周りをうろうろ。


復元された「御廊下橋」。とりあえず「ここが城跡です」とアピールしているのかもしれません。


ルートの設定として「大本山永平寺」との二者択一となりましたが、やはり福井県遠征から「東尋坊」は外せませんね。自殺の名所としても全国的に有名な東尋坊には、携帯電話が普及した現代でも「救いの電話(公衆電話)」が設置されているようです。


十数年振りに訪れた東尋坊は今も尚、大勢の観光客で賑わっています。


景色がいいところには「○○松島」と命名するのが定番のようで、ここは「越前松島」。


この岩は「柱状節理」というらしいです。柱状節理から溶岩の流れた方向や回数が分かるそうです。柱状節理の横断面が六角形になる理由は未だに解明されていないとのこと。


夕食は宿周辺の食事処で「海鮮二食丼セット(いくら、ねぎとろ)」をいただきました。蕎麦も付いて1250円ですからお得感がありますね。

二日目は約150kmという長丁場となるため6時前に宿をスタート。


早朝の北潟湖を眺めながらやったきたのは「吉崎御坊」。


そして、石川県に突入。ここからは海沿いの「サイクリングロード」を走るのですが。。。ここの「サイクリングロード」を使っている人はいないのではないのかと思えるほど酷い状況でした。


「尼御前岬」に立つ悲劇のヒロイン「尼御前」の銅像。


関所「安宅の関(あたかのせき)」。写真は割愛しますが安宅関跡には源義経、武蔵坊弁慶、富樫の銅像があります。安宅の関は、歌舞伎「勧進帳」が有名ですね。


「安宅住吉神社(あたかすみよしじんじゃ)」は勧進帳の伝承から「難関突破の神」として有名らしいです。


10時15分、金沢市内に到着。「にし茶屋街」を通り、「旧第四高等中学校本館」を眺めながら小休憩。


そして「金沢城跡」。過去に散策したことがあるので、ここは公園内には入らずに撤収(公園内には自転車持ち込み禁止です)。


「主計町茶屋街」を通り、「ひがし茶屋街」に到着。「ひがし茶屋街」が散策ポイントとして一番人気なのでしょうか。観光客が非常に多いです。さっそく「しょうゆソフトクリーム」を食す。これも美味いソフトクリームですね。


観光客の往来が多いため、ブロンプトンを押し歩きして街並み散策を楽しみますが、こういう観光地を独りでぶらぶらするというのはちょっと寂しい感じがします。


11時30分、石川県では定番の「8番らーめん」で昼食タイム。「8番らーめん」の由来は国道8号沿いに第一号店を開業したから。「野菜らーめん」は変なクセもなく食べやすく、飽きも来ないかもしれません。


さて、楽しみにしていた「倶利伽羅」へ向うのですが、予想外の激坂で、上り始めこそ気合で上れても、途中で力尽きて、桜を見ながらハイキング。

この北陸道「倶利伽羅峠」は「歴史国道」として選定されています。(歴史上重要な幹線道路として利用され国として特に重要な歴史的・文化的価値を有する道路を「歴史国道」として建設省が選定)


13時2分、「源平倶利伽羅合戦の地」に到着。1183年、ここ倶利伽羅峠で源義仲軍と平維盛率いる平家軍が激闘。写真は「火牛の計」の「火牛像」。源義仲が角に松明かりをくくりつけた牛の群れを先頭に、この山路を駆け抜け平家十万の大軍を破ったとのこと。


遠征先で時々「スケッチ」をしている人を見かけますが、優雅な趣味だと思います。将来的には“のんびり”した趣味を私も楽しみたいものです。

当初の予定では砺波市(となみし)のチューリップ祭りに立ち寄ることにしていましたが、「倶利伽羅」を越えるのに少し時間を使いすぎたので、残念ながら今回はパス。来シーズン、能登半島とセットでこの辺りを再び訪れたいものです。


日本三大大仏とされる「高岡大仏」。奈良の東大寺の大仏、神奈川の高徳院の鎌倉大仏が1位、2位となっていますが、3位は決まっているわけではないようです。なんだか「日本三大七夕祭り」みたいですね。


そして高岡大仏の目の前のお茶屋さんの「抹茶のソフトクリーム」を食す。


高岡古城公園の「射水神社」。創建は千三百年余り前の奈良時代以前とのこと。あまりにも古い神社は創建がいつなのか不明というところが結構多いようです。


最後に「海王丸パーク」に立ち寄って、帆船海王丸と記念写真。1930年、神戸・川崎造船所で建造・進水された非常に古い帆船で、1989年以降は定期的な修繕工事を受けながら海王丸パークで一般公開されています。


富山といえば、やはりチューリップですね。チューリップの花壇はJR富山駅まで続いています。


16時30分、JR富山駅に到着。17時10分の特急に乗る予定でしたので、ざっくりとしたスケジュールだった割には「予定通り」のゴールタイムでした。

二日間の走行距離は262.2km、獲得標高は1554mでした。

交通費
三河安城駅-敦賀駅 2520円
富山駅-三河安城駅 7600円

宿泊費 7250円



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